眺めるだけで眼福!幸福感の高まるお菓子本5選

こんにちは、ブクログ通信です。

お菓子の魅力は味だけではありません。視覚的な楽しみや香りのほかにも、そのお菓子ができた背景にある文化など、たくさんの魅力が凝縮されて、ひとつのお菓子になっています。

今回は、お菓子の魅力を感じられる本の中から、見ているだけでも幸せな気分になれるような5作を集めました!疲れて帰ってきた夜には、ふっと疲れが和らぐようなお菓子本ばかりです。お菓子を片手に本を読む、なんていうのも最高ですね。ではどうぞご覧ください。

1.林周作『世界の郷土菓子:旅して見つけた!地方に伝わる素朴なレシピ』

世界の郷土菓子: 旅して見つけた! 地方に伝わる素朴なレシピ
林周作『世界の郷土菓子: 旅して見つけた! 地方に伝わる素朴なレシピ
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あらすじ

2012年6月、フランスで菓子修業をしていた著者は決断した。「ビザが切れる前にユーラシア大陸を横断しよう」と。自転車を買い、決して多くはない所持金を持ち、フランスから上海を目指し旅立つ。人の恐ろしさにも優しさにも触れながら、青年は行く先々でその土地の郷土菓子に触れ、その素朴さのトリコになっていく。32ヶ国を訪れ、収集した郷土菓子は300種以上。そのなかから、厳選されたお菓子とそのレシピを収録した。

おすすめのポイント!

掲載されている郷土菓子を見ていると、その土地の背景や民族、文化にまで興味が湧いてきます。味を想像するだけでもわくわくしますが、日本で入手できる材料で再現可能なレシピのため、おうち時間が長い方はぜひチャレンジしてみてください。また、東京にはカフェを出店しており、年間で100種類の郷土菓子に出会うことができるそう。異国の郷土菓子を見ているうちに、ふと、生まれ故郷のお菓子を思い出しそうな一冊です。

林周作さんの作品一覧

世界の郷土菓子、一部レシピも載っている。どんな味か想像するのも楽しいし、旅の内容も興味深い

applejan20さんのレビュー

2.高野麻結子『世界の祝祭日とお菓子』

世界の祝祭日とお菓子
世界の祝祭日とお菓子
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あらすじ

日本で祝日に食べるお菓子といえば、桃の節句のひなあられや、端午の節句のかしわ餅が思い浮かびますが、同じように世界にも、祝祭日に食べるお菓子というものがあります。復活祭やクリスマスに食べるパンや「象の耳」と呼ばれるお菓子など、日本人にはゆかりのないものばかり。世界にはまだまだ知らないお祭りと、お祭りのためのお菓子があるのです。お祭りの由来とともに、祝祭日のお菓子をどうぞご賞味ください。

おすすめのポイント!

今ではただの「休日」と変わりなく扱っている人も多い「祝日」や「祭日」。でも本当はさまざまな文化の象徴として、それらの日があるのだということを思い出させてくれる一冊です。日本人には疎い人も多い「宗教」にかかわるお菓子も本書ではいくつも取りあげられており、文化の違いを感じる場面も。ですが、お祝いや弔いに向ける人々の心は世界共通なのかもしれません。特別な日のお菓子に関心がある方にとくにおすすめです。

色々な国で食べられている特別な日のお菓子について書かれた本。材料が手に入るかどうかのちょっとした問題はあるけど、レシピまで載ってる辺りが流石本格的。祝祭日に関する説明もしっかり載ってるので、読むだけでも結構楽しい。

悠人さんのレビュー

3.オーレリア・ボーポミエ『魔法使いたちの料理帳』

魔法使いたちの料理帳
オーレリア・ボーポミエ『魔法使いたちの料理帳
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あらすじ

『アラジンと魔法のランプ』『ハリー・ポッター』『ナルニア国物語』『ゼルダの伝説』など、児童文学や映画、ゲームに小説と、さまざまな媒体に出てくる魔法使いが登場するファンタジー作品をモチーフにした料理を紹介。料理名・レシピ・盛りつけ、すべてに物語が感じられるようになっています。うっとりするほど妖しげで魅惑的なものばかりですが、なんと「作れる」レシピ付き。ただし、レシピも呪文で書かれているためご注意を。

おすすめのポイント!

魔法使いの家庭料理、魔法使いのパーティー料理、魔法のスイーツ、魔法薬という章タイトルから、呪文風のレシピまで、ファンタジーの世界にどっぷりと浸れるお菓子本。表紙にもなっている「毒リンゴ」は、作ってみたいけど食べるのはためらってしまいそうなほどの仕上がりです。名作ばかりをモチーフにしていますので、ファンタジー好きさんはぜひぜひ一読ください。読むだけで、幸せになれる魔法にかけられますよ。

オーレリア・ボーポミエさんの作品一覧

料理の写真が秀逸で、見ているだけでファンタジー世界に没入できる。毒林檎とかポーションとかバタービールとか、今晩のおかずにしたら食卓がざわつきそうなものから、サンドイッチやスープなど幅は広い。奥様は魔女、とかナルニア国、ハリーポッター、バーティミアスなどの文章をパロディしながらつくりかたを説明してくれるので、クスッとしてしまう。(作り方の説明はややざっくりとしているが)見ているだけで心踊る一冊。

moisosiroさんのレビュー

4.なかしましほ『まいにち食べたい”ごはんのような”クッキーとビスケットの本』

まいにち食べたい“ごはんのような”クッキーとビスケットの本
なかしましほ『まいにち食べたい“ごはんのような”クッキーとビスケットの本
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あらすじ

バターも生クリームも使わない、”ごはんのような”お菓子はいかがでしょうか。全粒粉を使ったクッキーやクラッカー、ビスケットは滋味深く、噛めば噛むほどおいしさがじんわりと広がります。甘さ控えめのお菓子には、代わりに「豊かさ」を。材料をボウルのなかで手で混ぜるだけのレシピばかりのため、気軽に試せるお菓子がぎゅっと詰まった一冊。お菓子作りが初めての方も、お子さんと一緒にお菓子作りに挑戦してみたい方にも。

おすすめのポイント!

ナチュラルなお菓子やご飯のレシピを考案している料理家・なかしましほさんのお菓子本。世界のお菓子、魔法のお菓子には「非日常」や「特別感」がありますが、しほさんのお菓子は「まいにち」食べたくなる素朴で家庭的な味です。甘すぎるお菓子は苦手という方や、子どもの食べるものに気をつけている方にもおすすめ。見た目の可愛いスマイルビスケットは、ちょっとした手土産にもぴったりです。

なかしましほさんの作品一覧

全粒粉を使ったクッキーやビスケットのレシピが載っていて、作り方も丁寧に書かれています。基本のクッキーは素朴で、香ばしくて、とてもおいしくできました。また食べたいなと思えるお菓子です。表紙の写真もとってもかわいくて飾っておきたくなる本でした。

カナさんのレビュー

5.蒼井優『蒼井洋菓子店~大好きスイーツ・ベスト88~』

蒼井洋菓子店~大好きスイーツ・ベスト88~
蒼井優『蒼井洋菓子店~大好きスイーツ・ベスト88~
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あらすじ

CMにドラマに映画にと、大忙しの女優・蒼井優。実は彼女は、自他ともに認めるお菓子好きなのです。スイーツを求めて繰り出す東京の街や、お取り寄せスイーツなど、実際に蒼井優が足を運んだり、テイスティングをしたお菓子を多数掲載。「ミルフィーユをおいしくいただくコツ」など、スイーツと向き合うためのエレガントなテーブルマナーも必見です。美しいスイーツを前にすれば、大物女優もメロメロになってしまうようですね。

おすすめのポイント!

映画『洋菓子店コアンドル』でパティシエ役を演じたこともある蒼井さんですが、スイーツを見つめる眼差しは本当に幸せそうです。数あるお菓子本のなかでも、蒼井さんの写真集的要素とスイーツのフォトブックの要素とを兼ね備えた、甘すぎるコラボ本になっています。「眼福」という言葉がふさわしいこの本は、休日前の夜のお供におすすめ。お休みの日にはどんなスイーツが食べたいか、想像がふくらむ一冊です。

蒼井優さんの作品一覧

可愛い女の子と甘いスイーツは相性抜群!

いくさんのレビュー


世界のお菓子に魔法のお菓子、まいにち食べたいお菓子まで、さまざまなお菓子本をご紹介しました。さて、今日はどんなお菓子を食べよう?そんな期待感とともに、ページを開いてみてくださいね。