こんにちは、ブクログ通信です。
ブクログユーザーさんにおすすめしたい出版社別の作品紹介第7弾!
今回は、独自取材に基づき、幅広いジャンルの情報を届ける「文藝春秋」さんの作品選です。
ブクログユーザーさんがまだ目をつけていない作品を揃えましたので、これを機にどしどし本棚登録してみてくださいね。レビュー投稿もお待ちしております!
文藝春秋おすすめ作10選
北川悦吏子『生きとし生けるもの』
林真理子『カムカムマリコ』
石持浅海『女と男、そして殺し屋』
朝井まかて『白光』
土屋賢二『急がば転ぶ日々』
坂木司『うまいダッツ』
小林聡美『茶柱の立つところ』
九段理江『しをかくうま』
川村元気『四月になれば彼女は』
千葉雅也『センスの哲学』
1.北川悦吏子『生きとし生けるもの』(文庫)

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妻夫木聡さん、渡辺謙さん主演でドラマ化決定!
内容紹介
独り身の作家・成瀬翔は、転移性肝臓がんによる余命宣告を受ける。オペに抗がん剤、つらいだけの治療……。一方、ある事情で外科から内科に移り、妻子とも別れた主治医の佐倉陸は、成瀬の苦しみを丸ごと受けとめる。人は生きて死んで最後に何が残るのか。二人の人生をかけた最後の旅が始まる。
著者:北川悦吏子(きたがわ・えりこ)さんについて
シナリオライター。早大卒。作品に「愛していると言ってくれ」「ロングバケーション」「ビューティフルライフ」「最後の恋」「たったひとつの恋」「半分、青い。」など。
林真理子『カムカムマリコ』(文庫)

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コロナ自粛期間を経てマリコ、再始動!豪華対談2篇も収録!
内容紹介
コロナパンデミツクも2年目。行動制限も緩和され、自粛中に溜まったマリコのエネルギーは一気に弾ける!ゴルフに太秦でのドラマ出演、人生二度目の東京五輪では、聖火ランナーも務めて!?
著者:林真理子(はやし・まりこ)さんについて
1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍する。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を刊行し、ベストセラーとなる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で「直木賞」を受賞。95年『白蓮れんれん』で「柴田錬三郎賞」、98年『みんなの秘密』で「吉川英治文学賞」、13年『アスクレピオスの愛人』で「島清恋愛文学賞」を受賞する。18年『西郷どん!』がNHK大河ドラマ原作となり、同年「紫綬褒章」を受章する。その他著書に、『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『愉楽にて』『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』等がある。
3.石持浅海『女と男、そして殺し屋』(文庫)

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「殺し屋は、実行前に推理する」。異色の「殺し屋」シリーズ第3弾!
内容紹介
交通事故の被害者と加害者。その両方に殺しの依頼が入ってきた。二人の殺し屋が、それぞれの視点から推理を進めた先には……?
著者:石持浅海(いしもち・あさみ)さんについて
1966年愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。2002年『アイルランドの薔薇』で長編デビュー。03年『月の扉』が話題となり、〝碓氷優佳シリーズ〟第1弾となった05年『扉は閉ざされたまま』が 「このミステリーがすごい!」第2位。同シリーズの最新作に『君が護りたい人は』がある。
4.朝井まかて『白光』(文庫)

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日本初・“イコン”画家の生涯を描いた超大作!
内容紹介
維新の10年前。茨城・笠間に生まれ、15歳で故郷を飛び出した山下りんは、東京の工部美術学校で西洋画の道を究めようと決意する。ロシア正教の宣教師・ニコライに導かれ、明治13年、聖像画制作を学ぶためロシアに渡ったりんは、女子修道院でも周囲と衝突し、様々な困難にもがき苦しむことに。
著者:朝井まかて(あさい・まかて)さんについて
1959年大阪府生まれ。甲南女子大学文学部卒。2008年「小説現代長編新人賞奨励賞」を受賞し、作家デビュー。13年に発表した『恋歌』で「本屋が選ぶ時代小説大賞」、14年に「直木賞」を受賞。同年、『阿蘭陀西鶴』で「織田作之助賞」を受賞し、以降も様々な賞を受賞する。その他の著書に、『輪舞曲(ロンド)』『白光』『ボタニカ』などがある。
5.土屋賢二『急がば転ぶ日々』(文庫)

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超高齢化社会のオピニオンリーダー、待望の新刊!
内容紹介
ゆっくりしているように見えるが、高齢者の心の中は常に大急ぎ!?稀代の賢人・ツチヤ師の七転び八起きの日々とは。
著者:土屋賢二(つちや・けんじ)さんについて
1944年岡山県生まれ。神戸市在住。東京大学文学部哲学科卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。お茶の水女子大学名誉教授。専攻はギリシア哲学、分析哲学。主な著書に、エッセイ『ツチヤの貧格』『妻と罰』、哲学書『ツチヤ教授の哲学講義』『ツチヤ教授の哲学入門――なぜ人間は八本足か』などがある。
6.坂木司『うまいダッツ』

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おいしく楽しく、ときどき切ない5つの物語。
内容紹介
「うまい棒一本で、世界の秘密がわかるらしい」。とある高校の喫茶部に飛び交うウワサ。これは都市伝説?それとも——?「おやつ部」のメンバーが、世界の謎にゆるく挑んだ先に待つ結末とは!?
著者:坂木司(さかき・つかさ)さんについて
1969年東京都生まれ。2002年『青空の卵』で〈覆面作家〉としてデビュー。13年『和菓子のアン』で第2回「静岡書店大賞・映像化したい文庫部門大賞」を受賞。主な著書に『ワーキング・ホリデー』『ホテルジューシー』『大きな音が聞こえるか』『肉小説集』『鶏小説集』『女子的生活』等がある。
7.小林聡美『茶柱の立つところ』

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「茶柱」のような、ささやかな発見や喜びを綴ったエッセイ集。
内容紹介
コロナ禍前から半分隠居状態、同居の猫とも少々ディスタンスありの関係。出かけることもあるが、基本的に一人で過ごしている。事件といった特別な事は何も起きない、至って平穏な日々だけど——。
著者:小林聡美(こばやし・さとみ)さんについて
1965年東京生まれ。女優。代表作に映画「かもめ食堂」「ツユクサ」、テレビドラマ「やっぱり猫が好き」「すいか」など。主な著作に『ワタシは最高にツイている』『散歩』『わたしの、本のある日々』など。
8.九段理江『しをかくうま』

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「芥川賞」受賞作家の真骨頂にして文学的挑戦作!
内容紹介
太古の時代。「乗れ!」という声に導かれて人が初めて馬に乗った日から、驚異の物語は始まる。人は限りなく遠くまで移動できるようになった。人間を“今のような人間”にしたのは馬なのだ——。現代で競馬実況を生業とする「わたし」は、人類と馬の壮大な歴史を辿るべく、「これまで存在したすべての牡馬」たる男を訪ねるのだった。
著者:九段理江(くだん・りえ)さんについて
1990年埼玉県生まれ。2021年、『悪い音楽』で第126回「文學界新人賞」を受賞。受賞後第一作『schoolgirl』が、第166回「芥川賞」候補作となる。24年『東京都同情塔』で、第170回「芥川賞」を受賞する。
9.川村元気『四月になれば彼女は』

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実写映画化も話題!究極の恋愛小説、待望のコミカライズ!
内容紹介
4月、精神科医の藤代のもとに、一通の手紙が届いた。差出人は、初めて付き合った彼女・ハルだ。ウユニ塩湖にあるホテルで書かれたその手紙には、二人が付き合っていた頃の思い出が綴られていた。一方で、同棲中の弥生との結婚を控えた藤代は、弥生を愛しているのかがわからない。ハルと藤代と弥生、現在と過去が交錯し始める。ハルはなぜ9年ぶりに手紙を送ってきたのか——。
著者:川村元気(かわむら・げんき)さんについて
1979年、横浜生まれ。上智大学新聞学科卒業後、『電車男』『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』『寄生獣』『君の名は。』などの映画を製作。2010年、米The Hollywood Reporter誌の「Next Generation Asia」に選出され、11年には優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞。12年に初の小説『世界から猫が消えたなら』を発表。同書は本屋大賞にノミネートされ、佐藤健主演で映画化、小野大輔主演でオーディオブック化された。2作目の小説にあたる本作品『億男』も本屋対象にノミネートされ、映画化。24年『四月になれば彼女は』が映画化される。
10.千葉雅也『センスの哲学』

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ありそうでなかった、「センス」の哲学にして芸術入門の書。
内容紹介
服選びや食事の店選び、インテリアのレイアウトや仕事の筋。あらゆるところで付きまとうセンスの良しと悪し。「あの人はアートがわかる」「音楽がわかる」という芸術的センスを捉えた発言も。センスとは生まれ持った体質のようで、どうにもできない部分に関わっているようで、気になって仕方ない。この因数分解の難しい「センス」とは何か?センスの良さは変えられるのか?
著者:千葉雅也(ちば・まさや)さんについて
1978年生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授。著書に『意味がない無意味』『思弁的実在論と現代について 千葉雅也対談集』等がある。
今回は、ブクログがおすすめする作品10選【文藝春秋編】をご紹介しました!
気になる作品には出会えましたか?ぜひ読書生活の参考にしてくださいね。