青山美智子さん作品5選!~心がほっこりする珠玉の感動作~

こんにちは、ブクログ通信です。

青山美智子さんは、2017年に『木曜日にはココアを』で小説家デビューしました。同作品は、第1回「未来屋小説大賞」に入賞しました。2021年には、『お探し物は図書室まで』が本屋大賞にノミネートされ第2位を獲得しました。翌年には『赤と青とエスキース』が再び本屋大賞第2位となり、史上初の連続2位を達成しています。青山さんは小説だけでなく、ドラマノベライズやエッセイなどでも活躍する作家の一人です。その活動は多岐に渡る他、著作が入試問題や教材に多く取り上げられることでも知られています。

今回は、そんな青山さんの作品の中から特に注目すべき5作をご紹介します。巧みなストーリー展開と温かな世界観が魅力の作品が揃っていますので、ぜひ読書タイムに手に取ってみてはいかがでしょうか?

『青山美智子(あおやま みちこ)さんの経歴を見る』

青山美智子さんの作品一覧

1.青山美智子『いつもの木曜日』素敵な装丁も魅力のスピンオフ作品集

いつもの木曜日
青山美智子『いつもの木曜日
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あらすじ

『木曜日にはココアを』の前日譚と呼べるショートショート集。本編の登場した人物たちにスポットを当て、12の色彩にまつわる物語が広がってゆく。ワタル、朝美、えな、泰子、理沙、美佐子、優、ラルフ、シンディ、アツコ、メアリー、そしてマコ……「彼」「彼女」たちがあの日出会う前に、どんな時間を過ごしていたのか。ミニチュア作家・田中達也による装丁、挿絵と共に温かなひとときをお楽しみください。

おすすめのポイント!

青山さんの代表作『木曜日にはココアを』のスピンオフ作品集です。本編を読んでいるとさらに世界観が広がりますが、もちろん本作だけでも楽しめます。本編で登場した人物たちの意外な一面や行動を知ることができ、「そうだったんだ!」と楽しい気持ちになれる一冊です。また、装丁の可愛さも本作の魅力の一つと言えるでしょう。ミニチュア作家の田中達也さんによるカラフルかつユニークな装丁を眺めているだけでも楽しくなります。大人のための絵本と呼ぶのにふさわしい作品で、贈り物としてもおすすめです。

これは、映画や舞台のパンフレットか?という見た目とボリューム。しかし恐ろしいほど刺さる言葉がたくさん。短いからこそ訴えてくる事がダイレクトに刺さった。出てくる皆さんは、自分のことを大事にしながら生きている。そう伝わる。私も自分を大切に、流れる時を大切に。特別な毎日は自分で作る事ができると教えてくれた本。(図書館で借りたけど、買うこれ。)

ぱぴんさんのレビュー

2.青山美智子『月曜日の抹茶カフェ』一杯の抹茶から始まる「縁」が繋ぐ物語

月曜日の抹茶カフェ
青山美智子『月曜日の抹茶カフェ
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あらすじ

川沿いの桜並木のそばに、一軒の喫茶店が佇んでいる。その名は「マーブル・カフェ」。定休日である月曜日に、一日限りの「抹茶カフェ」を開くことになった。携帯ショップ店員、茶屋問屋の若旦那、妻を怒らせてしまった夫、ランジェリーショップのデザイナー、恋人と別れたばかりのシンガー……。一杯の抹茶から始まる人と人とのつながりを描く12の物語。

おすすめのポイント!

『木曜日にはココアを』の続編として刊行された短編集です。おなじみの「マーブル・カフェ」を舞台に、東京と京都を繋ぐ12の物語が展開します。一話ひと月で12ヶ月の物語となっており、季節の移り変わりや四季折々の食べ物なども登場する、季節感あふれる作品です。全編を通して描かれるのは、束の間の出会いが「縁」として繋がってゆく不思議さと温かさであり、読み終わる頃にはきっとあなたの心も柔らかくほぐれているでしょう。疲れた時や癒されたい時、ぜひ手に取ってみてください。

みんな自分の人生の主人公。そして、それぞれの物語を持ってる。人は誰も一人じゃない。今も、今までも数えきれない人とつながって、影響しあって育てあって生きてる。というような、私の拙い文章では伝えきれない深い学びを、日本の四季と共にほんわかと感じさせてくれる短編集です。寝る前に読んだら幸せな気持ちで眠れそうです。

ともこさんのレビュー

3.青山美智子『ただいま神様当番』こんな神様に出会いたい!心がほっこりする連作短編集

ただいま神様当番 (宝島社文庫)
青山美智子『ただいま神様当番 (宝島社文庫)
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あらすじ

朝7時23分、「山下」のバス停に決まった顔ぶれが並ぶ。年齢も性別も異なる五人、そこへ神様が近づいてゆく——。ある朝、水原咲良が目覚めると、手首から腕にかけて《神様当番》という文字が書かれていた。目の前にはジャージ姿のおじいさん。なんと、彼が「神様」なのだという。どうやら、「神様」のお願いを叶えてあげないと、腕の文字は消えないらしい。その日から、「神様」を楽しませるための奇妙な同居生活が始まった。

おすすめのポイント!

毎朝同じバスに乗る五人が順番に「神様当番」をすることになる、ちょっと不思議で心温まる連作短編集です。幸せになる順番を待つのに疲れたOL、奔放な弟に悩まされている小学生、SNSで自分を偽っている男子高校生、日本語の乱れに悩む外国語教師、ワンマンすぎる社長——そんな五人が、神様との出会いでどう変化してゆくのかが描かれています。それぞれに不安や悩みを抱える五人の姿は、誰もが共感できるものです。そんな彼らが神様をどうやって楽しませるのか、ぜひご自身の目で確かめてみてください。

ほっこりする優しい素敵なお話。1番のお話は自分と似てる部分があるなと思いました。順番を待ってるだけでは前には進めない。自分から積極的に行動したらもっと楽しい世界があるかもしれない。何かに悩んだり、迷ったりすることがある。そんな時にそっと背中を押してくれる言葉がたくさんあり、心が温かくなりました。おじいちゃん神様が可愛いです。

aquamarineさんのレビュー

4.青山美智子『マイ・プレゼント』贈り物のような驚きと楽しさが詰まった一冊

マイ・プレゼント
青山美智子『マイ・プレゼント
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あらすじ

新進気鋭の水彩作家・U-ku(ゆーく)さんと、『赤と青とエスキース』以来の再タッグが実現。「青」をテーマにした水彩画に美しい言葉たちが寄り添い、心震わすひとときを生み出す。いいことがあった日の締めくくりに、心が疲れたときのリフレッシュに、または、ただ読書を楽しみたいときにも、本書はそっと優しくあなたの心に寄り添ってくれるでしょう。

おすすめのポイント!

水彩作家U-kuさんの水彩画にインスピレーションを受けたショート・ショート集です。小説というよりも詩に近い、短くも美しい48の物語を楽しめます。青山さんの文章は、短いが故に想像力を刺激する独特な世界観が表現され、U-kuさんの色鮮やかな水彩画は文章をさらに引き立たせる良いアクセントとなっています。気の向くままに好きなページを開いたり、順番に読み進めたりと、お好みに応じて自由に楽しんでみてください。第2弾も併せて要チェックです!

詩集×イラストが素敵。イラストの中に女の人や猫やペンギンなど出てくるのに、どうしても見つけられなかったり、もしかしてこれ?だったり。途中から詩をそっちのけで、見つける事に集中してみたり。休日にゆっくりコーヒー飲みながら読むのによい一冊。

あびさんのレビュー

5.青山美智子『月の立つ林で』月のように優しく輝く珠玉の物語たち

月の立つ林で (一般書)
青山美智子『月の立つ林で (一般書)
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あらすじ

元看護師の怜花は、3か月前に長年勤めた病院を辞めたばかりだ。今は転職活動中だが、40過ぎの怜花にはなかなか就職先が決まらない。自宅暮らしで、いくらかの貯金はあるから当分の生活には困っていないが、そろそろ周囲の目が気になる。そんなある日、お隣の樋口さんの猫を預かることになって……(『誰かの朔』)。他、4篇を収録。

おすすめのポイント!

「月」がキーワードとなっている連作短編集です。思うようにいかない毎日に葛藤や不安を抱え、それでもひたむきに日々を過ごす人々の姿を温かく描き出しています。五つの物語を繋ぐは、タケトリ・オキナという人物が発信するポッドキャスト「ツキない話」です。毎朝更新されるコンテンツを通じて、登場人物たちは新たな気づきを得て、少しずつ変わってゆきます。やがて意外な事実が明らかになり、五つの物語の別の一面が分かるのですが、ぜひその感動はご自身で体験してみてください。読後に心が温かくなる、珠玉の作品集です。

美しい月を見ながらの読書にふさわしい本。自分を大切にしていいんだよっていうメッセージがよく伝わってきて温かい気持ちになります。頑張りすぎず休んでいる自分も大事にしてあげようと思えます。登場人物のつながりも素敵です。タケトリ•オキナ、最後がもう感動でした。

Sakuraさんのレビュー


柔らかな筆致と温かな人物描写が魅力の青山作品は、何度も読み返したくなる名作が揃っています。今回ご紹介した5作は、装丁も魅力的で手元に置きたくなる本ばかりです。ぜひこの機会に手に取ってみてくださいね!