こんにちは、ブクログ通信です。
ブクログユーザーさんにおすすめしたい出版社別の作品紹介第11弾!
今回は、海外推理小説やSF小説の出版などで知られる「東京創元社」さんの作品選です。
ブクログユーザーさんがまだ目をつけていない作品を揃えましたので、これを機にどしどし本棚登録してみてくださいね。レビュー投稿もお待ちしております!
東京創元社おすすめ作10選
ジョン・コナリー『失われたものたちの国』
芦花公園『とらすの子』
今村昌弘『明智恭介の奔走』
泡坂妻夫『乱れからくり』
クリスティン・ペリン『白薔薇殺人事件』
アン・マキャフリー『歌う船』
アリス・マンロー『小説のように』
五十嵐大『エフィラは泳ぎ出せない』
ジジ・パンディアン『壁から死体?』
高島雄哉『ホロニック:ガール』
1.ジョン・コナリー『失われたものたちの国』
本にまつわるダーク・ファンタジー『失われたものたちの本』の続編!
内容紹介
本と物語を愛する私たちに必要な冒険がある。32歳のセレスは、少女の姿に戻り、美しも残酷な異世界に迷い込んでしまう。
著者:ジョン・コナリーさんについて
1968年生まれ。アイルランドの推理小説家。フリーでのジャーナリスト活動を経て、1999年に小説家デビュー。デビュー作で「シェイマス賞」を受賞し、その後多くの作品を刊行する。2015年に刊行した『失われたものたちの本』は、宮崎駿の最新作『君たちはどう生きるか』の下敷きとなった作品として話題を呼んだ。
2.芦花公園『とらすの子』(創元推理文庫)
SNSで話題を攫ったホラー界の新星が描く、美しい異常。
内容紹介
みんな、みんな、みんな、みんな、みんな、嫌な奴は“マレ様”が殺してくれる。相次ぐ凄惨な死の中心で嫣然と佇む、美しい異常。
著者:芦花公園(ろか・こうえん)さんについて
東京都生まれ。2020年、カクヨムにて発表した中編「ほねがらみ‐某所怪談レポートー」がTwitterで話題となり、書籍化決定。21年、同作を改題した『ほねがらみ』でデビュー。古今東西のホラー映画・ホラー小説を偏愛する。
3.今村昌弘『明智恭介の奔走』
『屍人荘の殺人』以前、知られざる事件を描いた〈明智恭介〉シリーズ第1短編集!
内容紹介
神紅大学ミステリ愛好会会長・明智恭介。小説に登場する探偵に憧れ、事件を求めて名刺を配り歩く彼は、果たしてミステリ小説のような謎に出合えるのか?書き下ろしを含む全5編を収録。
著者:今村昌弘(いまむら・まさひろ)さんについて
1985年長崎県生まれ。岡山大学卒。2017年『屍人荘の殺人』で第27回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。同作は『このミステリーがすごい!』、〈週刊文春〉ミステリーベスト10、『本格ミステリ・ベスト10』で第1位を獲得し、第18回本格ミステリ大賞[小説部門]を受賞、第15回本屋大賞第3位に選出。映画化、コミカライズもされた。シリーズ第2弾『魔眼の匣の殺人』も各ミステリランキングベスト3に連続ランクイン。2021年、テレビドラマ『ネメシス』に脚本協力として参加。いま最も注目される期待の俊英。
4.泡坂妻夫『乱れからくり【新装版】』(創元推理文庫)
第31回「日本推理作家協会賞」を受賞した、不朽の名作!
内容紹介
玩具会社部長の馬割朋浩は、乗車中に隕石が直撃するという奇禍で命を落とす。すると今度は、彼の幼い息子が睡眠薬の誤飲により死亡。その後さらに連続して不可解な死が馬割家を襲う。一族の謎と、「ねじ屋敷」と呼ばれる馬割家の庭に造られた巨大迷路に隠された秘密とは?
著者:泡坂妻夫(あわさか・つまお)について
1933~2009年。小説家、奇術師。代表作に「亜愛一郎シリーズ」など。『乱れからくり』で第31回「日本推理作家協会賞」、『折鶴』で第16回「泉鏡花文学賞」、『蔭桔梗』で第103回「直木賞」を受賞している。
5.クリスティン・ペリン『白薔薇殺人事件』(創元推理文庫)
アガサ・クリスティの後継者による犯人当てミステリー!
内容紹介
ミステリ作家の卵であるアニーは、大叔母の住む村に招かれた。大きな屋敷に住む資産家の大叔母は、16歳の時に占い師に告げられた「いつかおまえは殺される」という予言を信じており、奇妙な老婦人として知られている。屋敷に到着したアニーは、大叔母が図書室の床に倒れて死亡しているのを発見する。両手には血、そして側には白薔薇があった。予言が的中した時のために大叔母が約60年をかけて調査した記録を手がかりに、アニーは犯人探しに挑む。
著者:クリスティン・ペリンさんについて
アメリカのシアトル出身。書店員として数年間勤務したのち、修士号と博士号を取得するためにイギリスに移住。2024年刊行の『白薔薇殺人事件』は大人向け小説のデビュー作で、WEBサイト「The Real Book Spy」の、「黄金時代のミステリ愛読者に薦める現代の犯人当てミステリ・ベスト20」の一冊や、バーンズ&ノーブル書店の「2024年3月の最も期待している本」などに選出される。
6.アン・マキャフリー『歌う船[完全版]』(創元SF文庫)
旧版の6編に、短編2編を追加収録した新訳完全版!
内容紹介
彼女の頭脳は申し分ないものだったが、身体のほうは機械の助けなしには生きていけない状態だ。すると〈中央諸世界〉は、彼女に宇宙船の身体を与えて……。
著者:アン・マキャフリーについて
1926年〜2011年。アメリカ合衆国生まれ。アイルランドの小説家、SF作家、ファンタジー作家。1953年にSF専門誌「サイエンス・フィクション・プラス」に短編が掲載されデビュー。67年に初長編『Restoree』を刊行し、68年に「ヒューゴー賞」ノヴェラ部門を、69年に「ネビュラ賞」ノヴェラ部門を受賞。69年に『歌う船』を刊行し、70年代には「アメリカSF界の女王」と謳われ、80年代にかけてのサイエンス・ファンタジー・ブームの時期には立役者となった。
7.アリス・マンロー『小説のように』(創元文芸文庫)
本を買う。頁をめくる。あの日の自分に出会う。短編小説の女王、初文庫化!
内容紹介
音楽家がふと手にした小説には、ある少女の視点で彼女自身の若き日が綴られていた。ページをめくるにつれ、過去が思いもかけない景色を見せる——表題作『小説のように』の他、長い人生に訪れる、あまりにも忘れがたい一瞬を捉えた十の物語。
著者:アリス・マンローさんについて
1931年生まれ。カナダの作家。「短編の名手」と評され、「カナダ総督文学賞」「ブッカー賞」など数々の文学賞を受賞する。2013年には、「ノーベル文学賞」を受賞した。邦訳書に『ディア・ライフ』『小説のように』『林檎の木の下で』『イラクサ』『木星の月』等がある。
8.五十嵐大『エフィラは泳ぎ出せない』(創元推理文庫)
障害者への差別意識や、貧しさへの“怒り”に満ちた筆致で贈る、ミステリデビュー作。
内容紹介
フリーライターとして暮らす小野寺衛は、宮城県松島から上京後、一度も里帰りをしていない。知的障害のある兄を守ってほしいという願いから「衛」と名付けられたが、東日本大震災を機に故郷と家族、そして兄を捨てたのだ。そんな兄が急死したという知らせを受けて衛は、7年ぶりに故郷に帰ることを決意。兄は、子供の頃一緒に遊んだ海岸で自死したらしいが、その話を信じられない衛は——。
著者:五十嵐大(いがらし・だい)さんについて
1983年、宮城県生まれ。2015年よりフリーライターになる。著書に『しくじり家族』『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』など。2022年には初の小説作品『エフィラは泳ぎ出せない』も手掛ける。
9.ジジ・パンディアン『壁から死体?: 〈秘密の階段建築社〉の事件簿』(創元推理文庫)
楽しい不思議が満載のシリーズ第1弾!
内容紹介
“ひらけごま”と唱えると現れる秘密の読書室や、秘密の花園に通じるドアが隠された柱時計。誰もが一度は夢見た仕掛けに特化した工務店〈秘密の階段建築社〉。舞台で起きた事故の責任をとらされて、ラスヴェガスから帰郷した元イリュージョニストのテンペスト・ラージは、父が経営するこの家業を手伝うことになったのだが、その初日、仕事先の古い屋敷の壁を崩してみると……?
著者:ジジ・パンディアンさんについて
幼い頃から、両親の研究旅行に連れていかれ世界中を旅する。子供の頃からミステリを書いており、2012年に『Artifact』で作家デビューを果たす。以後、同作を第1作とした「Jaya Jones Treasure Hunt Mystery」シリーズや「Accidental Alchemist mystery」シリーズを発表し、「アガサ賞」「アンソニー賞」などを受賞する。
10.高島雄哉『ホロニック:ガール』(創元SF文庫)
傑作アニメ「ゼーガペイン」のその後を描く、完全オリジナルハードSF長編!
内容紹介
5か月間のループを脱し、9月1日を迎えた舞浜南高校。だが、まだループ期間は延長されたに過ぎない。束の間の訪れた平和の中、「いつもどおり」を演じる守凪了子たちに、再び危機が訪れようとしていた。ゼロ年代最高の本格SFアニメ「ゼーガペイン」のその後を、壮大なスケールで描く公式アナザーストーリー!
著者:高島雄哉(たかしま・ゆうや)さんについて
1977年山口県生まれ。SF作家、SF考証家。東京大学理学部物理学科卒、東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。2014年『ランドスケープと夏の定理』で第5回「創元SF短編賞」を受賞。19年『21.5世紀 僕たちはどう生きるか?』で、「星雲賞」ノンフィクション部門候補となる。他の作品に、『小説 機動戦士ガンダム 水星の魔女』『不可視都市』『青い砂漠のエチカ』『宇宙戦艦ヤマト 黎明篇 アクエリアス・アルゴリズム』等がある。
今回は、ブクログがおすすめする作品10選【東京創元社編】をご紹介しました!
気になる作品には出会えましたか?ぜひ読書生活の参考にしてくださいね。