ブクログ大賞が始まりました!
みなさんの投票で決まるブクログ大賞ですが、「ノミネートされている作品、読んだことないし投票しづらいなあ」と思われている方がいらっしゃるかもしれません。
前回は水島治郎さん『ポピュリズムとは何か – 民主主義の敵か、改革の希望か』をご紹介しました。さて、お次は「地味すぎる大乱」を主題としつつ一大ベストセラーとなった呉座勇一さんの『応仁の乱 – 戦国時代を生んだ大乱』をご紹介します!ぜひ内容紹介とユーザーレビューなどを見て参考にしてください。
そもそも、ブクログ大賞のノミネート作品って、どうやって選んでいるの?
2016年5月1日から2017年4月30日の期間に発売された日本語刊行書籍の中から、ブクログでの登録数・評価数をもとに各部門のノミネート作品を選出しています。
ブクログ大賞人文書部門ノミネート作品 呉座勇一さん『応仁の乱 – 戦国時代を生んだ大乱』
ブクログの登録者数:902人 ★3.61評価
内容紹介
室町後期、京都を戦場に繰り広げられた内乱は、なぜあれほど長期化したのか。気鋭の研究者が、戦国乱世の扉を開いた大事件を読み解く。
\ おすすめのレビュー!/
日本史の特異なトピックであり、舞台は京都を中心とした応仁の乱をテーマにしたこの本がたいへん売れているということで手にしてみた。視点としては奈良の興福寺の僧侶の日記を中心に史実を組み上げた様だ。文化都市京都の建築物が殆どが応仁の乱以後なのは特に西軍による放火戦法に寄った様だ。その戦乱は京都ばかりでなく滋賀、大阪、奈良、和歌山、岐阜、兵庫など、読む前に思ったより広がりがあった。戦国時代の方が群雄割拠のイメージがあったが、応仁の乱の頃にはもうバラバラ感が同じかそれ以上にあって、幕府も管領もお家分裂闘争してる。幕府も有名無実とまでは行かないまでもここぞで取り巻きの文人官僚すら離反する始末。足利幕府の系譜も戦による敗死や分立等こんなにややこしいとは知らなかった。
次回は『おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典』をご紹介いたします。どうかお楽しみに!