ブクログユーザーさん大注目!次世代作家おすすめ小説5選

こんにちは、ブクログ通信です。

数々の人気作家さんが世に輩出される中、デビューしてすぐに注目を浴びる作家さんも増えてきましたね。今回ブクログでは、そんな次世代を担う注目の作家さんたちのおすすめ小説を5選ご紹介いたします!「ミステリー」ジャンルで高い評価を得た作品選です。

ブクログランキングでも急上昇した人気作ばかりですので、ぜひチェックしてみてくださいね!

1.結城真一郎『#真相をお話しします』

#真相をお話しします
結城真一郎『#真相をお話しします
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あらすじ

家庭教師の派遣バイトをする大学生が、とある家族で見た”異変”とは。不妊の末ようやく子供を授かった夫婦の元に、「あなたの精子提供によって生まれた子供です」と名乗る“娘”が現れて……?子供が4人しかいない島で、iPhoneを手に入れた僕らは「ゆーちゅーばー」になろうとするが——。現代日本の〈いま〉とミステリが融合した、珠玉の5篇!

おすすめのポイント!

YouTuber、リモート飲み会、マッチングアプリなど、若手作家・結城真一郎さんならではの視点とモチーフをもとに描かれるミステリー作品です。Web上での一部公開をきっかけにSNS上で口コミが広がった本作は、早くも累計発行部数12.5万部を突破しました(2022年10月時点)。随所に垣間見える伏線にラストを予想しては裏切られる、まさかの結末をぜひその目でお確かめください。手軽に読めるので、退屈しのぎのお供にもピッタリの一冊です。

結城真一郎さんの作品一覧

どんでん返しというより「たたみかけ」というイメージを抱いた。短編5編でどれも抜群に面白くて全て掴みはバッチリだ。よく目にする「すべてが伏線」というフレーズにも当てはまるがかの本の魅力はよくできた構造美であると思う。オンライン飲み会やらYouTube、マッチングアプリ等どの話も現代の身近なテーマが用いられ誰にでも楽しめる最高のミステリになっている。が、おそらくミステリファンからは、なんか違うんだよなと文句出そう。でも、みんな、読む手が止まらなかったですよね。控えめに言って最高です。

marin2011さんのレビュー

2.夕木春央『方舟』

方舟
夕木春央『方舟
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あらすじ

大学時代の友達と従兄と山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築で夜を越す。だが翌朝、地震の発生で扉がふさがれ、さらに流水が。その矢先で起きた殺人。誰かを犠牲にすれば脱出できる。タイムリミットまで1週間、生贄にすべき殺人犯は見つかるのか?

おすすめのポイント!

Twitterを中心に話題を集めた、夕木春央さん3作目となるミステリー作品です。単行本の帯には、名だたるミステリー作家14名のコメントが寄せられ、その注目度の高さが伺えます。ミステリーの定番「クローズドサークル」と有名な思考実験「トロッコ問題」を掛け合わせた本作は、罪を犯した者を犠牲にすることは正義なのか?と葛藤させられます。極限状態の中で繰り広げられる複雑な人間模様、ラストに明かされる犯人の動機から目が離せません。

夕木春央さんの作品一覧

普段感想書くときは、簡単なあらすじと一言感想を書いているけど、今回はあんまりしたくないなぁって。どの読書家さんたちも全然、内容に触れていないし、自分もそれを見習って。ただ読後は「ああぁぁぁあ!」って感じ。もう七転八倒。しばらく余韻に浸ります。

カツさんのレビュー

3.荒木あかね『此の世の果ての殺人』

此の世の果ての殺人
荒木あかね『此の世の果ての殺人
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あらすじ

日本に小惑星「テロス」が衝突すると発表され、世界中が大混乱に陥った。そんな中、小春は太宰府で自動車教習を受け続けていた。年末、ある教習車のトランクを開けた小春は、滅多刺しにされた女性の死体を発見。教官で元刑事のイサガワとともに、小春は地球最後の謎解きを始める——。

おすすめのポイント!

第68回「江戸川乱歩賞」受賞作です。著者の荒木あかねさんは、選考委員満場一致のもと、史上最年少での受賞となりました。突然の非日常の中、飄々と事件の謎に迫る異色コンビが織りなす推理とアクションに引き込まれる本作。地球滅亡を前に、何故わざわざ殺人を犯すのか?特殊設定ながらも、破綻のないロジックや無駄のないストーリー展開、見事に伏線回収する巧みな物語構成に、最後まで一気読みさせられてしまうことでしょう。

荒木あかねさんの作品一覧

読みやすさ、アクションの緊迫さ、キャラクターどれも素敵だったと思います。また、本作の1番の特徴でもある、「数ヶ月後に隕石が衝突する」という設定もミステリーにアクセントを持たせていて良かったように感じました。数ヶ月後に世界が滅ぶという設定だからこそ、探偵役として一般市民を選出してもおかしくない理由付けがなされているうえ、乏しい捜査力を補うため相方をちょっと乱暴な元刑事という設定にしたことも、ミステリー作品として上手く成立した要因だったと思います。若干23歳にしてこの作品を執筆できる著者のこれからに注目したいと思います。

ネモJさんのレビュー

4.新名智『あさとほ』

あさとほ
新名智『あさとほ
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あらすじ

幼い頃、双子の妹・青葉が「消失」した夏日。幼馴染の明人以外、誰も青葉の存在を覚えていなかった。大学生になった夏日は、ある失踪事件をきっかけに「あさとほ」という平安時代の物語を知り、明人と調査を始める。だが「行方不明の物語」の正体に行き着いた時、その物語は——。

おすすめのポイント!

第41回「横溝正史ミステリ&ホラー大賞」大賞作・『虚魚』で作家デビューした新名智さんは、綾辻行人さん、有栖川有栖さんといったミステリー界のレジェンド作家たちにも激賞された、ホラーミステリー界の若き新鋭として注目されています。不可解な書物の秘密を解き明かす中、読めば読むほど現実と幻想が混沌してゆくような、得体の知れない恐怖感と未知の感覚が味わえる本作。予想だにしないラストには、震撼すること間違いなしです。

新名智さんの作品一覧

図書館の新刊コーナーで手に取った本です。主人公は夏日、妹の青葉が消失した…その場にいた明人も同じ経験をしたが、周囲では青葉の存在そのものが以前からなかったと…2人は成長し夏日が大学生になり、明人との再会を果たす。2人は消失した青葉のこと、夏日の周りで起きる不可解な事件に巻き込まれ「あさとほ」が関わっていることを突き止める…。なんとも不思議で読んでいてこっちまで混乱して…あれ?あれ??どうなってたんだっけ?と思うような一冊でした。見事にハマりました!前作も読んでみたいと思いました。

かなさんのレビュー

5.久保りこ『爆弾犯と殺人犯の物語』

爆弾犯と殺人犯の物語
久保りこ『爆弾犯と殺人犯の物語
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あらすじ

スマホを拾ったことで運命的に出逢った空也と小夜子。小夜子の左目は、学生時代の事故により義眼であった。小夜子の義眼に惹かれる空也だったが、実は小夜子を義眼にした事故の原因は、かつて空也が造った小さな爆弾によるものであり……?

おすすめのポイント!

第43回「小説推理新人賞」を受賞した注目のミステリー作です。ふんわりとした雰囲気の表紙が印象的な本作では、ある秘密を抱えた夫婦の不可思議な愛と駆け引きを描いた表題作をはじめ、不穏な気配を醸し出しながら、あらゆる「愛」の形を浮き彫りにする五つの物語が描かれています。本作がデビュー作となる久保りこさんですが、どこか俯瞰的でスマートな筆致と独特な世界観が早くも話題を呼び、次回作にも期待の声が高まっています。

久保りこさんの作品一覧

連作短編で読みやすく、あっという間に読み終えた 言葉選び、物語の設定など、読み進めていくとどんどん久保りこさんの世界観に入り込んでいった 友人の親族が本を出す、ということはこれまでにない経験で、嬉しく、これからも読み続けていきたい 応援しています!

りっくんさんのレビュー


今回は、次世代作家のおすすめ小説5選をご紹介しました!
気になる作品には出会えましたか?ぜひ読書生活の参考にしてくださいね。