こんにちは、ブクログ通信です。
2023年も上半期が過ぎましたが、ブクログユーザーのみなさんは上半期の読書生活いかがでしたでしょうか?
ブクログスタッフも上半期色々な本を楽しみました。そこで今回は、スタッフが上半期に読んだ本の中で、特におすすめしたいと思った「ベスト本」をご紹介いたします!
ぜひ、みなさんの下半期の読書生活に取り入れていただけると嬉しいです。
1.カトリオナ・ウォード『ニードレス通りの果ての家』
あらすじ
暗い森の家に住む男。過去に囚われた女。レコーダーに吹き込まれた声の主。様々な語りが反響する物語は、秘密が明かされる度にその相貌を変え、恐るべき真相へ至る——。
選書理由(ブクログスタッフ・nk)
二度目に読むとジャンルが変わるタイプの小説があります。この作品はまさにそれで、最初に読んだ時はミステリー、二度目に読むと……なんと「感動」です! こんなにジャンルが変わることあるでしょうか。カバーにもある黒猫視点にも共感できます。おすすめ!
本作を読まれた方は、ぜひレビュー投稿をお願いいたします!
2.町田そのこ『宙ごはん』
あらすじ
宙には、育ててくれている『ママ』と産んでくれた『お母さん』がいる。厳しいときもあるけれど愛情いっぱいで接してくれるママ・風海と、イラストレーターとして活躍し、大人らしくなさが魅力的なお母さん・花野だ。二人の母がいるのは「さいこーにしあわせ」だった——。
選書理由(ブクログスタッフ・たんたん)
この本を読んだ直後の感想は「あぁ〜、この本に出会えてよかった〜!」です。私も家族を大切にしようとじんわり温かい気持ちになりました!2023年「本屋大賞」ノミネート作であるのも納得です!もし初版限定を手に入れられたら、カバー裏の小説も読むとより一層じんわりします!
自分を救い支えてくれた大切な人の「ごはん」。それが抱えきれないほどの辛さをふっとやわらげたり、前を向くための光を差し込むとても素敵な役割を果たしていた。辛さを乗り越え成長していく母娘、そして辛さを抱え苦しんでいる人に大切なことを示していくまでになる過程に涙しながらも清々しさを感じた。心にささるフレーズがたくさんあり、また読み返したいと思う作品だった。
3.田中孝幸『13歳からの地政学: カイゾクとの地球儀航海』
あらすじ
子供も大人も知っておきたい世界のしくみ!高校生・中学生の兄妹と年齢不詳の男「カイゾク」との会話を通じて、「地政学」が楽しく分かりやすく学べる一冊。
選書理由(ブクログスタッフ・kei)
地政学と聞いただけで難しそう、そもそも地政学って何?と考えてしまったのですが、「13歳からの」と表題にあるだけあって難しくなく読み進めることができました。地政学が物語として分かりやすく描かれているので、普段物語を中心に読まれている方にもおすすめです。
対話形式であり面白かった。本書から視野を広げる大切さを知った。腑に落ちる解説も多く世界の経済循環が垣間見えた気がする。日本人と外国人の物事の見方の違いとか色々調べてみたくなった。
4.西尾維新『戦物語』
あらすじ
遂に結婚した、阿良々木暦と戦場ヶ原ひたぎ。一風変わった二人の新婚旅行には、忍野忍と神原駿河が同行し、怪異の調査も旅程に含まれている。暦は、ひたぎと忍に関係したある計画を秘めていて——?
選書理由(ブクログスタッフ・rh)
物語の主人公が十数年のときを経て結婚するお話で、読み終えた時面白いより感動しました。長期のシリーズものだからこそできるお話になっているので、物語シリーズを少しでも知っている方には、ぜひ読んでいただきたいです。
ファミリーシーズンですって。ファミリーシーズンですって!うっひょー!!死物語からも大分日が空いて、久しぶりに読めた、これがなかなか筆舌に屈し難い悦びというか。この大突飛展開小説を待っていた。これ迄にいろんなところに飛ばしすぎて挨拶周りができなくなっているのが面白かった。お願いだから続終以降をアニメ化してくれ。この展開は是非アニメイションで観たいものだ。袮々切丸展開、アレがいかに心踊らされるか、観てみたいのだ。
5.安東みきえ『へそまがりの魔女』
あらすじ
暗い森に住む、年老いた呪いの魔女。人間嫌いのその魔女の元をある日、一人の少女が訪ねてきた……。へそまがりがすぎて、呪うことしか許されない魔女と少女の、心温まる物語。
選書理由(ブクログスタッフ・keyone)
青山ブックセンターで原画展をやっていたタイミングで、一目惚れして購入。イラストのタッチも素敵ですし、お話も魔女らしくてとても良かった。この本で大人になってからの絵本もいいものだなと思いました!
なるほど、へそまがり、である。なるほど、なるほど。読み進めるほどに、心があたたかくなる。牧野さんのイラストも、物語にぴったり。モノクロに、いろんな赤。すてきです。
6.エドワード・アシュトン『ミッキー7』(ハヤカワ文庫SF)
あらすじ
宇宙開発で危険な仕事をこなすために生み出された【使い捨て人間/エクスペンダブル】のミッキー。すでに六度の死を経験した彼の身に思いがけない出来事が——!?
選書理由(ブクログスタッフ・hiranodept)
次に生まれた時に、アップロードされた全記憶が引き継がれるとされる「使い捨て人間」の話です。生まれた自分は果たして前の自分と同じなのか?考えさせられます。映画化も決定していて、サクッと読めるエンタメSF作品です。
最近読んでいるものと同様設定はわかりやすく、宇宙モノのSF冒険譚として楽しめた。ある人間が死んで、直前の記憶をもった人間が再生されたら、それは同じ人間と言えるのか。それが同時に2人存在してしまったらそれらは同じ人間なのか。SFにはありがちだけども、この手の哲学的な問いをわくわくする物語の中にうまく埋め込んでいる。映画化が進んでいるようだけれども、確かに映像向きの物語。公開されたらきっと観に行くなー。というわけで万人にお勧めできるSF。(一部抜粋)
今回は、ブクログスタッフが選ぶ、2023年上半期ベスト本をご紹介しました!
気になる作品には出会えましたか?ぜひ読書生活の参考にしてくださいね。