こんにちは、ブクログ通信です。
ブクログユーザーのみなさんは、本を選ぶ時どのような基準で選ばれていますか?数々の出版社が素敵な本をたくさん出されていますが、出版社によって作風にそれぞれ特徴があるようで、自分の好きな系統が多い出版社の作品を選ばれる方も多いことでしょう。
今回からブクログでは、そんな出版社別の話題作をご紹介する連載をスタートいたします!
第1弾は、緻密な人物描写や人々の心に訴えかける作風の多い「新潮社」さんの作品選です。
ブクログランキングで急上昇した話題作ばかりですので、ぜひチェックしてみてくださいね!
新潮社の話題作10選
加藤シゲアキ『オルタネート』
杉井光『世界でいちばん透きとおった物語』
三浦しをん『墨のゆらめき』
住野よる『この気持ちもいつか忘れる』
町田そのこ『ぎょらん』
永井紗耶子『木挽町のあだ討ち』
新川帆立『縁切り上等!』
小川糸『とわの庭』
村上春樹『街とその不確かな壁』
寺地はるな『わたしたちに翼はいらない』
1.加藤シゲアキ『オルタネート』(文庫)
ジャニーズ・加藤シゲアキさん渾身の長編作!映像化を望む声多数!
内容紹介
高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」を通して、とある高校で三人の若者の運命が、鮮やかに加速してゆく——。恋、友情、家族など、人との繫がりを、悩み、傷つきながら、端正かつエモーショナルに描く。
著者:加藤シゲアキ(かとう・しげあき)さんについて
1987年生まれ、大阪府出身。青山学院大学法学部卒。ジャニーズグループ「NEWS」のメンバーとして活動しながら、2012年1月に『ピンクとグレー』で作家デビュー。以降『閃光スクランブル』『Burn.-バーン-』『傘をもたない蟻たちは』『チュベローズで待ってる(AGE22・AGE32)』 とヒット作を生み出し続ける。2020年刊行の『オルタネート』で、21年に第164回「直木三十五賞」候補、第42回「吉川英治文学新人賞」受賞、第18回「本屋大賞」第8位、第8回「高校生直木賞」受賞。アイドルと作家の両立が話題を呼んでいる。
2.杉井光『世界でいちばん透きとおった物語』(文庫)
ブクログランキング3週連続1位!紙の本ならではの驚きの仕掛けに驚愕!
内容紹介
大御所ミステリ作家の宮内彰吾が死去した。妻帯者ながら多くの女性と交際していた宮内は、その中の一人との間に子供まで作っていた。それが僕だ。父が遺した小説『世界でいちばん透きとおった物語』について知りたいという宮内長男からの連絡をきっかけに、遺稿探しが始まり——?
著者:杉井光(すぎい・ひかる)さんについて
第12回「電撃小説大賞」《銀賞》受賞者。代表作に、『神様のメモ帳』『さよならピアノソナタ』などがある。
3.三浦しをん『墨のゆらめき』
Audible共同企画のために書き下ろされた夢の長編小説!
内容紹介
都内の老舗ホテル勤務の続力(つづき・ちから)は、招待状の宛名書きを引き受けた書家・遠田薫の手紙代行の副業を手伝うはめに。この代筆は依頼者に代わって手紙の文面を考え、依頼者の筆跡を模写するというもので——?
著者:三浦しをん(みうら・しをん)さんについて
1976年東京生まれ。出版社の就職活動中、早川書房入社試験の作文を読んだ担当面接者の編集者・村上達朗が執筆の才を見出し、それが執筆活動のきっかけになった。小説家の専業になるまで、外資系出版社の事務、町田駅前の古書店高原書店でアルバイトを経験。2006年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」を受賞。2012年『舟を編む』が「本屋大賞」に選ばれ、翌年映画化された。2015年『あの家に暮らす四人の女』が「織田作之助賞」を受賞。「Cobalt短編小説賞」「太宰治賞」「手塚治虫文化賞」「R-18文学賞」の選考委員を務める。
4.住野よる『この気持ちもいつか忘れる』(文庫)
住野よるさんが敬愛するロックバンド「THE BACK HORN」とのコラボ作!
内容紹介
高校生のカヤは、毎日を退屈に過ごしていた。16歳の誕生日が過ぎたある日、カヤは深夜のバス停でまばゆい光に遭遇する。爪と目しか見えないそれは、異世界の少女・チカだった。真夜中のチカとの出会いを重ねるうち、二人は互いの世界が不思議にシンクロしていると気付く。そこで、二人はとある実験を始めるが——。
著者:住野よる(すみの・よる)さんについて
高校時代より執筆活動を開始。デビュー作『君の膵臓をたべたい』がベストセラーとなり、2016年の本屋大賞第2位にランクイン。他の著書に、『また、同じ夢を見ていた』『よるのばけもの』『か「」く「」し「」ご「」と「』『青くて痛くて脆い』『この気持ちもいつか忘れる』『腹を割ったら血が出るだけさ』などがある。カニカマが好き。
5.町田そのこ『ぎょらん』(文庫)
泣けて泣けて、救われる。文庫書き下ろし『赤はこれからも』も収録の7編。
内容紹介
人が死ぬ際に残す珠「ぎょらん」。噛み潰せば、死者の最期の願いが分かるという。葬儀会社勤務の元引きこもり・朱鷺は、ある理由からこの珠の真相を調べ続けていた。「ぎょらん」が繋ぐ様々な生。死者への後悔を抱えた彼らに珠は何を告げるのか。
著者:町田そのこ(まちだ・そのこ)さんについて
1980年生まれ。福岡県在住。『カメルーンの青い魚』で、第15回「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞。2017年に同作を含む『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』でデビュー。その他著作に、『コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―』シリーズ、『うつくしが丘の不幸の家』『星を掬う』『宙ごはん』『あなたはここにいなくとも』などがある。
6.永井紗耶子『木挽町のあだ討ち』
第169回「直木賞」受賞作!令和を生きる若者に捧げる革命的傑作時代劇!
内容紹介
ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。父親を殺めた下男を斬り、その血まみれの首を高くかかげた快挙は多くの人々から賞賛された。2年の後、菊之助の縁者という侍が仇討ちの顚末を知りたいと、芝居小屋を訪れるが——。
著者:永井紗耶子(ながい・さやこ)さんについて
1977年神奈川県生まれ。慶應義塾大学文学部卒。新聞記者を経て、フリーランスライターとなり、新聞、雑誌などで幅広く活躍。2010年、「絡繰り心中」で第11回「小学館文庫小説賞」を受賞し、デビュー。2021年、『商う狼 江戸商人 杉本茂十郎』で第40回「新田次郎文学賞」、第10回「本屋が選ぶ時代小説大賞」、第3回「細谷賞」を受賞。その他に、『大奥づとめ』『福を届けよ 日本橋紙問屋商い心得』『帝都東京華族少女』『横濱王』『広岡浅子という生き方』などがある。
7.新川帆立『縁切り上等! 離婚弁護士 松岡紬の事件ファイル』
温かなヒューマンドラマにして、前を向く元気をもらえる痛快リーガル小説!
内容紹介
「最良の離婚、請け負います!」。夫のモラハラと浮気に耐えかね、家を飛び出した聡美。そんな彼女が北鎌倉で出会ったのは、縁切寺の娘で弁護士の松岡紬。勢い込んで柚に離婚相談をする聡美だったが、思いがけないことを言われ……?
著者:新川帆立(しんかわ・ほたて)さんについて
1991年生まれ。アメリカ合衆国テキサス州ダラス出身、宮崎県宮崎市育ち。東京大学法学部卒業後、弁護士として勤務。第19回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、2021年に『元彼の遺言状』でデビュー。他の著書に、『剣持麗子のワンナイト推理』『競争の番人』『先祖探偵』『令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法』などがある。
8.小川糸『とわの庭』(文庫)
「生きているって、すごいことなんだねぇ」。涙と生きる力が湧く長編小説。
内容紹介
盲目の女の子・とわは、大好きな母と二人暮らし。母が言葉を、庭の植物が四季を、鳥の合唱団が朝の訪れを教えてくれた。でもある日、母がいなくなった。壮絶な孤独の闇を抜け、とわは自分の人生を歩き出す。盲導犬・ジョイと切り拓いた世界は、眩い光と愛に満ちていた。
著者:小川糸(おがわ・いと)さんについて
作家。デビュー作『食堂かたつむり』が、大ベストセラーとなる。その他に、『喋々喃々』『にじいろガーデン』『サーカスの夜に』『ツバキ文具店』『キラキラ共和国』『ミ・ト・ン』『ライオンのおやつ』『とわの庭』など著書多数。
9.村上春樹『街とその不確かな壁』
『騎士団長殺し』以来6年ぶりとなる、村上春樹さんの最新書き下ろし長編!
内容紹介
「その街に行かなくてはならない。なにがあろうと」。〈古い夢〉が奥まった書庫でひもとかれ、長く封印された“物語”が深く静かに動きだす——。
著者:村上春樹(むらかみ・はるき)さんについて
1949年京都府生まれ。著述業。『ねじまき鳥クロニクル』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『羊をめぐる冒険』『ノルウェイの森』の名作を築いたほか海外での文学賞受賞も多く、2006年に「フランツ・カフカ賞」、「フランク・オコナー国際短編賞」、2009年に「エルサレム賞」、2011年に「カタルーニャ国際賞」、2016年に「ハンス・クリスチャン・アンデルセン文学賞」を受賞した。
10.寺地はるな『わたしたちに翼はいらない』
「生きる」ために必要な救済と再生をもたらすまでのサスペンス。
内容紹介
4歳の娘を育てるシングルマザーの朱音。朱音と同じ保育園に娘を預ける専業主婦の莉子。マンション管理会社勤務で独身の園田。同じ地方都市に生まれ、育ち、現在もそこに暮らしている三人。いじめ、モラハラ夫、母親の支配。心の傷は恨みとなり、やがて……。
著者:寺地はるな(てらち・はるな)さんについて
1977年佐賀県生まれ。大阪府在住。2014年『ビオレタ』で第4回「ポプラ社小説新人賞」を受賞しデビュー。他の著書に『わたしの良い子』、『大人は泣かないと思っていた』、『正しい愛と理想の息子』、『夜が暗いとはかぎらない』、『架空の犬と嘘をつく猫』などがある。
今回は、ブクログランキングで急上昇した話題作10選【新潮社編】をご紹介しました!
気になる作品には出会えましたか?ぜひ読書生活の参考にしてくださいね。