大人気ライトノベル10選 後編〜メディアミックス高評価の傑作選〜

こんにちは、ブクログ通信です。

近年、幅広い世代に読者を広げているライトノベル。恋愛ものから転生ものまで豊富なジャンル展開と、短時間でサクサク読めるライトなボリューム感が魅力の分野です。アニメ化や舞台化、ゲーム化などメディアミックスも盛んに行われ、文面だけでなくさまざまな楽しみ方ができるのもライトノベルの魅力の1つだといえるでしょう。

そこで、ブクログから今絶対に読んでほしいライトノベル10作をご紹介します。普段ライトノベルはあまり読まないという人にもおすすめの、読み応えある名作ばかりです。表紙イラストの美麗さにも注目した10選となっています。ぜひチェックしてみてくださいね!

6.暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!あぁ、駄女神さま』 脱力ぶりがクセになる大人気シリーズ

この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま (角川スニーカー文庫)
暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま (角川スニーカー文庫)
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あらすじ

ゲームオタクの引きこもり少年・佐藤和真は、トラックに轢かれそうになった少女を助けて死んだ。次に気が付いたとき、和真は真っ白な部屋の中に居た。女神・アクアに導かれ、わけもわからないまま異世界への転生を決めた和真。「何でも1つだけ好きな物を持って異世界へ行ける」と言われた和真が選んだのは、女神・アクアを一緒に連れていくことだった——。

おすすめのポイント!

近年人気の「異世界転生ハーレムもの」……と思いきや、物語冒頭から予想を裏切る展開が目白押しの物語です。登場人物がみんな脱力系で、なかなかにダメ人間なところも本作の特徴であり持ち味だといえるでしょう。強くてカッコいい主人公ではないからこそ、逆に共感でき親しみを感じながら読み進められます。まるで一緒に異世界を楽しく旅しているような気分を味わえる作品です。テレビアニメ、劇場版アニメが制作され、どちらもヒット作となりました。ゲームやオーディオブックも展開され、根強い人気を誇る大人気シリーズです。

暁なつめさんの作品一覧

デュラハンが2度目にあらわれたときのやりとりが秀逸。そんなことされてたのか。でもあいつならやりかねないと思えるのは、キャラ設定がしっかりしている証拠かな。もっとこの世界での彼らの活躍(?)を見ていたい。

nyonboo48さんのレビュー

7.竹町『スパイ教室』 敏腕スパイと少女たちが繰り広げるスリリングなスパイ・ファンタジー

スパイ教室01 《花園》のリリィ (ファンタジア文庫)
竹町『スパイ教室01 《花園》のリリィ (ファンタジア文庫)
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あらすじ

世界大戦終結後、平和を信条とする国際機関が設立された。武器を使った戦いは減り、今やスパイたちの情報戦が主流となった。そんな中、ディン共和国の敏腕スパイであるクラウスは、<不可能任務>の専門機関ー灯ーを創設する。ところが、選出されたメンバーは落ちこぼれの少女7人だった。任務達成のため、少女たちに残された手段は騙し合いでクラウスに勝つことだけ。1対7のスパイ心理戦が、今始まる——。

おすすめのポイント!

第32回ファンタジア大賞受賞作です。ライトノベルの中では珍しく「スパイ」をテーマにした作品として注目を集めました。敏腕スパイが指揮する専門機関、落ちこぼれと呼ばれた少女たちとの交流、世界中を股にかけた情報戦争……現実に似た世界で繰り広げられるスリリングな物語が魅力です。先の読めない展開、魅力的なキャラクター、サクサク読める軽妙な文章と、3拍子揃った名作です。2020年上半期ライトノベル新人賞新作売上げ第1位を記録した話題作で、コミカライズとアニメ化も果たしています。

竹町さんの作品一覧

問題を抱えた生徒を集めて最強のスパイチームを作るとよくある話な気がしますが、他と違うのがボスが最強のスパイではあるが教えることが苦手な人物だった。名プレイヤーは名監督とは限らないの良い例。そんな中で自分達の技能を身に付けていくところが中々良い。次も期待しよう。

p-chanさんのレビュー

8.カルロ・ゼン『幼女戦記』元サラリーマンの幼女が戦場を生き抜くハードボイルド劇

幼女戦記 (1) Deus lo vult
カルロ・ゼン『幼女戦記 (1) Deus lo vult
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あらすじ

帝国軍のターニャ・デグレチャフ魔導少尉は、金髪碧眼、白く透き通った肌の小さな少女だ。軍服を身にまとい、舌足らずな口調で軍を指揮し、容赦なく敵を打ち落とす。そんなターニャの前世は、現代日本社会を生きるエリートサラリーマンだった。とある事情で命を落とした彼は、なんと前世の記憶そのままに異世界で幼女として転生したのだ。楽して生きることを目標としていたターニャだが、なぜか軍人として出世してしまい——。

おすすめのポイント!

ライトノベルの定番ジャンル「異世界転生もの」でありながら、本格ハードボイルドな世界観で幅広い世代から人気を集めている作品です。タイトルに戸惑う人が多い作品ですが、重厚な物語やハラハラする物語を読みたい人は、ぜひ一度手に取ってみてください。見た目は幼女でありながら心は元サラリーマンというギャップ、かよわい幼女が戦場で活躍するという爽快感が、先へ先へと読む手を進めてしまいます。サウンドドラマ、マンガ、アニメ、映画とメディアミックス作品も豊富です。

カルロ・ゼンさんの作品一覧

友達と兄弟に薦められて読み始めました。漢字が多く(特に魔術の部分では)難しいところもありますが、その難しさがすごく癖になります。それから、挿絵もかっこよくて好きです。

紗井屋さんのレビュー

9.木崎ちあき『博多豚骨ラーメンズ』 個性豊かなキャラが魅力!殺し屋たちの群像劇

博多豚骨ラーメンズ (メディアワークス文庫)
木崎ちあき『博多豚骨ラーメンズ (メディアワークス文庫)
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あらすじ

福岡は、一見平和な町だ。しかし、裏では犯罪が蔓延している町でもある。今や殺し屋業の激戦区となり、人口の3%が殺し屋だ。噂では、殺し屋専門の殺し屋までいるという。そんな福岡の町で、市長選が行われることになった。市長お抱えの殺し屋、崖っぷちの新入社員、私立探偵に天才ハッカー、美しすぎる復讐屋など、悪の強い面々が巻き込まれることとなった市長選。そこには政治的対立と黒い陰謀が渦巻いていて……。

おすすめのポイント!

第20回電撃小説大賞を受賞した、著者デビュー作です。福岡の裏社会を舞台とした、アウトローでダークな物語を楽しめます。たくさんの「殺し屋」が登場し、殺し屋たちの群像劇という斬新な切り口にぐいぐい惹き込まれること必死。丁寧に貼られた伏線が終盤にかけて一気に回収されていく点も見事です。作中では実在の町や風景が描写されているので、読後には福岡の町に行ってみたくなるはず。2018年に放送されたテレビアニメ版では、豪華声優陣によるキャストも注目を集めました。コミカライズ、舞台化も果たしています。

木崎ちあきさんの作品一覧

作品の中に散りばめられた伏線がラストに向けてぴたっとはまっていく爽快感。最後は見事なオチでした。正直1巻が1番面白いと思います。

茶花さんのレビュー

10.望月麻衣『京都寺町三条のホームズ』 京都を舞台に紡がれる、はんなりライトミステリー

京都寺町三条のホームズ (双葉文庫)
望月麻衣『京都寺町三条のホームズ (双葉文庫)
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あらすじ

京都寺町三条のにぎやかな商店街に佇む、小さな骨董屋『蔵』。女子高生の葵は、とある理由から掛け軸の鑑定依頼にやって来た。そこで出会ったのは、常連客から「ホームズ」と呼ばれる頭脳明晰、容姿端麗な大学院生・家頭清貴だった。清貴は初めて会った葵の素性を推理だけで見事言い当てて見せる。さらに、『蔵』を訪れた理由まで見透かされて——。

おすすめのポイント!

京都を舞台に描かれる、骨董品にまつわるライトミステリー作品です。2016年度の『京都本大賞』を受賞しました。京都の街並みがふんだんに描かれ、主人公・葵や清貴と一緒に京都の町中をめぐっている気分を味わえるのも、本作の魅力の1つです。また、作中にはさまざまな骨董品が登場し、骨董品の歴史や目利きのポイントが丁寧に紹介されています。物語を読み進めるうちに、きっとあなたも骨董品に興味が湧いてくるはず。コミカライズ、アニメ化もされています。

望月麻衣さんの作品一覧

女性向けな内容ですね!中高生ぐらいの方にもオススメ出来ます!作者様自身「はんなりミステリー」と仰っているので本格的なミステリーではないです!ライトミステリーです!それを承知して登場するキャラクター達に注目して読むととても楽しめますよ、日常パートではのんびりほのぼの進んでいきます、とんでもない観察眼をもつ青年が気持ちよく推理していきます。シリーズ最新刊まで追っていますが、ストーリーが進む度にキャラクターはもちろん作品の雰囲気に愛着が湧いて来ます。私は大好きな作品です!

りつきさんのレビュー

今回ご紹介する10作品は、原作小説と同じくらいメディアミックス作品が大人気です。人気声優によるアニメ版や美麗イラストのマンガ版、オリジナル展開のゲーム版など、原作と併せて楽しんでみてくださいね!前編はこちら!