人気芸能人が書いた本10選【前編】

こんにちは、ブクログ通信です。

近頃、小説家のみならず芸能人も様々な本を執筆し、人気を博しています。作品から、テレビや映画とは違った彼らの一面が垣間見えるのではないでしょうか。

そこで今回は、芸能人が描いた本の中から注目すべき作品10選を、前後編に分けてご紹介!
前編】では、著者の多才さが感じられるユニークな視点と、独特な表現が光るエッセイ作品を集めてみましたので、ぜひリラックスタイムや通勤・通学のお供にしてくださいね!

1.小林聡美『茶柱の立つところ』何気ない日常を楽しむユーモアが詰まった脱力系エッセイ

茶柱の立つところ
小林聡美『茶柱の立つところ
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あらすじ

コロナ禍の前から半ば隠居状態で、同居の猫とも適度なディスタンスを維持する日々。たまに出かけることもあるものの、基本的にはひとりで過ごしている。特別なことは何も起きない極めて穏やかな日常。そんな暮らしの中でふと見つけた「茶柱」のような、ささやかな発見や喜びを綴るユーモアあふれるエッセイ集。

おすすめのポイント!

何気ない日常を自然体で楽しむ姿勢が人気の女優・小林聡美さんのエッセイです。気のおけない先輩たちとの「婦人会」や、幼馴染と参加したバスツアーの様子などが描かれ、小林さんの過ごすのんびりとした日々を垣間見ることができます。本書の魅力は、小林さんの人柄がにじみ出る、飾らないシンプルな文章です。さらりと読めて心がすっと軽くなる珠玉のエッセイなので、ぜひ手に取ってみてください。

まずは文章が好き。何気ない日常生活がなんだか楽しそうに感じるので、自分の日常生活に置き換えてみると自分の生活に彩りが加えられそうな気がする。

Book cafe&bar Senさんのレビュー

2.中村倫也『THE やんごとなき雑談』人気俳優の飾らない一面を知ることができる貴重なエッセイ

THE やんごとなき雑談
中村倫也『THE やんごとなき雑談
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あらすじ

自意識過剰だった学生時代。突然クラスメイトに奪われたファーストキス。料理や掃除、買い物……そんなありふれた休日。何度も壁にぶつかってきた俳優業や、コンプレックスを抱えて笑えなくなった日々、そしてやっとのことで見つけた答え。超人気俳優・中村倫也の本音を詰め込んだ初のエッセイ集。

おすすめのポイント!

「カメレオン俳優」と評され、コメディからミステリーまで幅広いジャンルで活躍する人気俳優の中村倫也さんの、日常と本音を垣間見られる一冊です。軽妙な文章と丁寧に選ばれた言葉遣いが、中村さんの飾らない人柄を表しています。少し理屈っぽくてこじらせている感がありながらも、人に対する優しさや大らかさが伝わってきて、ファンでなくても中村さんのことが好きになるエッセイ集です。ゆったりとした気分で楽しめる本なので、リラックスタイムのお供に手に取ってみてください。

面白かったです。読んでいる途中から読み終えちゃうのが残念で残りのページ数を気にしながらゆっくりと読みました。小さな幸せを探すのが上手で自分の弱さも上手に包んであげて、マイペースに日々を大切に過ごしているのが伝わります。それは誰にとってもある出来事だったりするので読んでいて気持ちが楽になったりホッとします。目の前で話してくれているような感じに仕上がっていて心の中でうなずいてしまいます。明日がちょっと楽しみになるような本です。

四季子さんのレビュー

3.星野源『いのちの車窓から』日常トークから大ヒット曲の裏側までを綴る星野ワールド全開の一冊

いのちの車窓から (角川文庫)
星野源『いのちの車窓から (角川文庫)
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あらすじ

雑誌『ダ・ヴィンチ』で2014年12月号より連載が始まったエッセイ「いのちの車窓から」。ドラマ「逃げ恥」や「真田丸」への出演、大ヒット曲「恋」に「紅白」出場と、怒濤の日々を送った2014年からの2年間を綴る。周囲の人々のことや日常の景色、何気ない一日のできごと……。星野源の哲学、そして真意を語る一冊。

おすすめのポイント!

シンガーソングライターであり、俳優としても活躍する星野源さんの日常生活を、柔らかな文章で綴ったエッセイです。穏やかな笑顔と独特な存在感で多くのファンを獲得している星野さんの、心の機微を感じられる一冊となっています。大ヒット曲「恋」や社会現象を巻き起こした人気ドラマ「逃げ恥」にまつわる話も収録されており、ファンならずとも一読の価値ある内容となっています。大好評につき、『いのちの車窓から 2』も発売されました。

俳優の星野源さんのエッセイ。サラッと読めるのだけど、どこかノスタルジックでエモさを感じさせる文章。こういう表現力をお持ちなのかと驚き。勿論、星野さんの何気ない日常が読める面白さもあるのだけど、単純にまたこの人の文章を読みたいな〜と思いました。

tigaさんのレビュー

4.光浦靖子『ようやくカナダに行きまして』50歳にして初の海外生活を赤裸々に描くユーモラスな海外留学記

ようやくカナダに行きまして
光浦靖子『ようやくカナダに行きまして
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あらすじ

コロナ禍が落ち着き始めた2021年7月、光浦靖子は日本を出発しカナダへ渡った。16日間の隔離生活から始まった新生活は、ままならない英語に悪戦苦闘しつつ、個性豊かな友人たちとの出会いにつながってゆく。それまで知らなかった世界は期待と興奮にあふれていて……。50歳での初の海外暮らしを綴るおもしろ留学エッセイ。

おすすめのポイント!

東京外国語大学卒の女性芸人という異例の経歴を持ちながら、体を張ったコントも多数こなしてきた光浦さん。本書では、そんな光浦さんが50歳にして海外留学を果たし、カナダでの慣れない新生活に飛び込んでゆく様子が赤裸々に語られています。英語は話せず聞き取りもままならないという完全アウェイの状況で、様々な人と出会い、悪戦苦闘しながら新しい世界がどんどん広がってゆく姿が印象的です。何歳になっても挑戦することの大切さと面白さを教えてくれるエッセイとなっています。

「留学して英語が話せるようになった、みたいな話かなー」って思ってたら、英語話せないし聞き取れないままエッセイが終わった!!!…これは続編を期待して良いのかな?光浦靖子さんが留学先で出会う人たちとの出来事が書かれたエッセイ。当たり前だけど、親切な人もいれば、無視してくるような人もいる。留学の良いところばかりではなく、悪いところも赤裸々に書いていて面白い。ヘレナの赤ワイン事件、笑いが止まらなかったー。

ななさんのレビュー

5.長濱ねる『たゆたう』柔らかく心ほぐすような文章が魅力の癒し系エッセイ

たゆたう (角川文庫)
長濱ねる『たゆたう (角川文庫)
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あらすじ

アイドルからソロタレントへと転身し、活躍の場を広げる長濱ねるによる初のエッセイ集。雑誌『ダ・ヴィンチ』にて、2020年から3年にわたり連載してきたエッセイから21編を厳選。迷ったり考えたりしながら、それでも歩みを止めずに進んできた日々。日常の出来事や、家族・友人のこと、時には悩み事までを等身大の言葉で綴る。

おすすめのポイント!

けやき坂46、欅坂46の元メンバーである長濱ねるさんが、雑誌『ダ・ヴィンチ』で連載してきたエッセイを自ら厳選し、加筆修正した作品です。アイドルとしてキラキラした舞台に立ってきたとは思えないほど、素朴で穏やかな雰囲気の文章と、しっかりと芯の通った考え方のギャップが魅力的なエッセイとなっています。周囲の人を大切にする気持ちや優しい人柄が文章を通じて伝わってきて、読めばきっと長濱さんのファンになってしまうはず。読み終わるのが惜しいほど素敵なエッセイなので、ぜひ手に取ってみてください。

同じ県民。また、新幹線大使としてお見掛けした中、このエッセイの存在を知り、大使としてニコニコとお仕事を頑張られていた著者の心の内や本心などは如何に、と思い読ませてもらった。私も抱えているし、おそらく誰しもが抱えているであろう矛盾を自身の言葉でしっかり表現されており、勝手ながら親近感を覚えました。どうか、これからも健康に健やかに、そしてマイペースに人生を進んでもらいたい。

Falconさんのレビュー


いかがでしたか?読書初心者でもライトな読み口でシーンを選ばず楽しめるので、ぜひ本棚に加えてくださいね!
【後編】もお楽しみに!