こんにちは、ブクログ通信です。
ブクログユーザーさんにおすすめしたい出版社別の作品紹介第19弾!
今回は、卓越した取材力やビジュアルで多岐にわたる作品を輩出する「朝日新聞出版」さんの作品選です。
ブクログユーザーさんがまだ目をつけていない作品を揃えましたので、これを機にどしどし本棚登録してみてくださいね。レビュー投稿もお待ちしております!
朝日新聞出版おすすめ作10選
『警官の標』
桐野夏生『砂に埋もれる犬』
榎本憲男『アガラ』
湊かなえ『C線上のアリア』
遠坂八重『死んだら永遠に休めます』
鴻上尚史『鴻上尚史のほがらか人生相談 ベスト』
早見和真『問題。』
こうの史代『空色心経』
桜井美奈『復讐の準備が整いました』
今村翔吾『人よ、花よ、』
1.『警官の標 警察小説アンソロジー』(文庫)

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すべて書籍初収録!警察小説の魅力が詰まった傑作アンソロジー!
内容紹介
捜査小説から、組織としての警察を描いた作品、警察官が主人公でない作品まで……。警察小説の魅力が、横断的に、端から端まで詰まった超傑作揃いのアンソロジー!
2.桐野夏生『砂に埋もれる犬』(文庫)

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社会に蔓延するバイアスを打ち砕く圧倒的リアリズム!
内容紹介
小学校に通わせてもらえず、食事もままならない生活を送る優真。母親の亜紀は子供を放置し、同棲相手の男に媚びてばかりだ。最悪な環境の中、優真への虐待を疑い手を差し伸べるコンビニ店主が現れる。社会の分断を体現する少年の魂はどこに向かうのか。
著者:桐野夏生(きりの・なつお)さんについて
1951年金沢市生まれ。1993年『顔に降りかかる雨』で「江戸川乱歩賞」、98年『OUT』で「日本推理作家協会賞」、99年『柔らかな頬』で「直木賞」、03年『グロテスク』で「泉鏡花文学賞」、04年『残虐記』で「柴田錬三郎賞」、05年『魂萌え!』で「婦人公論文芸賞」、08年『東京島』で「谷崎潤一郎賞」、09年『女神記』で「紫式部文学賞」、10年・11年『ナニカアル』で、「島清恋愛文学賞」「読売文学賞」をW受賞する。15年「紫綬褒章」を受章、21年「早稲田大学坪内逍遥大賞」を受賞。23年『燕は戻ってこない』で、「毎日芸術賞」「吉川英治文学賞」の2賞を受賞する。日本ペンクラブ会長を務める。
3.榎本憲男『アガラ』

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25年後の未来をキッチュに予言するエンターテインメント巨編!
内容紹介
本当の近未来の話をしようか。新自由主義台頭の果てに世界は統一され、人類は自由と平等と平和を手に入れた。宗教も、国境もない。争いも存在しない。だが、完全な理想社会は、人間同士をつなぐ《ある力》を奪っていった。
著者:榎本憲男(えのもと・のりお)さんについて
1959年和歌山県生まれ。大学卒業後、西武セゾングループの文化事業部に勤務。その後東京テアトルにて映画事業に携わる。劇場支配人、番組編成担当、プロデューサー等を務め、退社。2011年、監督デビュー作「見えないほどの遠くの空を」の公開と同時に、同作の小説を発表。16年『エアー2・0』が「大藪春彦賞」候補となる。他の著書に『巡査長真行寺弘道』『DASPA吉良大介』シリーズ等がある。
4.湊かなえ『C線上のアリア』

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湊かなえさんが新たに挑む、先が読めない「介護ミステリ」!
内容紹介
育った家がごみ屋敷となり果て、久しぶりに戻った美佐。家を片づけていく過程で金庫を発見する。そこからひもとかれる、家族にさえ言えなかった叔母の秘密とは……。
著者:湊かなえ(みなと・かなえ)さんについて
1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』(『望郷』に収録)で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。
5.遠坂八重『死んだら永遠に休めます』

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新しいストーリーテラーが贈る、恐怖の“限界会社員ミステリ”!
内容紹介
無能なパワハラ上司に苦しめられながら、毎日深夜まで働き詰めの生活を送る28歳の青瀬。突然失踪したパワハラ上司・前川から届いたメールの件名は「私は殺されました」。本文には容疑者候補として「総務経理本部」全員の名前があった。限界会社員・青瀬と妙に頭の冴える派遣社員・仁菜は、二人で真相解明に取り組むのだが……。
著者:遠坂八重(とおさか・やえ)さんについて
神奈川県出身。早稲田大学文学部卒業後、一般企業に勤務しながら、小説執筆に挑戦。いきなり第25回ボイルドエッグズ新人賞を受賞した。処女作とは思えぬ筆力とキャラクター造形の妙を兼ね備える、期待の大型新人。尊敬する作家は、ヘルマン・ヘッセと川端康成。
6.鴻上尚史『鴻上尚史のほがらか人生相談 ベスト』(文庫)

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大反響を呼んだ珠玉の31編をセレクトした永久保存版!
内容紹介
夫の不倫、毒親、友人間の軋轢、理不尽な会社組織……。人間関係に悩むあらゆる相談者に、鴻上尚史さんが「具体的で実現可能な回答」を贈り、好評を続けているAERA dot.連載。
著者:鴻上尚史(こうかみ・しょうじ)さんについて
作家・演出家。愛媛県生まれ。早稲田大学法学部出身。1981年に劇団「第三舞台」を結成し、以降、数多くの作・演出を手がける。これまで「紀伊國屋演劇賞」「岸田國士戯曲賞」「読売文学賞」など受賞。舞台公演の他には、エッセイスト、小説家、テレビ番組司会、ラジオ・パーソナリティ、映画監督など幅広く活動。また、俳優育成のためのワークショップや講義も精力的に行うほか、表現、演技、演出などに関する書籍を多数発表している。
7.早見和真『問題。 以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい』

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中学受験を通して家族の成長を描く感動作。
内容紹介
家族の幸せの形がわからない小学6年生の十和に対して、母はなかば強引に中学受験を決めてしまう。ここから逃げ出したい。その思いは大阪で一人暮らす祖母へと向かい、大阪の私立中学に進む決意をする十和。家族が離れて暮らすことに父は反対するが、あることを条件に十和の希望を受け入れるのだった。バラバラになりそうな一家は、この問題を解決することができるのか?
著者:早見和真(はやみ・かずまさ)さんについて
1977年神奈川県生まれ。2016~2022年に愛媛県松山市で執筆活動に取り組む。現在は東京都在住。2008年に『ひゃくはち』でデビュー。2015年に『イノセント・デイズ』で第68回「日本推理作家協会賞」、2019年に『ザ・ロイヤルファミリー』で「山本周五郎賞」と「JRA馬事文化賞」を受賞。その他の著作に『95』『あの夏の正解』『店長がバカすぎて』『八月の母』などがある。
8.こうの史代『空色心経』

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黒と青の織りなす世にも美しい2色刷コミック。
内容紹介
麻木あいは久々に勤め先のスーパーへ復帰するが、夫について思い返すその表情には陰りが。一方、遥か昔のインドで、観自在菩薩がお釈迦様の弟子・舎利子と対話している。あいは苦しみの中で、観自在菩薩の説く般若心経と出会い、そして——。
著者:こうの史代(こうの・ふみよ)さんについて
1995年デビュー。広島市生まれ。代表作は「さんさん録」や、文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞作「夕凪の街 桜の国」、アニメーション映画のヒットも記憶に新しい「この世界の片隅に」など。
9.桜井美奈『復讐の準備が整いました』

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騙されること必至の青春ミステリー!
内容紹介
高校の漫画研究会のたった二人の部員である葵と由利。デビューを夢見る二人だが、歌舞伎町のビルから女子高生が転落した事件をきっかけに、人生の歯車が軋み始める。
著者:桜井美奈(さくらい・みな)さんについて
2013年、第19回「電撃小説大賞」で大賞を受賞した『きじかくしの庭』でデビュー。21年、コミカライズ版『塀の中の美容室』が、第24回「文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞」を受賞。その他著書に、『幻想列車 上野駅18番線』『殺した夫が帰ってきました』等がある。
10.今村翔吾『人よ、花よ、』(上)

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朝日新聞の大人気連載、待望の単行本化!
内容紹介
軍神と崇められる楠木正成を父に持つ正行は、戦なき世を求めて、北朝に降る決意を固める。それは、楠木家こそ挽回の鍵だと頼みにしている南朝を滅亡に向かわせることに他ならないのだが……。
著者:今村翔吾(いまい・しょうご)さんについて
1984年京都府生まれ。2017年『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』でデビュー。18年『童の神』が第160回「直木賞」候補に。20年『八本目の槍』で第41回「吉川英治文学新人賞」を受賞。同年『じんかん』が第163回「直木賞」候補に。21年「羽州ぼろ鳶組」シリーズで第6回「吉川英治文庫賞」を受賞。22年『塞王の楯』で第166回「直木賞」を受賞。他の著書に、「イクサガミ」シリーズ、「くらまし屋稼業」シリーズ、『ひゃっか! 全国高校生花いけバトル』『てらこや青義堂 師匠、走る』『幸村を討て』『蹴れ、彦五郎』『湖上の空』『茜唄』(上・下)等がある。
今回は、ブクログがおすすめする作品10選【朝日新聞出版編】をご紹介しました!
気になる作品には出会えましたか?ぜひ読書生活の参考にしてくださいね。