こんにちは、ブクログ通信です。
最近、書店やネットで書籍を探していると、あるジャンルが目立つようになったと思いませんか?そう、「異世界もの」です。少年・少女漫画を問わず、登場人物が異世界に転生しては、勇者になったり宮廷のお姫様になったりと、どこを振り返っても必ず「異世界もの」が目につくようになりました。
そこで今回は、人気ジャンル「異世界もの」作品10選をご紹介いたします!小説編、漫画編と5選ずつまとめましたので、ぜひこの機会に読んでみてはいかがでしょうか。
1.平野耕太『ドリフターズ』(ヤングキングコミックス)

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あらすじ
時は1600年。関ヶ原の戦いの渦中、突如異世界へと飛ばされてしまった主人公・島津豊久。行き着いた先は、あらゆる歴史上の人物が時代も国も越えて集まる世界だった。島津豊久をはじめ異世界に来た彼らは「漂流者(ドリフターズ)」と呼ばれ、すべてを滅ぼそうとする「廃棄物(エンズ)」たちと壮絶な戦いを繰り広げることとなり……。その地で出会った那須与一と織田信長とともに、やがて島津豊久は「国奪り」を志すようになるのだった。
オススメのポイント!
「ヤングキングアワーズ」で連載され、累計発行部数350万部を突破した平野耕太さんの人気漫画です。薩摩の戦国武将・島津豊久を主人公に、実在の歴史上人物が異世界に集結するという、斬新かつ壮大な世界観が魅力です。異世界ものですが、歴史もの、アクション好きな方にもおすすめしたい作品です。無類の戦好きの島津率いる「漂流者」と、非業の死を遂げた歴史上の人物で構成された「廃棄物」とのド派手すぎるバトルは、迫力満点で目が離せません。間間に入るコメディ要素が絶妙なので、緊迫したムードの中でより面白さを感じることができるでしょう。
世界観説明は一切無く、何も分からないまま容赦無く進むストーリー。しかし絵は迫力がすごいしアクションシーンもかっこいい。訳も分からないままグイグイ読ませてくれる。豊久、信長、与一らの個性が強烈。作者がこだわりを持って描き込んでいて好印象。
2.白浜鴎『とんがり帽子のアトリエ』(モーニング KC)

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あらすじ
昔から魔法使いに憧れを抱く少女・ココ。だが魔法使いは、生まれた時から魔法を使えなければなることができず、諦めて母の仕立ての仕事を手伝っていた。そんなある日ココは、村を訪れた魔法使い・キーフリーが魔法を使うところを目撃し、それにより自身も魔法が使えることに気が付くのだが……。
オススメのポイント!
本作は、全世界累計発行部数250万部を突破した白浜鴎さんの人気ファンタジー漫画です。フリーイラストレーターとして活動していた白浜さんの描く世界観は、ファンタジーやおとぎ話好きの方には見ているだけでも楽しめることでしょう。魔法使いものとして「魔法陣」がよく出てくるのですが、作中で魔法陣のルールや構成について詳しく解説されており、世界観だけではなく内容もしっかり作り込まれているので、見応え十分です。
とにかくデザインとイラストが素晴らしい。それで作られる世界のビジュアルも好みだ。魔法を勉強する必要性について答えを出してあるし、法則性はあってもファンタジー感を損なって、ラノベやバトル漫画っぽくならない(そっちも好きだけど)良いバランス。物語としては、導入がよく出来ていて、展開もテンポ良く高評価。次も気になる。
3.桑原太矩『空挺ドラゴンズ』(アフタヌーンKC)

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あらすじ
空の覇者・龍(ドラゴン)は、地上の人々にとっての脅威であったが、薬や油そして食用としての価値があった。そんなドラゴンを狩るために、捕龍船を操り旅に出る人物がいた。これは、「龍捕り」と呼ばれた彼ら「クィン・ザザ号」のクルーたちの物語である。
オススメのポイント!
累計発行部数140万部を突破した、桑原太矩さんのファンタジー作品です。桑原さんご自身、宮崎駿監督の作品に影響を受けたとあって、『風の谷のナウシカ』を彷彿とさせる、壮大でユニークな世界観が持ち味となっています。人類の脅威にして食料でもあるドラゴンを狩る主人公の冒険物語ですが、あくまで描くのは「龍捕り」という職業を担う青年たちの「日常」であり、ファンタジーな世界観でしっかり社会人として働かされる姿を描くという、そのミスマッチなギャップが面白さを倍増させています。
飛行船にのって世界を回り、ドラゴンを狩って生計をたてる集団のおはなし。ちょっとナウシカを彷彿させる表紙だけあって、本格ファンタジーものかなと思いきや、それプラスグルメ要素も!雰囲気がすごく良いです。
4.草凪みずほ『暁のヨナ』(花とゆめCOMICS)

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あらすじ
高華王国の姫・ヨナは、一人娘ゆえに優しい父王や幼なじみで護衛のハクたちに大切に育てられる。16歳の誕生日を迎え、想いを寄せる従兄・スウォンから簪を贈られたヨナは、父へ自分の気持ちを伝えに行くことに。だが、その先には思いも寄らぬ過酷な運命が待っており……?
オススメのポイント!
2009年から今なお連載中の、草凪みずほさんのファンタジー少女漫画です。全世界累計発行部数1300万部を突破しており、アニメ化や舞台化もされた人気作です。古代アジアをモチーフに、壮大な世界観を丁寧に描いています。箸より重いものを持ったことがない箱入り娘の主人公が、思わぬ悲劇から広い世界に出ることで、国の内情に目を向けてゆく姿に胸を打たれます。少女漫画らしく、ヨナを取り巻くイケメンキャラたちにも注目です。
登場するすべての人が大好きです。特に好きなのはヨナ、ハク、ジェハ、ユン君!ユン君のママ感が大好き。最近は恋愛模様がドキドキし過ぎて、心臓痛い時ある。そしてね、ヨナちゃんが本当にかっこいい。最初は何も知らないお姫様だったのに、今や…城から地上へ飛び降りる男っぷり笑。長編ものってもう購入しないで良いかなって思うところが絶対にあるけど。ヨナちゃんに関しては1巻たりとも思ったことない。むしろ、「なんでこんなところで終わるの!?ずるい!」と毎巻思ってます笑
5.梅田阿比『クジラの子らは砂上に歌う』(ボニータコミックス)

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あらすじ
砂に埋め尽くされた世界で、砂の海を渡る大きな漂泊船・通称「泥クジラ」には、情念動(サイミア)という力を持つ人類が住んでいた。情念動を持つ彼らは「印(シルシ)」と呼ばれ、情念動を持たない人類は「無印(むいん)」と呼ばれていた。泥クジラに住む人類の多くは印であるが、彼らは30歳で寿命を迎えるほど短命であった。その運命を背負う印の少年チャクロは、ある日泥クジラが漂着した島でリコスという少女に出会う。リコスとの出会いで、「外の世界」から襲撃を受けることになり……。
オススメのポイント!
「このマンガがすごい!2015」オンナ編で10位にランクインし、舞台化、アニメ化も果たした梅田阿比さんの人気漫画です。漫画家になるにあたり、自分の世界を広げるため学童保育所に勤務していたという梅田さんは、児童文学や小説から影響を受けることが多いようで、本作も恩田陸さんの『光の帝国』から世界観を着想したと語っています。壮大な世界観と過激な戦闘描写で一見少女漫画らしからぬ作風に思われますが、キャラクターたちの心理を丁寧に描写することで、思わず感情移入せずにはいられない作品となっています。
泥クジラの人々と外の世界の少女との穏やかな交流……から一転、4話で話が急展開して1巻終わり。正直、3話までの流れがずっと続くなら「絵は綺麗だけど先は気にならないかな」って思ってた。けどあの4話……ここから泥クジラの人々はどう巻き返すのか。どんな謎が隠されてるのか。気になるのでこの先も読むの確定。
おわりに
みなさんいかがでしたか。気になる作品には出会えましたか?
ぜひ読書生活の参考にしてくださいね!小説編はこちら!