柴田ケイコさん作品5選!~シュールな世界がクセになる傑作選~

こんにちは、ブクログ通信です。

柴田ケイコさんは、奈良芸術短期大学ビジュアルデザインコースを卒業後、2002年から広告全般や出版物など、イラストレーターとして高知県で活動しています。2009年に第10回「ノート展」で準大賞を受賞し、2016年に『めがねこ』(手紙社)で絵本デビューを果たしました。2020年に発売された『パンどろぼう』は、シュールなイラストと意外性のあるストーリーが瞬く間に話題を集め、メディアでも度々取り上げられたヒット作です。その後も、柴田さんの新作は発表されるたびに注目を集め、大人から子供まで多数のファンを獲得し続けています。

今回はそんな柴田さんの作品の中から、ブクログ内でも特に人気のおすすめ作品を5つご紹介いたします。一度読んだら忘れられない、クセのある名作揃いです。ぜひ最後までじっくりとご覧ください!

『柴田ケイコ(しばた けいこ)さんの経歴を見る』

柴田ケイコさんの作品一覧

1.柴田ケイコ『パンどろぼう』何度も読み込む楽しさが詰まった、目にもおいしい絵本

パンどろぼう
柴田ケイコ『パンどろぼう
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あらすじ

とある町のパン屋から、何やら怪しい人影が——「おれはどろぼう。おいしいパンをさがしもとめる、おおどろぼうさ」。おいしいパンを食べるのが大好きなパンどろぼうは、ある日、森の中で見たことのないパン屋さんを見つけます。どうやらそこには「世界一おいしいパン」が売っているらしく、パンどろぼうは早速店内に忍び込むのでした……。

おすすめのポイント!

多数の絵本大賞を獲得した話題作で、老若男女を問わず人気を集めている作品です。あまりの人気ぶりにグッズ展開され、ぬいぐるみやアクリルスタンドの他、巾着やTシャツなどアパレルグッズも多数発売されています。味わい深いイラストとメリハリの効いたストーリーで、読み聞かせが楽しいという声も多く、幼稚園や保育園でも人気の絵本です。じっくり隅々まで読み込むのが楽しい絵本なので、ぜひ手に取ってみてください。キャラクター紹介や動画も楽しめる公式サイトも要チェックです!

盗んだパンを食べたときのリアクションが意外すぎて笑ったことがとっても印象的なこの絵本。本当にパンが好きなんだなぁとパンを抱き締める姿をみてしみじみ。ストーリーも素敵でした。何よりキャラクターがとても可愛いです。読み聞かせにも、満足度が得られる程よい長さかなと思いました。

pocoさんのレビュー

2.柴田ケイコ『ドーナツペンタくん』ドーナツ屋ペンタくんの活躍と秘密を描く愉快な作品

ドーナツペンタくん (コドモエのえほん)
柴田ケイコ『ドーナツペンタくん (コドモエのえほん)
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あらすじ

ペンギンのペンタくんは、頭にかぶったドーナツがトレードマーク。移動販売のドーナツ屋さんをやっています。お店の自慢はあげたてのドーナツ!今日もたくさんの動物のお客さんがお店を訪れています。「ぼくのかおのドーナツつくってよ」とお願いされたペンタくんですが……。

おすすめのポイント!

夏の海水浴場で、あげたてのドーナツを売っているぺんぎんのペンタくんのお話です。ドーナツをかぶっているその姿も可愛いのですが、お話が進むうちに見えてくる、ペンタくんの意外な一面もすごくチャーミングなのでぜひ読んでみてください。「絵本だからきっと、こういう結末だよね」を、良い意味で裏切ってくれる点も本作の見どころの一つです。また、カラフルでにぎやかなイラストにもご注目ください。見ているだけで夏休みのワクワク気分を思い出させてくれる、爽やかでほのぼのとした絵本です。

コミカルで楽しい。ドーナツ屋さんとしては、動物たちの困った要望に応えて、そして海のピンチでは?ペンタくんの本当の正体も驚くもので楽しめました。

Tatsuo-yさんのレビュー

3柴田ケイコ『おいしそうなしろくま【4歳 5歳からの絵本】』くいしんぼうのしろくまの愉快な妄想が膨らむ絵本

おいしそうなしろくま 【4歳 5歳からの絵本】 (PHPにこにこえほん)
柴田ケイコ『おいしそうなしろくま 【4歳 5歳からの絵本】 (PHPにこにこえほん)
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あらすじ

美味しいものを食べるのが大好きなしろくまは、みんなから「くしんぼうのしろくま」と呼ばれている。ある日、しろくまは思った——「たべもののなかにはいってみたら、どんなかんじかな?」。ふわふわしてあったかそうなごはん、体と心をぽかぽかにしてくれるみそしる、つるつるもちもちのうどん……さあ、あなたはどれに入ってみたい?

おすすめのポイント!

美味しいものを食べる時間って楽しいですよね。ブクログユーザーの皆さんの中にも、「くいしんぼう」な人は多いのではないでしょうか?本作の主人公・しろくまは、くいしんぼうが高じて「美味しいものに入ってみたい」と考えます。「食べるじゃなくて?」とツッコミたくなるところです。そんな気持ちを抱いた人は、ぜひ本作を読んでみてください。くいしんぼうのしろくまの、美味しい物への「愛」があふれる様に思わずクスリとさせられますよ。読んでいるとお腹が空いてくるので、ぜひおやつを用意してお読みください。

くいしんぼうのしろくまが食べ物の中に入るという本。食べ物にしろくまが?!と少し気になったけど、食べ物を好きになってほしいという作者の気持ちが伝わってくる、子どもに読み聞かせしたい本。

善さんのレビュー

4.柴田ケイコ『ぽめちゃん』ふわもふなぽめちゃんに癒される、ほっこり温かな癒し絵本

ぽめちゃん (コドモエのえほん)
柴田ケイコ『ぽめちゃん (コドモエのえほん)
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あらすじ

ポメラニアンのぽめちゃんは、ふかふかの体と長いまつげがチャームポイント。ある日、「ぐーすーぴー」と寝ているぽめちゃんのところに、寒そうなねずみくんがやってきました。優しいぽめちゃんはねずみくんをあっためてあげることにします。すると、今度はまた別の寒がりさんがやってきて……。

おすすめのポイント!

表紙に描かれている通り、ふわふわもふもふの「ぽめちゃん」が主人公です。いかにも優しそうなまなざし、いかにも温かそうな毛、そしていかにも包容力がありそうな佇まいと、三拍子そろったぽめちゃんに癒されます。繰り返しの展開が楽しいストーリーで、大人も子供も楽しめる作品です。しかし、それだけでは終わらないのが柴田ケイコさんの作品だといえるでしょう。思わぬ展開とほっこりする結末は、ぜひご自身の目で確かめてみてください。

一見『てぶくろ』みたいな物語。だけどぽめちゃんだって誰か甘えたいよね。みんなもおかあさんのところにお帰りね。

yokoさんのレビュー

5.柴田ケイコ『ぱなしくん【4歳・5歳からの絵本】』何でもやりっぱなしになってしまう人におすすめのお片付け絵本

ぱなしくん【4歳・5歳からの絵本】 (PHPにこにこえほん)
柴田ケイコ『ぱなしくん【4歳・5歳からの絵本】 (PHPにこにこえほん)
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あらすじ

「ぱなしくん」は、片付けが苦手で何でもそのままにしちゃうから、「ぱなしくん」って呼ばれてる。朝は起きられずにねっぱなし、パジャマはぬぎっぱなし、朝ごはんのうつわは置きっぱなし——なんでも「ぱなし」のぱなしくん。ところがある日、こわーいおばけがやってきて……。

おすすめのポイント!

「読んだら、子供が片付けをするようになった!」と評判の作品です。何でもやりっぱなしの男の子「ぱなしくん」の姿に、子供だけでなく大人もついつい共感してしまうことでしょう。ダメだとわかっているのにやってしまう、そんなぱなしくんがどんな変化を遂げるのか……最後まで目が離せません。小さなお子さんのいるご家庭にはもちろん、新生活や一人暮らしを始めた人にも読んでほしい作品だと言えます。物語の最後に明らかになる、ぱなしくんの意外な一面も必見です。

我が家のお気に入りのひとつ。家族それぞれあてはまる「ぱなし」があって、互いに面白がっています。

M. Nakamotoさんのレビュー


柴田ケイコさんの作品は、独自の味があるイラストと意外性のあるストーリーが魅力です。良い意味で予想を裏切り続ける名作絵本が揃っているので、ぜひこの機会に読んでみてはいかがでしょうか?