ブクログ大賞が始まりました!
みなさんの投票で決まるブクログ大賞ですが、「ノミネートされている作品、読んだことないし投票しづらいなあ」と思われている方がいらっしゃるかもしれません。
前回は鈴木敏夫さん『ジブリの仲間たち』を取り上げました。今回はさわや書店の企画『文庫X』の正体として世を賑わせた、清水潔さんの『殺人犯はそこにいる』をご紹介します!ぜひ内容紹介とユーザーレビューなどを見て参考にしてください。
そもそも、ブクログ大賞のノミネート作品って、どうやって選んでいるの?
2016年5月1日から2017年4月30日の期間に発売された日本語刊行書籍の中から、ブクログでの登録数・評価数をもとに各部門のノミネート作品を選出しています。
ブクログ大賞エッセイ・ノンフィクション部門ノミネート作品 清水潔さんの『殺人犯はそこにいる』
ブクログの登録者数:1175人 ★4.30評価
内容紹介
群馬と栃木の県境、半径10kmの狭いエリアで5人の少女が姿を消した。同一犯による事件なのか?一つの事件のみがなぜ解決済みなのか?執念の取材は、前代未聞の冤罪事件と、野放しの真犯人、司法の闇を炙り出す。
\ おすすめのレビュー!/
報道とはなにか。権力を行使する者のあるべき姿とはどんなか。
そういったことを考えさせられるとともに、理不尽なる警察、検察への怒りがふつふつと湧き上がってくる。むろん、最大の悪は真犯人であるが。
人の人生を左右してしまう権力を持つ者が、組織の保身のために、無実の人、真犯人、被害者、遺族を闇に葬るその恐ろしさ、もうそんなことは知らんとばかりにのうのうと暮らしていることに、本を読みながら震えを感じるほどであった。被害者や遺族の想いは、どこに行ったのか。
青臭い言葉だが、正義はどこに行ったのか。ボリュームはありますが、すらすら一息で読めます。ぜひご一読ください。
次回は星野源さんの『いのちの車窓から』をご紹介します。お楽しみに!