休日に読みたくなる感動小説10選!【前編】〜疲れた心を優しくほぐす感動作揃えました〜

こんにちは、ブクログ通信です。

お休みの日には、何をして過ごしますか?掃除や洗濯、買出しなど、休日に済ませたい用事はたくさんありますよね。しかし、気づけば仕事がある日のように、忙しく過ごしていた……なんてこともあるかもしれません。そこでブクログからご提案です。せっかくの休日は、思う存分読書を楽しんでみませんか?

今回は、休日に読みたくなる感動小説を厳選して10作の中から前編5作品を紹介いたします。心震わす感動作から、思わず涙がこぼれる物語、時間をかけて読みたい大長編まで、休日の読書におすすめの作品を集めました。ブクログのみなさんからも人気の名作選です。ぜひ、次の休日のお供に手に取ってみてくださいね。

1.『虹の岬の喫茶店』 休日のコーヒータイムのお供に!素敵な喫茶店で巻き起こる物語

虹の岬の喫茶店 (幻冬舎文庫)
森沢明夫さん『虹の岬の喫茶店 (幻冬舎文庫)
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あらすじ

岬の先端にある、小さな喫茶店「岬カフェ」。店の主人である柏木悦子は、ある理由から「岬カフェ」を営んでいる。やって来る客たちに、美味しいコーヒーと自慢の音楽を提供しながら……。大切な人を亡くした親子、就職活動に悩む大学生、泥棒まで、それぞれに事情を抱えた客たちを、「岬カフェ」は優しく受けて入れてくれる。今日も、店には新たな出会いが訪れて——。

オススメのポイント!

岬の先端にある、素敵な喫茶店が舞台の物語です。忙しい毎日に疲れ切った心、ストレスの多い生活にすさんだ心を、爽やかに洗い流してくれる物語だといえます。本作の舞台である喫茶店は、実在するお店だという点にも注目です。モデルとなったお店は、房総半島の明鐘岬にあります。内装も作中の描写そのままだそうなので、行ってみたくなること間違いなしです。また、本作は2014年に『ふしぎな岬の物語』というタイトルで映画化されています。主演の吉永小百合さんが、映画の企画者を担当したことでも話題を集めました。

森沢明夫さんの作品一覧

悦子さんの優しさあたたかさにほっとします。こんな喫茶店に行ってみたいと思いながら、関わる人々の世界に引き込まれました。

bomayuさんのレビュー

2.『桜風堂ものがたり』自宅に居ながら、書店の雰囲気を存分に味わえます!

桜風堂ものがたり
村山早紀さん『桜風堂ものがたり
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あらすじ

物静かな青年・月原一整は、銀河堂書店の店員だ。人付き合いは上手くないが、埋もれた名作を見つける目を持っている。店長からは「宝探しの月原」と呼ばれ、信頼も厚い。しかし、ある日起こった万引き事件をきっかけに、一整は店を辞めることになってしまう。傷心のまま旅に出た一整は、ネット上の知人を訪ねるため、桜野町を訪れた。そこには、思いがけない出会いが待っていて……。

オススメのポイント!

本好き、書店好きにはぜひ一度読んでほしい作品です。読後には、きっと書店に行きたくなるので、休日に読むのがおすすめです。書店員の日常や、書店の裏側、本を売るための隠れた努力など、本好きにはたまらない「裏事情」が丁寧に描かれています。また、本と書店をめぐる心温まるストーリーが展開される点も魅力です。優しい登場人物たち、主人公を取り巻くユニークな存在たちに、仕事や勉強で疲れた心が癒されることでしょう。休日のゆったりとした空気を、さらに温かいものにしてくれる、素敵な物語です。

村山早紀さんの作品一覧

優しい物語です。

まず手にとって読んでほしい。
きっとあなたの心に残る本になると思う。

咲笑さんのレビュー

3.『くちびるに歌を』 爽やかでちょっとヒリつく、中学生たちの青春ストーリー

くちびるに歌を
中田永一さん『くちびるに歌を
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あらすじ

長崎県五島列島のとある中学校。合唱部顧問の松山先生は、産休に入る自分の代わりに、中学の同級生で臨時教員の柏木に合唱部を託すことにした。柏木は東京の音大に進んだ元神童で、ずば抜けた美貌の持ち主だ。それまで女子しかいなかった合唱部に、柏木目あての男子が多数入部するほどに……。やがて、練習にやる気のない男子部員とまじめな女子部員たちの対立が激化して——。

オススメのポイント!

人気作家・乙一さんが、別名義の中田永一で発表した作品です。とある中学の合唱部を舞台に、中学生たちの甘くほろ苦い日々が描かれています。子供たちを取り巻く社会の光と影も丁寧に描かれ、爽やかなだけではない、少し心をヒリヒリさせる青春ストーリーです。この作品は2015年に映画化され、主演は新垣結衣さんが務めました。また、2013年には漫画化もされています。小説、映画、漫画、それぞれに違った魅力の味わえる、心に迫る感動作です。どこか遠くへ行きたいとき、気分転換をしたい休日に、ぜひ手に取ってみてください。

中田永一さんの作品一覧

五島列島、島の学生達の物語、物語の後ろにはアンジェラアキの「手紙」の旋律が流れているようだ。合唱で初めはバラバラの音がつながらず、学生たちの気持ちもつながらない。そんなばらばらな気持ちもいつしか、しっかりとつながっていく。皆の気持ちと旋律が合わさった時の歌は一人一人の心に届くでしょう。15歳の多感な子供たちがさわやかに描かれていました。

8minaさんのレビュー

4.『余命10年』 「いつもの休日」を特別な1日に変える、心震わす作品

余命10年 (文芸社文庫NEO)
小坂流加さん『余命10年 (文芸社文庫NEO)
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あらすじ

二十歳の茉莉は、数万人に1人の難病を発症してしまう。告げられた余命は10年。不治の病に侵されながら、明るくふるまう茉莉。そうしないと、周りの人が追い詰められてしまうから——。自分の未来を思い描くことができず、日々を淡々と過ごす茉莉。恋はしないと決め、なんとなくで始めた趣味に没頭するようになる茉莉だったが、思いがけない出会いが訪れて……。

オススメのポイント!

二十歳にして余命10年という、あまりにも残酷な境遇の主人公の生き様を、しっかり見届けてほしい作品です。実は、作者の小坂さんも病気のため若くして亡くなっています。茉莉と似たような境遇の中で生み出された言葉や心理描写に、痛々しいまでの臨場感が味わえる作品です。「死」をテーマにした重い作品ですが、ぜひ休日の読書のお供に選んでみてください。生きること、悔いのないように日々を過ごすことを、改めて考えさせてくれるからです。茉莉になって、限られた生を力いっぱい生きたような気持ちになれます。

小坂流加さんの作品一覧

気がついたら涙が出ていました。
作者も茉莉と同じ気持ちだったのかな。
この物語は様々な人が様々なことを考えるきっかけになり得ると思います。
月並みな言葉ですが、自分らしく悔いのないよう生きていきたいと思いました。
大切にしていきたい作品です。

うえださんのレビュー

5.『みかづき』 思う存分、読書に浸りたい時におすすめの長編傑作小説

みかづき
森絵都さん『みかづき
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あらすじ

時代は、昭和36年。小学校の用務員をしていた大島吾郎は、勉強についていけない子供たちに、独自の「補修」を行っていた。教員免許のない吾郎だが、教え方がわかりやすいと評判を呼ぶ。ある日、生徒の蕗子の母・千明がやって来る。吾郎の教える才能を見込んで、共同で塾を立ち上げようというのだ。昭和から平成の塾業界を舞台に、3世代に渡り奮闘する家族の物語。

オススメのポイント!

600ページを超える大作で、休日にどっぷり読書に浸りたい人におすすめです。テーマは「塾教育」で、子供の教育に力を注ぐ人々が描かれています。一見難しそうなテーマですが、軽妙な筆致と個性的な登場人物のおかげで、躍動感あふれる人間ドラマに仕上がっています。戦後日本の教育について、切れ味鋭く描いた傑作で、2017年には中央公論文芸賞を受賞しました。2019年にNHKにてドラマ化されています。吾郎役を務めた高橋一生さん、千明役の永作博美さんらの好演が光りました。

森絵都さんの作品一覧

これは……名作だと思います。結構分厚いのですが、一章ごとに移り変わる時代、その登場人物たちにあっという間に引き込まれていきました。久しぶりに時間を忘れて読みました。
「教育」を軸に物語は描かれます。誰かの想いが誰かに受け継がれて、そしてその人の確かな力になる。でも、教育だけに言えることではなくて、人が生きていく中で、誰かの想いがどれだけ人の力になるのか。いかに私たちは力をもらっているのか。人の強さと弱さ、その懐の深さを教えてもらったようでした。

lonさんのレビュー

お休みの日には、本の世界でリフレッシュしてみませんか?日々の忙しさに疲れた心を、感動作で揉みほぐしてみてはいかがでしょうか。ぜひ、今回ご紹介した前編5作品で、心地よい感動をお楽しみください!後編5作品もお楽しみに!