2021年「実写映画化」された原作本10選【小説編】

こんにちは、ブクログ通信です。

おうち時間が増える中、暇つぶしに映画を見る機会も増えたのではないでしょうか。近年では、人気の俳優さんやアイドルの方が起用された面白い作品がたくさんありますよね。

そこで今回は、2021年・実写映画の原作本をまとめてみました!小説編、漫画編と10選でご紹介いたします。映画化をきっかけに原作が気になっていたという方は、ぜひとも参考にしてみてくださいね。

1.佐木隆三『身分帳』(講談社文庫)

身分帳 (講談社文庫)
佐木隆三『身分帳 (講談社文庫)
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あらすじ

前科10犯により人生の大半を獄中で過ごした男が、極寒の刑務所から満期で出所した。身寄りのない男は、人生の再スタートに東京へ出て職探しをするも、世間のルールに従うことができず衝突と挫折の連続。刑務所から出て歩き始めた自由な世界は、地獄か、あるいは——?伊藤整賞を受賞した傑作ノンフィクション・ノベル。

オススメのポイント!

『身分帳』は、役所広司さん主演で『すばらしき世界』のタイトルで映画化されました。ノンフィクション作家として知られる佐木隆三さんの作品は、実在の事件を扱った小説も多く、直木賞を受賞した『復讐するは我にあり』もその一つです。本作の主人公も実在した男をモデルにしており、罪を償ったとはいえ反社会的勢力のレッテルを貼られた男が、日常社会の中で必死に生きようとする姿を緻密に描いた作品です。

佐木隆三さんの作品一覧

映画『すばらしき世界』が大傑作だったので、興味を持って読んだ。ここは原作通りなんだ。ここはアレンジしたのか。等思いながら冷静に読んでたつもりが、最後には涙が止まりませんでした。自転車の件、西川監督の優しさよ!!!

dipnoiさんのレビュー

2.ケン・リュウ『円弧』(ケン・リュウ短篇傑作集2)

もののあはれ (ケン・リュウ短篇傑作集2)
ケン・リュウ『もののあはれ (ケン・リュウ短篇傑作集2)
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あらすじ

「ボディ・ワーク」と呼ばれる技術により、人間の老化を停止させることが可能となった時代。その技術を開発したリーナ・オージーンは、自ら選択した老人としての生き方の中で、静かに過去を振り返るのだった。

オススメのポイント!

SF作家ケン・リュウさんの短編傑作集『もののあはれ』に収録された『円弧(アーク)』は、芳根京子さん主演で映画化されました。「永遠の命」にインスピレーションを受けたケン・リュウさんならではの、独創的なアイデアが光る作品となっています。死という誰にも訪れる運命から「逃れる」術を得た女性の人生にフォーカスし、現実ではあり得ない事柄の中から普遍的な人間の苦悩を見事に描いています。

ケン・リュウさんの作品一覧

なにかのフェアで買ったのだっけか?いや違うわ。これまでSFはおすすめだったり著者だったり古典だったりとで選ぶことが多かったから、ふらりと立ちよった本屋でタイトルだけのファーストインプレッションだけで買ってみようをやってみたのだ。それなら2作目であることも納得がいく。SF棚では少し珍しいひらがなだけのタイトル、和風さ、ワビサビ。そんなものに惹かれて買ったのだね。そういう意味ではなかなか良い勘をしてたのではないか。非常に楽しい時間を過ごした。表題作の漢字を使った仕掛けも好きだったし、不老不死を巡る作品の結論もよかったし、最後の短編は古典ともリンクしていて新しい刺激を提供している。そういういっこいっこの仕掛けが刺さったんだろうな。個人的な一番は宇宙人たちの記録法エッセイ。

kzm076さんのレビュー

3.島本理生『ファーストラヴ』(文春文庫)

ファーストラヴ (文春文庫)
島本理生『ファーストラヴ (文春文庫)
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あらすじ

ある夏の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩く女子大生・聖山環菜が逮捕された。彼女は就職活動の最中、その面接の帰りに父親の勤務先である美術学校を訪れ、購入していた包丁で父親を刺殺したのだ。なぜ彼女は父親を殺さなければならなかったのか?臨床心理士の真壁由紀は、この事件を題材としたノンフィクションの執筆を依頼され、環菜やその周辺の人々と面会を重ねることになる。そこから浮かび上がってくる、環菜の過去とは……。

オススメのポイント!

北川景子さん主演で映画化された『ファーストラヴ』は、第159回直木賞を受賞した作品です。複雑な家庭内虐待に苦しむ女性の顛末を描いたサスペンス作品ですが、登場人物たちのきめ細やかな真理を描きながら、読者の想像力と好奇心をかき立てるストーリーに引き込まれます。

島本理生さんの作品一覧

なぜ自分が父親を殺害するに至ったのか解明してほしいという美しい女子大生環菜。自らも心に傷持つ臨床心理士、由紀が、環菜の複雑な家庭環境と心の闇を読み解き、環菜の心を解放していく。国選弁護人として共に奔走する迦葉。由紀と迦葉、そして我聞の心の移り変わりと、事件解明へのクライマックスとが相まって最終的にわだかまりが解消され、ひとつになる感が美しかった。

のんのんさんのレビュー

4.よしもとばなな『ムーンライト・シャドウ』

ムーンライト・シャドウ
よしもとばなな『ムーンライト・シャドウ
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あらすじ

恋人の等(ひとし)を交通事故で亡くしたさつきは、ジョギングをして悲しみを紛らわせようとしていた。そんな時さつきは、突如うららという女性に突然声をかけられる。うららは、「100年に1度の見もの」を見るためにやって来たのだとさつきに告げた。そして、「あさっての朝、この川で何かが見えるかもしれない」とさつきを川へ連れ出すと、さつきはそこで信じがたい光景を目にするのだった。

オススメのポイント!

大ヒット連作短編集『キッチン』に収録された『ムーンライト・シャドウ』は、小松菜奈さん主演で映画化が決まりました。本作は、吉本ばななさんが大学の卒業制作として発表し、ご本人にとっても思い出深い作品だそうです。日本大学芸術学部長賞、第16回泉鏡花文学賞を受賞し人気を博しました。生と死をモチーフに、生きることの寂しさや美しさをナチュラルに描いた珠玉の作品です。9月10日に全国公開。

よしもとばななさんの作品一覧

大切な大切な一冊。大学4年生のとき、ふと図書館で手にとって読んだ。読み終わったとき、私の顔は涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっていた。それからこの本は、澄んだ気持ちになりたいとき、何度も読み返す一冊になった。

坂口ナオさんのレビュー

5.三秋縋『恋する寄生虫』(メディアワークス文庫)

恋する寄生虫 (メディアワークス文庫)
三秋縋『恋する寄生虫 (メディアワークス文庫)
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あらすじ

失業中の青年・高坂賢吾と不登校の少女・佐薙ひじり。一見何もかもが噛み合わない二人だが、社会復帰に向けてリハビリを共に行う中で惹かれ合い、やがて恋に落ちる。しかし、幸せな日々は長くは続かなかった。二人の恋は、<虫>によってもたらされた「操り人形の恋」に過ぎないことを彼らは知らずにいた——。

オススメのポイント!

『恋する寄生虫』は、林遣都さん、小松菜奈さんのW主演で映画化が決定しました。作者の三秋縋さんは、Web掲示板「2ちゃんねる」で「げんふうけい」の名義で、数々の作品を連載していた若き作家です。その中の一つを加筆修正した『スターティング・オーヴァー』でデビューを果たしました。 極度の潔癖症を抱え、人間関係を築けずに孤独に過ごす青年と、視線恐怖症で不登校の少女のラブストーリーという、複雑な心理描写が入り混じるテーマを見事に描いた作品です。11月に全国公開予定。ホームページはこちら

三秋縋さんの作品一覧

現実的には信じられないような話。だけど、私たちにも共通する部分が少なからずあり、共感できる。予想を裏切るような展開のオンパレードで、読んでいて飽きなかった。話の時間軸が前後したり交錯する表現が多々あったが、先の話のネタバレまではいかず、伏線のようになっていて「早く先に進みたい」「読むのを中断したくない」と思わせてくれた。また、あとがきにある作者の考えが私はすき。

めんたるぷりんさんのレビュー

おわりに

みなさんいかがでしたか。気になる作品には出会えましたか?
ぜひ読書生活の参考にしてくださいね!漫画編もお楽しみに。