\ブクログ Best User Award 2023/受賞ユーザーさんのおすすめ本をご紹介!【前編】

こんにちは、ブクログ通信です。

ブクログでは、2023年に特にブクログをご利用いただいたユーザーさんを「ブクログ Best User Award 2023」に表彰させていただきました。

そこで今回は、受賞したユーザーさんに教えていただいた「2023年に読んで良かった作品」をご紹介いたします!みなさんからのコメントと併せて前後編でお届けしますので、ぜひチェックしてくださいね。

ご紹介したユーザーさんへの「いいね」やフォローを、ぜひお願いいたします!

青山美智子『赤と青とエスキース』
宇佐見りん『くるまの娘』
木内昇『かたばみ』
J.M.スコット『人魚とビスケット』
藤岡陽子『リラの花咲くけものみち』
吉川英梨『海の教場』
凪良ゆう『汝、星のごとく』
木原音瀬『箱の中』
若松英輔『読み終わらない本』
東野圭吾『白鳥とコウモリ』

※掲載に関して、感想の掲載許可OKの方のみご紹介させていただいております。

さてさてさん:青山美智子『赤と青とエスキース』

赤と青とエスキース
青山美智子『赤と青とエスキース
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あらすじ

メルボルンの若手画家が描いた、一枚の「絵画(エスキース)」。日本へ渡って30数年、その絵画は「ふたり」の間に奇跡を紡いでいく——。二度読み必須の仕掛けに満ちた、青山美智子さんの傑作連作短篇集。

メルボルンに留学しているレイ。そんなレイの街中における偶然の出会いから始まったブーとの『期間限定』の恋。そんな恋の結末にレイを描いた『一枚の絵』=『エスキース』が四つの物語を鮮やかに繋いでいくこの作品。そこには青山美智子さんならではの連作短編の妙に魅せられる物語が描かれていました。『赤』と『青』という二つの色にこだわった物語作りに魅せられるこの作品。『言葉にならない想いが、涙に混じってあふれてくる』という物語に、こみ上げてくるものを抑えられなくなるこの作品。なんてあたたかい物語なんだろう!青山美智子さんという作家さんの紡ぎ出される物語世界の優しさに心揺さぶれる絶品だと思いました。

さてさてさんの本棚

たださん:宇佐見りん『くるまの娘』

くるまの娘
宇佐見りん『くるまの娘
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あらすじ

久しぶりの車中泊の旅をすることになった、17歳のかんこたち一家。思い出の景色は、家族のままならなさの根源にあるものを引きずり出してゆく——。

家庭内暴力という言葉一つから連想される、外部からの安っぽい同情めいた決め付け以上に、その当事者の実情は、『曖昧に繰り返される、柔らかくぬるく、ありふれた地獄』といった、終わりのない点に絶望的な苦しみがあり、どうせ何も変わりはしないのだから、その場さえ適度に慰め合って凌げれば充分といった、諦観めいた思いが家族それぞれの脳裏に過る中で、現状を変えようと一人敢然と立ち向かう、高校生「かんこ」の姿には、泣いている大人を決して馬鹿にしないことや、加害者も被害者であることを理解している点に見られる、固定観念に囚われない平等性があり、家族という、ある意味閉鎖的な空間から逃げることを選択せずに、皆を助けたい一心で無様な姿を曝し、どうにも出来ない現状に叫び涙を流す、そんなありのままの姿に、改めて『生きる』ということを教えてくれた、それはまさに、誰もが見て見ぬ振りをすることにも臆せずに、ただ一人孤軍奮闘する、宇佐見さん自身の描く、現代に於ける多様な価値観と、昔から変わらぬ理屈ではない家族という存在のあり方といった、平等性と普遍性とを見事に融合してみせた、その作家性に表れているのだと感じられました。

たださんの本棚

よつばさん:木内昇『かたばみ』

かたばみ
木内昇『かたばみ
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あらすじ

時は、昭和18年。岐阜から上京し、日本女子体育専門学校の槍投げ選手だった山岡悌子は、怪我での引退から国民学校の代用教員となった。幼馴染みで早稲田大学野球部のエース・神代清一と結婚するつもりでいたが、恋に破れ、下宿先の家族に見守られながら生徒と向き合うことに。一方、悌子の下宿先の家主の兄・権蔵は、やがて悌子とともに、戦争で亡くなった清一の息子・清太を育てることに。思わぬ縁から家族となった悌子、権蔵、清太は……。

家族の在り方を教えてくれました。

よつばさんの本棚

kuma0504さん:J.M.スコット『人魚とビスケット』(創元推理文庫)

人魚とビスケット (創元推理文庫)
J.M.スコット『人魚とビスケット (創元推理文庫)
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あらすじ

1951年3月7日から2カ月間、新聞に掲載され、ロンドン中の話題になった奇妙な個人広告。広告主の「ビスケット」、そして相手の「人魚」とは誰か?それを機に明かされる第二次大戦中のある漂流事件、その意外な顛末とは。

レビューを書いてみて、「読んでみたくなった」というのが、最高の褒め言葉です。また、それがレビューをアップする大きな目的でもあります。だとすると、昨年作ったレビューで、1番うまく作れたレビューでした。

kuma0504さんの本棚

湖永さん:藤岡陽子『リラの花咲くけものみち』

リラの花咲くけものみち
藤岡陽子『リラの花咲くけものみち
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あらすじ

家庭環境に悩み心に傷を負った聡里は、祖母とペットに支えられて獣医師を目指し、北海道の獣医学大学へ進学する。動物たちに「生きること」を教えられながら、聡里は自らの「居場所」を見つけてゆくのだった。

一冊に絞るのは難しいですが、敢えて選ぶとすれば「リラの花咲くけものみち」藤岡陽子著です。 獣医師を目指す難しさも伝わってきますが、それ以上に仲間たちとの関係も大切だと感じました。

湖永さんの本棚

ひまわりめろんさん:吉川英梨『海の教場』

海の教場
吉川英梨『海の教場
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あらすじ

桃地政念は、海上保安官の縁下の力部門である「主計」の専門官。だが、海猿でもヒーローでもなく、小柄でメタボな独身彼女ナシの中年だ。ある日、学生時代のマドンナ・高浜彩子から「肝臓がんで余命一年」で入院すると聞かされた桃地は、シングルマザーの彩子のため、同校の教官として赴任することに。船舶運航システム課程主計コース3組の担任となったが、腐れ縁の校長・比内から、ある事情がクラスに重い影を落としていると聞かされて……?

今の時代「男らしい」や「女らしい」というのは、あまりほめられた表現ではないのはわかってます。しかもこの作品のテーマの一つはジェンダーレスだったりします。作者である吉川英梨さんの想いに反するかもしれません。だけど昭和の男ひまわりめろんとしては、これ以外に主人公桃ちゃんを表現する術がないのです。「男の中の男」です。そして「愛」にあふれた男です。やっぱ「愛」なんです 辛いことに立ち向かう勇気の源は「愛」なんです。ぜひ皆さんも男の中の男桃ちゃんの「愛」の教場に飛び込んでもらいたい。泣けるぜ!

ひまわりめろんさんの本棚

かなさん:凪良ゆう『汝、星のごとく』

汝、星のごとく
凪良ゆう『汝、星のごとく
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あらすじ

その愛は、あまりにも切ない。正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きてゆく。瀬戸内の島で育った高校生の暁海と、自由奔放な母に振り回され島に転校してきた櫂。互いに心に孤独と欠落を抱える二人は、惹かれ合い、すれ違い、成長してゆく——。

泣かせるストーリーに加え、場面の描写が素晴らしいと思います。

かなさんの本棚

おびのりさん:木原音瀬『箱の中』(講談社文庫)

箱の中 (講談社文庫)
木原音瀬『箱の中 (講談社文庫)
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あらすじ

痴漢の冤罪で実刑判決を受けた堂野。収監されたくせ者ばかりの雑居房で人間不信極まった堂野は、同部屋の喜多川の無垢な優しさに救われる。それは母親に請われるまま殺人犯として服役する喜多川の、生まれて初めての「愛情」だった——。

衝撃を受けるほどの純粋な愛情のあり方の表現(が特によかった)。

おびのりさんの本棚

まことさん:若松英輔『読み終わらない本』

読み終わらない本
若松英輔『読み終わらない本
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あらすじ

これからぼくは君に、少し長い手紙を書こうと思う。そして何人かのぼくの人生を変えてくれた人物と言葉を、君に伝えることができたらと願っている——。自らの人生を変えた本、言葉、そして人間について、未来の読者に向けて綴る、全12編の手紙。

本はいかに多く読むかが問題ではない。 むしろ、どうやって「読み終わらない本」に出会うかが問題である。自分だけの一冊をみつけよう。と語られている点(が特によかった)。

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じゅうさん:東野圭吾『白鳥とコウモリ』

白鳥とコウモリ
東野圭吾『白鳥とコウモリ
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あらすじ

2017年東京。善良な弁護士・白石健介が遺体で発見された。すると、愛知から度々上京していた倉木達郎が「すべて、私がやりました。」と自供してきた。倉木はさらに、1984年に愛知で起きた殺人事件の犯人も自分であると供述。刑事の五代は、そんな倉木の自供に違和感を覚え……。

終盤、頭の中で想像していた風景が一変! 白く見えていたものが、実は黒だったというような衝撃を覚えた点(が特によかった)。

じゅうさんの本棚


今回は、「ブクログBest User Award 2023」受賞ユーザーさんのおすすめ本をご紹介しました!
気になる作品には出会えましたか?ぜひ読書生活の参考にしてくださいね。
【後編】もお楽しみに!