こんにちは、ブクログ通信です。
「ブクログ2018年上半期ベストテン」を発表いたします!ブクログで本棚登録したユーザー数から算出しています。人気の本、流行の本が集まっています。読み逃した本はありませんか?ぜひチェックしてみてくださいね。こちらの記事、「『本の雑誌が選ぶ上半期ベストテン』発表!2018年上半期の実力作はー!?」と見比べてもおもしろいかもしれませんね!
ブクログ2018年上半期ベストテン
1位 宮下奈都さん『羊と鋼の森』
2018年2月発行、単行本と文庫本あわせて100万部突破のミリオンセラーとなった一作です。6月6日公開された映画も、売れ行き好調・ブクログ本棚登録増加の決め手になりました。
著者:宮下 奈都(みやした なつ)さんについて
1967年福井県生まれ。上智大学卒業。2004年、「静かな雨」で文學界新人賞に入選し、デビュー。日常に起こる感情の揺れを繊細で瑞々しい筆致で描きだす作品で知られる。『スコーレNO.4』が書店員から熱烈な支持を集め、注目を浴びる。
代表作に、2016年本屋大賞、ブランチブックアワード2015大賞、「キノベス!2016」などを受賞した『羊と鋼の森』があり、2018年6月に映画公開される。ほか、福井からトムラウシに移り住んでいた頃の日々を描いた『神さまたちの遊ぶ庭』や、福井での身辺雑記や本屋大賞受賞前後のエピソードなどを描いた『緑の庭で寝ころんで』がある。
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『羊と鋼の森』映画公開!宮下奈都さん書籍代表作・おすすめ7選をご紹介!
2位 辻村深月さん『かがみの孤城』
2018年本屋大賞受賞作!最高傑作と名高い名作は、ブクログでも平均評価★4.37(2018年7月13日現在)というきわめて高い評価を多数のユーザーから受けています。
著者:辻村深月(つじむら みづき)さんについて
1980年山梨県生まれ。千葉大学教育学部卒業後、2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。
2011年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、2012年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、2017年『かがみの孤城』で「ダ・ヴィンチ ブックオブザイヤー」1位、王様のブランチBOOK大賞、啓文堂書店文芸書大賞をそれぞれ受賞。本屋大賞ノミネート作も数多く、2018年に『かがみの孤城』で第15回本屋大賞の大賞を受賞した。
他の代表作に『子どもたちは夜と遊ぶ』『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』『名前探しの放課後』『ハケンアニメ!』『朝が来る』など。新作の度に期待を大きく上回る作品を刊行し続け、幅広い読者からの熱い支持を得ている。
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祝・本屋大賞受賞!辻村深月さんの代表作・おすすめ本5選を読む!
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3位 佐藤航陽さん『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』
2017年11月発売の本ですが、現在までに20万部を超えるヒット作となりました。この本の編集をつとめたのは、著名編集者の箕輪厚介さんです。この本を読んで面白いと思ったかたには、この箕輪さんの担当書籍を読んでいくことをオススメします。
著者:佐藤航陽(さとう かつあき)さんについて
福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年に株式会社メタップスを設立し代表取締役に就任。2015年に東証マザーズに上場。フォーブス「日本を救う起業家ベスト10」、AERA「日本を突破する100人」、30歳未満のアジアを代表する30人「30 Under 30 Asia」などに選出。2017年には時間を売買する「タイムバンク」のサービスの立ち上げに従事。宇宙産業への投資を目的とした株式会社スペースデータの代表も兼務。
『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』(幻冬舎)で「読者が選ぶビジネス書グランプリ2018」リベラルアーツ部門賞を受賞。
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4位 デイヴィッド・S・キダーさん『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』
アメリカのベストセラーを翻訳した書籍です。歴史・文学・芸術・科学・音楽・哲学・宗教の基礎知識がわかります。新聞広告や6/2「王様のブランチ」で「全米で話題のカルチャー本」と紹介され、日本でもベストセラーになりつつある一冊です。
著者:デイヴィッド・S・キダーさん(David S. Kidder)について
起業家として、いくつかの会社を創設。直近では、起業家精神を活用して大企業の再生・活性化を支援するバイオニック社を共同で設立し、現在は同社のCEOを務める。彼と、彼が設立した数々の企業は、これまでに『ニューヨーク・タイムズ』『ウォール・ストリート・ジャーナル』『USAトゥデイ』など、多くの新聞・雑誌で記事に取り上げられている。
著者:ノア・D・オッペンハイム(Noah D. Oppenheim)について
ニュース制作会社NBCニュース社長。テレビのほか、新聞ジャーナリズムと映画製作でも広範な経験を持つ。
5位 新井紀子さん『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』
AIにまつわる書籍が多数発売されているなかで、教育論的な立場からAIの限界、そして子供たちの読解力低下を語るユニークさが際立っており、多くの読者を獲得しました。
著者:新井 紀子(あらい のりこ)さんについて
国立情報学研究所共有知研究センター長・教授。東京都出身。一橋大学法学部およびイリノイ大学数学科卒業、イリノイ大学5年一貫制大学院数学研究科単位取得退学(ABD)。東京工業大学より博士(理学)を取得。専門は数理論理学。数学以外の主な仕事として、教育機関向けのコンテンツマネージメントシステムNetCommonsや、研究者情報システムresearchmapの研究開発がある。2011年より人工知能プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトディレクタを務める。2016年より読解力を診断する「リーディングスキルテスト」の研究開発を主導。主著に「ハッピーになれる算数」「生き抜くための数学入門」(イーストプレス)、「数学は言葉」(東京図書)、「コンピュータが仕事を奪う」(日本経済新聞出版社)、「ほんとうにいいの?デジタル教科書」(岩波書店)、「AI vs 教科書が読めない子どもたち」(東洋経済新報社)など。一般社団法人 教育のための科学研究所 代表理事・所長。
6位 東野圭吾さん『ラプラスの魔女』
2月に文庫化されました。5月4日の映画公開によって追い風が吹き、多くのかたが原作を手に取ることになりました。
著者:東野 圭吾(ひがしの けいご)さんについて
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。
1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。
テレビドラマ・映画化された作品が多い。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画『手紙』『ラプラスの魔女』。2018年11月『人魚の眠る家』、2019年木村拓哉主演で『マスカレード・ホテル』、同年に玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演で『パラレルワールド・ラブストーリー』についてそれぞれ映画化が決まっている。
7位 羽賀翔一さん画『漫画 君たちはどう生きるか』
吉野源三郎による名著『君たちはどう生きるか』が出版されて80年。漫画化され、ミリオンセラーとなりました。
著者:羽賀 翔一(はが しょういち)さんについて
茨城県出身のマンガ家。2010年、大学ノートに描いた『インチキ君』で第27回MANGA OPEN奨励賞受賞。『ポートレート』で第57回ちばてつや賞佳作。本書でデビュー。著書に、『昼間のパパは光ってる』。
8位 今村昌弘さん『屍人荘の殺人』
著者デビュー作にして、鮎川哲也賞をはじめ多くの賞を総なめにした作品です。昨年10月の発売から、ずっと登録数を伸ばし続けています。
著者:今村 昌弘(いまむら まさひろ)さんについて
1985年、長崎県生まれ。岡山大学医学部保健学科卒業後、放射線技師として勤務。29歳で退職し、執筆活動に専念。2017年『屍人荘の殺人』で鮎川哲也賞、本格ミステリ大賞、を受賞。ほか、SRの会年間ベスト第1位、「このミステリーがすごい!2018」第1位、「2018 週刊文春ミステリーベスト10」第1位、「2018 本格ミステリ・ベスト10」第1位、第15回本屋大賞第3位、「キノベス!2018」第2位ときわめて高い評価を受けた。
『屍人荘の殺人』は他にも、2017年度エアミステリ研究会ランキング第1位、名古屋大学生協による南部書籍大賞、福井県のみそ店「米五」の社員が選ぶ「味噌屋大賞」などにも選ばれている。
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9位 恩田陸さん『蜜蜂と遠雷』
2017年度本屋大賞受賞作ですが、非常に長いあいだ本棚登録されていたことがわかります。恩田陸さんはこの本で2度目の本屋大賞に輝き、そして第5回ブクログ大賞小説部門大賞を受賞しました。
著者:恩田 陸(おんだ りく)さんについて
1964年、青森市生まれ。幼少期は名古屋、長野、富山、仙台などを転々とする。高校時代は茨城県水戸市に在住。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。
1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。
2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞と第14回本屋大賞を受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。
参考リンク
「読者の頭の中でそれぞれの音を鳴らしてもらうこと」が目標―恩田陸さん『蜜蜂と遠雷』ブクログ大賞受賞インタビュー前編
これからも「才能」について書いていきたい―恩田陸さん『蜜蜂と遠雷』ブクログ大賞受賞インタビュー後編
10位 落合陽一さん『日本再興戦略』
テクノロジー、政治、経済、外交、教育、リーダーなどの切り口から日本と日本人のグランドデザインを試みる。大人気の落合陽一さんによる待望の著作は、ブクログユーザーにも熱狂的に読まれています。
著者:落合 陽一(おちあい よういち)さん
メディアアーティスト、研究者。2015年より筑波大学図書館情報メディア系助教、デジタルネイチャー研究室主宰。2015年Pixie Dust Technologies.incのCEO。2017年から筑波大学学長補佐、大阪芸術大学客員教授、デジタルハリウッド大学客員教授を兼務。2017年12月からは、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社による筑波大学デジタルネイチャー推進戦略研究基盤 基盤長 及び 准教授を兼務。
代表作に、最初の著書『魔法の世紀』。以降も、様々な作品と著作に関わる。
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いかがでしたか?興味のある本は、ぜひこの機会に手にとってみてくださいね!