こんにちは、ブクログ通信です。
ブクログユーザーのみなさん、毎月「ブックリスト特別企画」にたくさんご参加いただき、誠にありがとうございます。
今回からブクログでは、みなさんにお寄せいただいた素敵なブックリストの中で、特に人気の高かったベスト本をご紹介してゆきます!
今回は、4月に開催した「#カフェに行って読みたい」の上位4作です!みなさんが選んだベスト本を、ぜひ本棚登録してみてくださいね。
1位 青山美智子『木曜日にはココアを』(宝島社文庫)
あらすじ
わたしたちの何気ない日常の出来事が、知らないうちに繋がり最後には誰かの命を救っている——。喫茶店「マーブル・カフェ」のココアから始まる、心温まる短編物語。
おすすめのポイント!
『お探し物は図書室まで』『赤と青とエスキース』など、ブクログでも大人気の著者・青山美智子さんのデビュー作です。カフェを舞台にした小説といえば、まず本作が思いつく方も多いことでしょう。12の短編ストーリーで構成される本作は、ほっこりと温かみのある物語ばかりなので、文字通りココア片手にゆったりした空間で読みたくなります。ほんの休憩時間に読むのに程よい文量なのも嬉しいところです。続編の『月曜日の抹茶カフェ』もチェックしてみてくださいね。
すごく心温まる話です。ほんの些細なことが誰かの支えになっていて、少しずつ重なって収まるところに収まった感じの話です。劇的な盛り上がりがあるわけではないのですが、どこか感情移入できてとても読みやすかったです。「マスター」が謎めいていてとても気になりました。
2位 古内一絵『マカン・マラン – 二十三時の夜食カフェ』
あらすじ
元超エリートのイケメンにして、今はドラッグクイーンをしている男が経営する、とある街の路地裏の店。その店には、今日も様々な悩みを持った人が集まってきて……?
おすすめのポイント!
シリーズ累計18万部を突破した古内一絵さんの人気作です。温かみのある可愛らしい表紙が目を引く本作は、少し風変わりな店主が構えるカフェに訪れた人々の「悩み」にフォーカスしています。キャリアを積んできたOLや中学教師、下請けライターなど等身大の登場人物が、温かな店主の言葉と美味しい夜食に触れ、人生にちょっとした変化をもたらす姿が描かれています。読みやすい文章でスラスラと物語が入ってくるので、読書初心者の方でも手に取りやすい作品です。
「優しい気持ちになる」とのレビューに惹かれて、手に取りました。私も「マカンマラン」へおいしい夜食を食べに行きたいなー。そして、シャールさんに癒されたい。シリーズ化されているようなので、ぜひ続きも読んでみたい。読後、ほんわかした優しい気持ちになりました。
3位 川口俊和『コーヒーが冷めないうちに』
あらすじ
喫茶店「フニクリフニクラ」のとある座席には、座った人が望む時間に戻れるという不思議な都市伝説があった。今日も噂を聞いた客が喫茶店を訪れるが、時間を戻すにはいくつもの面倒なルールが存在するようで……?
おすすめのポイント!
「2017年本屋大賞」ノミネート作、川口俊和さんの人気シリーズです。有村架純さん主演で映画化されたことでも話題となった本作は、とあるカフェの「時間を行き来できる」不思議な席で繰り広げるハートフルな感動物語となっています。過去へ戻るには、数々の面倒な条件や約束を破れば代償があることを知りながらも、過去の後悔からそれでも店を訪れる登場人物たちの姿には、切なくも感情移入せずにはいられません。コーヒータイムにはぴったりの心温まる一作です。
ホッコリほろり小説でした。過去に戻っても起こった事実は変わらない。けど、戻る。コーヒーが冷めるまで間だけ過去に戻れる。それだけじゃない色々あるルール。恋人、夫婦、姉妹、親子….それぞれの関係の中でコーヒーが冷めるまでの間にあの時に戻りたい。私にはまだそんな時はないけど、戻りたいと思うような時が来ないようにいつも後悔ないように生きていきたいなぁと感じました。
4位 近藤史恵『ときどき旅に出るカフェ』(双葉文庫)
あらすじ
「氷野照明」に勤める奈良瑛子は、近所にある「カフェ・ルーズ」という喫茶店を見つけた。偶然にもその喫茶店の店主は元同僚の葛井円であり、海外の珍しいメニューや素敵な雰囲気がすっかり気に入った瑛子は、いつの間にか店の常連客になっていった。会社で起こった小さな事件や日常のもやもや、そして店主・円の秘密など、全ては世界の食べ物たちが解決のカギに——。
おすすめのポイント!
ミステリー作家として知られる近藤史恵さんの短編小説です。「カフェ・ルーズ」にもたらされるちょっとした「謎」と美味しいものを描く本作では、名前だけでは想像つかない海外の美味しい料理が数々登場します。時に甘酸っぱく、ほろ苦く、カフェを訪れた登場人物の悲喜こもごもを映し出した、味わい深い一冊となっています。素敵なカフェでの一時や、海外旅行をした気分に浸れることでしょう。『タルト・タタンの夢』『マカロンはマカロン』も併せておすすめです!
こんなカフェが私の近所にもあればなぁ。カフェで旅に出たような気分になれるなんて素敵!聞いたこともない食べ物や、飲み物、こう食べるのが普通と思ってた既成概念が外れるのもまた楽しい。世界が広がる。その食べ物にまつわる謎ときのような短編集。食べ物や落ち着ける空間は人を幸せな気分にしてくれる。そしてこんな本も。
ブクログスタッフのおすすめ本!
『3分で読める! コーヒーブレイクに読む喫茶店の物語』(宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
あらすじ
『珈琲店タレーランの事件簿』の岡崎琢磨さん、『黒猫王子の喫茶店』の高橋由太さん、『木曜日にはココアを』の青山美智子さん、『チーム・バチスタの栄光』の海堂尊さん他、「喫茶店」を舞台にした名作を生み出す大人気作家が集結した、笑って泣けるショート・ショート!
おすすめのポイント!
大人気作家たちが描く、コーヒー片手に読みたい「喫茶店」を舞台にしたアンソロジー作品です。タイトルの通り、コーヒー一杯飲む間の3分ほどで読み終えてしまえる、25篇のショートストーリーが収録されています。笑いあり、感動あり、ミステリーやちょっと奇妙な話などなど、作家さんたちの個性が詰まった作品集となっています。コーヒータイムにはもちろんのこと、色々な作家さんの作品を一挙に読んでみたいという方にもおすすめの一冊です。
短いのでさらっと読める。1番は、やっぱりお目当ての高橋由太さん。おじいさんと猫の関係が切なくて、そして温かい。おみくじ器とか、婚活の話もよかった。最初の方にこういうふうに好みの話があると勢いづいて読んでいける。実は猫目線という作品がいくつかあって、途中で気付くことができると、やっぱり!と嬉しくなる。最後にバチスタ番外編というのもぜいたくでよかった。
ブクログユーザーさんが選ぶ「カフェに行って読みたい」ベスト本、どれも素敵な作品ばかりでしたね。ぜひ、みなさんの読書生活の参考にしてくださいね!