雨を楽しむ絵本5選!~憂鬱な雨の日が楽しくなるポジティブ絵本~

こんにちは、ブクログ通信です。

6月といえば梅雨の時期ですね。憂鬱な気分になる雨の日でも、考えようによってはとても楽しい一日になりますよ!

今回は、憂鬱な雨の日も楽しく感じられるようになる絵本を5冊紹介いたします。
雨の日の意外な楽しみ方や、雨が大好きな生き物たちがいきいきと描かれた、見ているだけでも楽しくなる絵本を、ぜひこの機会に本棚に加えてみてはいかがでしょうか?

1.佐野洋子『おじさんのかさ』雨の日の外出が楽しみになるお話

おじさんのかさ (講談社の創作絵本)
佐野洋子『おじさんのかさ (講談社の創作絵本)
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あらすじ

おじさんは立派な傘を持っています。出かけるときは必ず持って行きます。雨が降ってきたら、少しの雨ならぬれて歩きます。たくさん降ってきたら、雨宿りをします。立派な傘がぬれてしまわないように……。ある雨の日、子どもたちの歌を聞いたおじさんは、とうとう傘を——?

おすすめのポイント!

『100万回生きたねこ』でおなじみの佐野洋子さんが贈る、ある雨の日の素敵なお話です。お気に入りの立派な傘をどうしても濡らしたくないおじさんの気持ちは、きっと誰もが共感できることでしょう。そんなおじさんの心の変化、子どもたちの無邪気な言葉が、心にぐっとくる一冊です。この絵本を読んだ後は、お気に入りの傘を持ってお出掛けしたくなること間違いなし!雨の日が楽しみになる絵本です。

教科書にも採用された絵本です。とってもとっても立派なおじさんのかさ。雨で濡れたりしたら大変!立派な傘を大切にしたい気持ちと、傘をさしたらどうなるのか知りたい気持ちとの間で揺れるおじさんの心。「ポンポロロン」「ピッチャンチャン」の雨音が軽快な心に残る絵本です。

EQ絵本講師 こゆきさんのレビュー

2.おーなり由子/はたこうしろう『どしゃぶり』大人も子どももワクワクさせる雨の日のお楽しみ絵本

どしゃぶり (講談社の創作絵本)
おーなり由子『どしゃぶり (講談社の創作絵本)
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あらすじ

夏の夕立。どしゃぶりの雨。それは、雨つぶたちとおしゃべりしたり遊んだりできる、特別な時間です。雨の匂いに水たまりではじけるひかり、雨が打ち付ける音……。耳を澄ませると、雨の日のいろいろな音が聞こえてきます。さあ、耳をすませてみましょう。

おすすめのポイント!

どしゃぶりの雨の中を、傘もささずにびしょぬれで歩く——子どもにとっては雨の日ならではのお楽しみと言っても良いでしょう。大人にとっても、実はやってみたいことトップ3くらいに入るのではないでしょうか。この絵本は、そんなお楽しみを疑似体験させてくれる素敵な絵本です。表紙を見ているだけでワクワクしますね。突然の雨が楽しいひとときに変わる、子ども心を思い出させてくれる作品です。

雨が降る様子が、視覚、聴覚で実際に感じられるような素晴らしい絵本。大勢の読み聞かせより、子供と2人でゆっくり読みたくなるような本。

tokitisoさんのレビュー

3.シビル・ウェッタシンハ『かさどろぼう』カラフルでエキゾチックな雨の日を楽しめるスリランカの絵本

かさどろぼう
シビル・ウェッタシンハ『かさどろぼう
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あらすじ

キリ・ママおじさんの住む村にはかさがありません。生まれて初めて出かけた村でかさを見たおじさんは、「なんてきれいで、べんりなものだろう」と買って帰ります。ところが、かさは誰かに盗まれてしまいました。おじさんは何度もかさを買い直しますが、そのたびに盗まれてしまいます。犯人を捕まえるためにおじさんが考えたのは……。

おすすめのポイント!

スリランカを代表する絵本作家による、傘にまつわるユーモラスな絵本です。カラフルな色彩と表情豊かな登場人物がいきいきと描かれ、目にも楽しいお話となっています。東南アジアの雰囲気がたっぷりと味わえるのも本作の魅力です。生まれて初めて傘を知ったおじさんの感動がとても可愛らしいので、ぜひご自身の目で確かめてみてくださいね。傘を盗んだ意外な犯人にも驚かされますよ。

海外の雰囲気が味わえるかなと思って借りてみた。スリランカは行った事ないけど、東南アジアの雰囲気たっぷりで○。双子は、傘泥棒の犯人が一体誰なのか予想つかずドキドキしていたみたいで、ラストのページで「あー!○○だったのー!」と叫んでいた。笑

RimoNowさんのレビュー

4.ひろのたかこ『おさんぽ おさんぽ』雨の日のおさんぽの醍醐味が詰まった一冊

おさんぽ おさんぽ (0.1.2.えほん)
ひろのたかこ『おさんぽ おさんぽ (0.1.2.えほん)
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あらすじ

雨の日のおさんぽだって、晴れの日と同じくらい楽しいものです。雨上がり、長靴をはいた小さな足がおさんぽへ。よーく地面をながめてみれば、そこにはいろいろな生き物たちがいるのです。カエルにカタツムリ、ぬれた草花。そして、大きな水たまり。まずは片足をバシャ、次に両足でバシャ。そして最後には……。

おすすめのポイント!

長靴をはいた子どもの足だけが描かれたユニークな絵本です。小さな生き物たちや季節の草花がしっかりと描かれているので臨場感があります。また、水たまりをバシャバシャするシーンがなんとも楽しそうで、読んでいると思わず笑顔になってしまうことでしょう。片足、両足、その次は……と期待通りの心躍る楽しい展開が待っています。お天気が悪くて本当のおさんぽにいけない日には、この絵本でおさんぽ気分を楽しんでみてはいかがでしょうか?

泥遊びも水遊びも大好きな娘、どハマり!ばしゃばしゃのところで自分の足もバタバタさせてすごく笑って喜んでた。

mayoさんのレビュー

5.高畠那生『カエルのおでかけ』おしゃれなカエルと一緒に雨の日のピクニックを楽しめる絵本

カエルのおでかけ
高畠那生『カエルのおでかけ
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あらすじ

今日はあいにくのどしゃぶり。でも、カエルにとっては「いい天気」。大喜びでピクニックへ出かけます。さっくさくのできたてカツバーガーを持って公園へ。大雨の中、デッキに寝ころんでサングラスをかけて、気分は最高!何でもかんでもあべこべな、カエルの素敵な1日をご紹介します。

おすすめのポイント!

都会のアパートに住むおしゃれなカエルの、「いい天気」の1日を描いたお話です。第19回「日本絵本賞」を受賞した作品で、スタイリッシュなイラストが目を引きます。人間にとっては「大雨で最悪な日」でも、カエルにとっては「いい天気のピクニック日和」という逆転の発想が魅力です。雨続きで憂鬱な時期でも、大雨を楽しむカエルを見ていると、ポジティブな気分になれるでしょう。贈り物にもおすすめの一冊です。

表紙は赤い傘さしたカエル。これがどんな傘なのかはお楽しみに。カエルにとっての良い天気は、そう私たちとは逆でどしゃぶりの雨の日。だからそんな日にはおでかけなのです。高畠那生さんのナンセンス絵本はいつも、おしゃれで構図が大胆でとても素敵。そしてとても真似できない。

34coroさんのレビュー


今回ご紹介したのは、雨の日ならではの楽しい過ごし方を描いた厳選作品です。雨が苦手という人も、きっと雨が好きになれますよ。雨続きの日でも楽しい気持ちになれる絵本選なので、ぜひチェックしてみてくださいね!