こんにちは、ブクログ通信です。
前回ご紹介した「聖地巡礼したくなる」おすすめ作品10選の【マンガ編】に引き続き、今回は【ラノベ編】5選をご紹介いたします!
少し懐かしい作品もありますが、聖地巡礼をきっかけに再読するのも良いかもしれません。舞台となった町を歩いてみれば、新たな気付きもありそうです。気になる作品は、ぜひ本棚登録してくださいね。
1.米澤穂信『氷菓』デビュー作にして「日常の謎」ミステリーの傑作!
あらすじ
神山高校一年の折木奉太郎は、何事にも積極的に交わらないことを信条としている省エネ男子だ。奉太郎が成り行きで、廃部寸前の「古典部」に入部すると、同じ一年の千反田えるも、「一身上の都合」で入部していた。好奇心旺盛なえるに引っ張られながら、奉太郎は様々な謎を解き明かしてゆく。そしてある日、えるから助けを求められた奉太郎は、親友の里志や、里志に好意を寄せる摩耶花と共に、『氷菓』を手掛かりに、事件の真相に迫る。
おすすめのポイント!
2022年に『黒牢城』で第166回「直木賞」を受賞し、同作で四大ミステリーランキングを完全制覇した米澤さん。「ミステリー」を主軸に、ライトノベルから歴史ものまで幅広く執筆されています。本作では、著者の出身地である岐阜県の観光名所・飛騨高山が舞台になっています。聖地巡礼は高山市としても力を入れており、「氷菓」舞台探訪マップの無料配布、専用アプリの開発などを行っています。小京都とも呼ばれる風情ある町並みを楽しみながら、聖地巡りができる飛騨高山に、行ってみたくなりませんか。
アニメを見ていて面白いなと思い、原作を読むことにしました。原作もアニメと変わらず面白かったです。非常に読みやすい作品でした。学園ミステリーなので、ちょっとライト感も否めませんが、人が死なないという点では学園ものの楽しみ方ができて良いなと思います。シリーズものなので、順番に読んでいきたいです。登場人物の古典部4人はとっても個性的で興味深い高校生です。
2.鴨志田一『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』SFもラブコメも吹き飛ぶくらい、先輩が可愛い
あらすじ
通常、図書館にバニーガールは棲息していない。しかし、高校二年生の梓川咲太は出会ってしまった。しかもそのバニーガールは、同じ学校の上級生であり、休業中の国民的人気女優・桜島麻衣だった。だが、彼女の姿は咲太以外には見えておらず、声も聞こえないようなのだ。ネット上の都市伝説「思春期症候群」との関連があるのかもしれないと、咲太は原因を探る名目で、麻衣とお近付きになるが……。
おすすめのポイント!
漫画やアニメなどメディアミックス作品も豊富な本作。2023年6月には最新の劇場アニメも封切りになるなど、今後も目が離せない作品です。ユーザーのみなさんのレビューコメントでは、バニーガール先輩こと、麻衣の可愛らしさに言及したものが多数見られます。SFやラブコメの要素も多い本作ですが、シリアスな内容も扱っており、読み応えも抜群。そんな「青ブタ」の聖地は、神奈川県藤沢市。特に人気の聖地は、江ノ電・鎌倉エリアです。通学路や咲太達の訪れた場所が、アニメ版とほぼ同じ構図の場所もあり、撮影が捗りそうです。
ラノベだと思って、「どうせ、ラブコメだろう」と高をくくっていたんだけど、ラブコメの要素は残しつつ、ミステリー感満載の作品で驚きました。
素直におもしろかったです。
3.伏見つかさ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』妹が欲しくなる人続出!
あらすじ
高坂京介の妹・桐乃は、あらゆる面において非凡である。学業優秀・スポーツ万能なだけでなく、中学生にして雑誌モデルをこなすなど、各方面において才能を発揮。しかし、平凡を美徳と考える京介は、茶髪にピアスの勝ち気なギャル・桐乃と反りが合うはずもなく、二人は数年来、まともに言葉を交わしてすらいなかった。そんなある日、桐乃が隠し続けていた重大な秘密を知ってしまった京介は、あろうことか妹から「人生相談」をされる羽目に!?
おすすめのポイント!
一見、キラキラした世界に生きる桐乃が、実は人に言えない秘密を抱えているという人間の複雑さや、思春期の兄と妹という微妙な関係が見事に描かれたライトノベル。今では当たり前になりつつある「文章系」作品タイトルの元祖とも言われています。漫画やアニメ、ゲームと様々なメディアに進出している有名な作品ですが、文章の良さがあると、原作派も多い作品でもあります。高坂家の住まいである千葉県千葉市には多数の聖地も。アニメ版ロケ地を再現できる時間帯を探してみるのも盛り上がりそうです。
全12巻 オタクがテーマの作品。読んでて思うのは「妹にここまでできる兄って…」に尽きる。登場人物がみんなまっすぐで眩しい、でもオタクってそういうものなのかも。多くの賛否両論を生み出した結末も踏まえて魅力的な作品
4.成田良悟『デュラララ!!』池袋を駆け巡るのは、様々な思惑を持つ若者達
あらすじ
都会の非日常に憧れていた竜ヶ峰帝人は、幼馴染み・紀田正臣の誘いを受け、池袋にある来良学園に入学するため上京した。闇医者・カラーギャング・情報屋・殺人鬼、更には池袋の生きた都市伝説と称される「首無しライダー」までが現れ、帝人は想像を遙かに超えた非日常に巻き込まれてゆく。本来関わるはずのない人物達が交錯し、次第に大きな争いへと発展し……。
おすすめのポイント!
『バッカーノ!』と並び、著者の代表作である本作。多数の人物視点で物語が紡がれ、徐々に真相に迫る書き方は成田さんの十八番と言えます。ネットやチャット機能を巧みに利用した表現法も、ラノベファンやデジタルネイティブ世代には嬉しい見せ方ではないでしょうか。そんな『デュラララ!!』の聖地は、勿論、東京・池袋。60階通りやサンシャイン通りを始め、歩いているだけで作品の空気感が味わえる聖地です。首無しライダーに出会えるかもしれない。そんな気持ちで池袋の街を探訪してみてはいかがでしょうか。
アニメを見て読んでみた本。アニメとほとんど内容は変わらないんだけど、半分漫画のような感覚ですらすら読んだ。歪みっぷりと、突拍子のない「変」な部分が魅了。それでいて筋が通っているから賞賛したくなる。どこか人間の本質をついている気がするから不思議だ。
5.裕夢『千歳くんはラムネ瓶のなか』リア充の哲学が心に響く!新時代のラノベ
あらすじ
裏サイトで叩かれていようが、千歳朔は藤志高校において、紛れもなくカーストトップに君臨するリア充である。天然姫オーラを持つ柊夕湖、大和撫子タイプの内田優空、陽気な体育会系女子・青海陽を含む「チーム千歳」は、青春を謳歌していた。ある日、千歳は担任教諭から引きこもりになっているクラスメイト・山崎健太の更生を頼まれた。山崎健太の非リア脱却を図る千歳だが、「お前は俺になれないし、リア充にもなれない」と説教をぶちかます。
おすすめのポイント!
ラノベでは悪役になることの多いイケメンリア充を主人公に、「リア充側」の青春を描いた作品です。キラキラしている裏側で、彼らなりの努力があることや、リア充=幸せではないという人生の哲学が読んでいて心地良いと話題になっています。作品の舞台であり、著者の出身地である福井県が聖地になっており、これまでに福井市とのコラボイベントも催されました。メジャースポットから福井のソウルフードまで、「チーム千歳」になったつもりで聖地巡礼してみるのも楽しそうですね。
まず主人公がリア充のトップであるというのが新鮮で、リア充視点から見る物語はとても面白く勉強にもなりました笑(僕リア充じゃないんで!)とにかく主人公達に対して尊敬しましたもう山崎くんみたいになりました。周りのことをしっかりと見ていてそれにしっかりと向き合っていて、重荷に感じることもあっても仲間の助言などもありながら自信を持って進んでいく主人公はほんとにかっこよかった。トークの最後の落ちも笑わせてもらいました。
今回は、連休に行きたい「聖地巡礼したくなる」作品【ラノベ編】をご紹介しました!
気になる作品はありましたか?【マンガ編】はこちら!