2021年もたくさんの本が発売されましたね。
今回は「ビジネス書」年間ランキングから、登録数が増えた上位10位を発表いたします!
どんな作品がランクインしているのでしょうか?
※2020年12月1日~2021年11月30日の間に発売されたビジネス書が対象となります。
ビジネス書ランキング【登録数順】
1位 成毛眞『2040年の未来予測』
内容紹介
iPhoneが発売されたのは13年前のこと。スマートフォンがない世界など現在では考えられない。これからますます変化してゆく世界で、社会制度は明らかに破綻しつつある。これまでと同じように暮らしていたら取り返しのつかない可能性もある。本書では、あらゆるデータから導き出されるありのままの未来を書いた。ただ知識を得るためだけの本ではない。読んだ後、俯瞰的に未来を考えられる力がきっとついているだろう。
書評サイトの代表の成毛さんが日本の未来を予測した本。今後の世界は、6G,自動運転,無人店舗,AIなどの技術の進歩による良い点もある。だが、環境悪化,更なる高齢化などの悪い点もある。日本は経済が低迷して、年金は減り、定年がさらに上がってしまいう。この国はこれまで幾つもの難題を乗り越えてきただが、これからも難題を乗り越えるには大きな社会の変化が必要かもしれない。だが例え、日本の将来が暗くても常に考えられる人の未来は明るい。どんなことにも興味を持ち、考え、行動することが大切だと分かった。
2位 ピーター・ディアマンディス『2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ』
内容紹介
医療、長寿、金融、不動産、教育、小売、広告、エンタテインメント、交通、環境などなど……。テクノロジーの「融合」により、予想の20年早く「大変化」はやってくる。Google元CEOのエリック・シュミット、クリントン元大統領ら世界のビジョナリーが支持する「シリコンバレーのボス」が、この先10年のビジネス、産業、ライフスタイルを解説する!
面白い。未来はきっとこうなるんだろうなぁと思わせるような本。変化に対応すべく今から準備しておく。移動手段や、仮想空間、宇宙計画など日々便利になっていく傍ら、昔ながらの『人と人とのつながり』のようなものを懐かしく思い、逆行しているようだけど、そんな社会も悪くないんじゃないか?と思ってしまう自分もいた一冊。
3位 藤吉豊『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』
内容紹介
100冊の文章術の名著を読み込んだ現役ライターが、文章のプロが持つ共通のノウハウを洗い出してランキング化!1位〜7位のルールで「文章力の向上」を実感できる。20位まで身につければ「文章がうまい人」になれる。40位まで身につければ「プロ級の書く力」が手に入る。メール、LINE、チャット、SNS、プレゼン資料、報告書での「うまく書けない」「伝わらない」が一発解消!どんな時にも役に立つ「書く力」を、あなたも身につけてみませんか?
タイトル通り文章作成にあたって大事なポイントがコンパクトにまとめてある本。数多くの文章に関する書籍のエッセンスを引用文も含めて具体的に記載してくれている。ここで記載されていることを改めて意識して日々の文章作成にトライしたい。最後に著者も述べているが、とにかく量を書くことが文章力向上の鍵であることには強く賛同する。本書籍のエッセンスを念頭におきながら、量を書いて校正し、それを晒していくことを続けていきたい。
4位 マイケル・サンデル『実力も運のうち 能力主義は正義か?』
内容紹介
ハーバード大学の学生のほとんどは、所得規模上位の家庭の出身だ。にもかかわらず彼らは、入学できたのは自身の努力と勤勉のおかげだと言う——。人種や性別、出自を問わず、能力の高い者が成功を手にできる「平等」な世界が理想とされるも、こうした「能力主義(メリトクラシー)」がエリートを傲慢にし、「敗者」との間に未曾有の分断をもたらしている。新たな階級社会の問題に、超人気哲学教授が現代最大の難問に挑む。
本田氏の解説にあるように能力を功績と読み替えて読んだ方がもっと分かりやすいような気がした。能力には潜在的な意味の方が強いような気がするので。訳はともかく、メリトクラシーの問題についてうなずけることが多い。オバマ大統領がスマートという言葉を何回使ったかなど、細かい指摘もあり、色々な角度からアプローチしている。ついついこういう問題は経済問題に向かうような気がしていたが、正義や人間の尊厳の問題にむかっていて、さすがだと思った。
5位 樺沢紫苑『精神科医が見つけた 3つの幸福 最新科学から最高の人生をつくる方法』
内容紹介
コロナ禍、人生100年時代、AI化、スマホ依存など、現代のあらゆる問題を簡単にできる習慣で解決してゆく。最新データとエビデンスをもとに、人生を充実させる方法を分かりやすく解説!これは「幸福論」ではない、「幸福の実用書」なのだ。
樺沢先生の本は何冊か読んでいるが、やっぱり具体的な方針が書かれていて実行しやすいところが素晴らしい。3つの幸福を得るには優先順位があるということで、幸福度を高めるアクションをどんどん実践していきたい。特に3行ポジティブ日記は寝る前の習慣として毎日継続していこうと思う。
6位 山口周『ビジネスの未来 エコノミーにヒューマニティを取り戻す』
内容紹介
「ビジネスはその歴史的使命をすでに終えているのではないか?」。本書の執筆のきっかけとなった筆者の疑問。行き着いた答えは「イエス」だ。ビジネスはその歴史的使命を終えつつある。さらに、21世紀を生きる私たちの課せられた仕事は、過去のノスタルジーに引きずられたままの「経済成長」というゲームに、不毛な延命・蘇生措置を施すことではない。私たちは現状をどのように受け止めた上で、未来に向けた第一歩を踏み出すべきなのだろうか?
物質的豊かさを追求し人々の幸福を目指す資本主義は、既にモノに溢れた現代では役割を終えている。GDPの増大を指標にして経済成長を目指すビジネスの進め方は、行き詰まっているとの指摘。これからは経済合理性ではなく「今日の充実のために夢中になれる仕事に取り組む」など、人間性に根ざした衝動により行動すべきと。そうなんだろうけど、富の偏在に苦しむ人たちには全く響かない物言いかと思うけど。アクティブに声を上げた人があるから世界は変わってきた。問題を生み出しているのは行動しない自分自身と認識し、いま、ここにいる自分から始めようと。そうですよね。
7位 大西康之『起業の天才!: 江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男』
内容紹介
「グーグルのような会社」を目指した彼の名は「起業の天才」ではなく、戦後最大の企業犯罪「リクルート事件の主犯」として人々に記憶される。「ベンチャー不毛の地」となった日本に必要な「起業家の資質」とは?「リクルート事件」の大打撃を乗り越え、1兆8000億円の負債を完済して株式時価総額で国内10位にまで成長した「奇跡の会社」は、どのようにして創られたのか。苦境に立つすべての日本人に贈る、歴史から葬られた「起業の天才」の姿に迫る。
引き込まれて一気読み。恵まれているとはいえない生い立ちから学生運動を斜めに見ながらの学生新聞広告営業、そして起業。私の周囲のリクルート出身者はだいぶ前に軒並み「卒業」しているが、彼ら彼女らの中にもこの本の中にあるどこか学生のサークルのような勢いが感じられたことを思い出した。時価総額7兆円企業となってもなお大企業病とは無縁な組織のあり方は、イノベーションを志向する成熟した大企業にとって学ぶところばかりだ。
8位 千田琢哉『新版 人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。 20代で身につけたい本の読み方88』
内容紹介
インターネットでただ情報を集めても、それは知識にしかならずお金にはならない。一方「本」は、著者がこれまでの人生をすべてかけて培ってきた知恵の集大成だ。大学時代に1万冊を読破し累計340万部突破の人気作家となった千田さんが、自身の体験を元に「本にかけたお金とその人の年収は比例する」と断言する。あなたの人生で、これから先に起こる未知の難題に対するヒントは、すでに誰かが本に書いてくれているのだ。
読んでいる途中から本を読みたくて仕方なくなってきました。借りて読むのと買って読むのとでは吸収できる量が違ってくる。まさに目から鱗。本を買うときには失敗ないものを買いたいと思っていたけど、いい本に出会うには何冊も何百冊も読んでやっと1冊あるかないかそれくらいの確率ということに納得させられました。そして準備万端で動き出すのではなく、動き出して失敗を修正しながらとにかく動いていくこと。自分はいかに失敗を恐れていたのだろう。人生は限りがあるから取り組めないまま終わってしまわないように。また本を読んでいると、本を読んでいる人と話がしたくなるというのも自分の体験と一致しました。なぜあの人と話がしたいと思うのか分かりませんでしたが、本を読んでいるからだったのか。
9位 堀内勉『読書大全 世界のビジネスリーダーが読んでいる経済・哲学・歴史・科学200冊』
内容紹介
「真の読書体験」は、重大な経営判断や経営危機に直面し人生の岐路に立たされた時、そして自分とは何か、何をしたかったのかと改めて考えてみなければならない時に、必ずや一筋の光明になるはずだ。各界から、推薦の声が続出している一冊!
200冊のあらすじと解説を見開き1ページで述べている分野別の目次になっているが巻末に年表が有り、歴史とその時代の有名図書を紹介している。年表から気になった本から読み込む。子供と片っ端読みたい
10位 情報文化研究所『情報を正しく選択するための認知バイアス事典』
内容紹介
陰謀論やフェイクニュースが溢れている情報過多な時代において、正しく情報を選択できているだろうか?私たちの認知を歪ませる現象の多さに驚き、自分の偏った情報の受け取り方に気づかされることでしょう。それこそが情報を正しく見るための第一歩だ。本書では、論理学・認知科学・社会心理学の3つの専門分野から必要不可欠な20項目を厳選し、合計60項目にまとめ図版やイラストを交えて「認知バイアス」について解説する!
いつでもフラットに、客観的に物事を見ることを意識している。感情に流されないことが最良の策を選ぶことになると思っているからだ。何冊かバイアスに関する本を読んできたが、それらを上手にまとめ上げているのがこの本である。使えそうだと思うところに印をつけて、何度も読み返したくなる本だ。
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