【2022年下半期】ブクログ月間ハイライト作品をご紹介!

こんにちは、ブクログ通信です。

2022年もあっという間に過ぎ、新しい年を迎えましたね。ブクログユーザーのみなさんは、2022年下半期どのような読書ライフを楽しまれましたか?

ブクログでは、2022年下半期の月間「登録者数」上位となった作品をご紹介いたします!
気になる作品は、ぜひ本棚登録してみてくださいね。

7月:東野圭吾『希望の糸』(講談社文庫)

希望の糸 (講談社文庫)
東野圭吾『希望の糸 (講談社文庫)
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あらすじ

閑静な住宅街で喫茶店を営む女性が殺され、容疑者に常連客の男が浮上した。災害で二人の子供を失っていたその男は、深い悩みを抱えており——?東野圭吾さんが贈る「家族」の物語。

おすすめのポイント!

卒業』を始めとする「加賀恭一郎シリーズ」の最新作です。本作では、加賀恭一郎の従弟で刑事の松宮脩平が、「家族の絆」を巡る殺人事件に挑みます。突如判明した姉弟の存在、医療ミスにより生まれた子供、愛するが故に生じた事件の真相。一見関連性のない各家族の物語が複雑に絡み合い、真実に近づくに連れ糸のように繋がる構成力には、一つの映画を観たような重厚感があります。シリーズとはいえ本作だけでも問題なく楽しめるので、東野作品ビギナーにもおすすめです。

東野圭吾さんの作品一覧

両親がいて兄弟がいて祖父母が健在で、大人になるまで育ててもらって。そういった環境があったことに改めて感謝したいです。母が昔「いくつになってもあなたは息子だ」と言ってくれたこと、この小説を読んだあとに思い返すと、その想いをより強く感じ、感謝し恩返ししていきたいと思っています。

まさおさんのレビュー

8月:凪良ゆう『汝、星のごとく』

汝、星のごとく
凪良ゆう『汝、星のごとく
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あらすじ

その愛は、あまりにも切ない。正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きてゆく。瀬戸内の島で育った高校生の暁海と、自由奔放な母に振り回され島に転校してきた櫂。互いに心に孤独と欠落を抱える二人は、惹かれ合い、すれ違い、成長してゆく——。

おすすめのポイント!

BL作品で知られる凪良ゆうさんが描く、15年に渡る男女の恋愛と成長の物語です。ブクログ本ランキングで5週連続1位にランクインした本作は、第168回「直木賞」にもノミネートし注目されました。親の身勝手、性的マイノリティ、男女格差に経済格差……あらゆる問題に揉まれながらも、懸命に「生きること」を選択し続ける若者たちの姿に胸打たれる一作です。何が正解で、何が普通なのか?言葉にならない生きづらさを抱えた人々の心に寄り添う、珠玉の感動作です。

凪良ゆうさんの作品一覧

間違いなく、今まで読んだどの本よりも心を動かされた作品でした。それぞれが背負っているものが大きすぎて、読んでいる間はただただ苦しかったです。結末までいってから冒頭を読み直した時は、物語の深さにとにかく驚かされました。素晴らしい作品に出会えました。

クッキーさんのレビュー

9月:辻村深月『傲慢と善良』(朝日文庫)

傲慢と善良 (朝日文庫)
辻村深月『傲慢と善良 (朝日文庫)
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あらすじ

婚活アプリで出会った30代の西澤架と坂庭真実は、結婚も約束していた。だがある夜、突如として真実が失踪してしまう。真実の居場所を探しに出る架だったが、次第に真実が秘密にしていた過去や、ある真実が明らかになり……?

おすすめのポイント!

辻村深月さんの作家デビュー15周年記念作です。失踪した婚約者の追跡劇を描きながら、自己愛の強さから無意識に他人を評価したり、波風立てずにレールに従って生きてきた男女の「傲慢」で「善良」な面を鋭く炙り出してゆく本作。恋愛におけるモヤついた「ピンとこない」の感覚を言語化し、人間の内面を見透かしたかのような緻密な心理描写で、読者に恋愛の本質や結婚観について問いかけます。自分が思う「善良」は、時として「傲慢」なのか考えさせられる一冊です。

辻村深月さんの作品一覧

先が気になってあっという間に読み終わった。婚活で出会った男女の物語。婚活において傲慢さが障害になるのはなんとなく想像できたが、善良さというのは意外だった。しかし物語を読み進めると学校におけるいわゆる優等生が社会に出て仕事ができるとは限らないように親の言うことを素直に聞く真面目な子が結婚において有利とは限らないよな~と実感。特に前半は頭をガンガン揺さぶられるような衝撃があった。後半も丁寧な物語で映像化されても素敵そう。

tamasa85さんのレビュー

10月:朝井リョウ『死にがいを求めて生きているの』(中公文庫)

死にがいを求めて生きているの (中公文庫)
朝井リョウ『死にがいを求めて生きているの (中公文庫)
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あらすじ

誰とも比べなくていい。そう囁かれたはずの世界は、こんなにも苦しい。目隠しをされた〝平成〟の闇が露わになる。〝平成〟を生きる若者たちが背負った、今を生きる人すべてが向き合わざるを得ない自滅と祈りの物語。

おすすめのポイント!

作家・伊坂幸太郎さんの呼びかけで始まった競作企画「螺旋」プロジェクトの作品です。本プロジェクトのテーマは「対立」であり、本作では相反する二人の男子学生の「因縁」の対立が描かれます。各登場人物の視点から彼らの成長を追いつつ、秘められた「闇」が解明されてゆきます。特別な存在になりたいけど、人生そう上手くはいかない。若さたる所以の不安や焦燥を抱く登場人物に、特に同性の方は共感してしまうことでしょう。タイトルの意味を問うラストに注目です。

朝井リョウさんの作品一覧

私は小中高、大学と今日なにやったっけ、このままでいいのかなーと思って生きてきました。この気持ちって社会人になり、働いてお金を稼いでいけば無くなると思っていたが、全くなくならない。ほんとにこのままの人生で終わるのか、終わっていいのか、なんとも言えない気持ちになる。何が生きがいなんだろう。この本のなかでも出てくるが、生きがいって必要なの?別にそんなものなくてもそのまま生きていけばいいじゃない、と言う人がいる。ほんとにそういう人は黙ってほしい。そういう人は私から見たら自分では実感していない生きがいがある。ほんとに共感した。

みんたさんのレビュー

11月:山本文緒『自転しながら公転する』(新潮文庫)

自転しながら公転する (新潮文庫)
山本文緒『自転しながら公転する (新潮文庫)
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あらすじ

東京のアパレルで働いていた都は、母親の看病のため茨城の実家に戻り、アウトレットのショップで店員として働き始めるが……?答えのない問いを生きる私たちのための傑作長編。

おすすめのポイント!

2021年に58歳の若さで逝去された山本文緒さんの作品です。母親の面倒を見るため地元に戻ってきた主人公には、親の介護、職場のトラブル、結婚の不安など、次々と問題が巻き起こります。30代という大人だからこその複雑な悩みに翻弄され、自分を見失いそうになる主人公の生き様に、同年代の方は思わず共感してしまうのではないでしょうか。正解は分からないが、自分を信じて前へ進んでゆく。「幸せ」に対する価値観は人それぞれだと教えてくれる心温まる一冊です。

山本文緒さんの作品一覧

ここ最近で読んだ本の中で1番読み応えがありました。そして、主人公が結婚、恋愛、仕事などでいくつもの葛藤をうまく描写されていて共感できることが多く、まるで自分の心の中が丸裸にされているように感じで読んでいたら、あっという間に読み終えてしまった。

takaさんのレビュー

12月:夕木春央『方舟』

方舟
夕木春央『方舟
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あらすじ

大学時代の友達と従兄と山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築で夜を越す。だが翌朝、地震の発生で扉がふさがれ、さらに流水が。その矢先で起きた殺人。誰かを犠牲にすれば脱出できる。タイムリミットまで1週間、生贄にすべき殺人犯は見つかるのか?

おすすめのポイント!

夕木春央さんによる本格ミステリー作品です。2022年9月に発売以降、SNSを中心に話題が話題を呼んだ本作、すでに読まれた方も多いことでしょう。密閉された空間で突如起きた謎の殺人事件。ミステリーの定番である「クローズドサークル」と「トロッコ問題」を掛け合わせ、極限状態の中で繰り広げられる登場人物たちの複雑な人間ドラマや葛藤が描かれます。ラストにかけるネタバレ厳禁の衝撃の結末には、驚かされること必至です。果たして犯人の動機とは——?

夕木春央さんの作品一覧

ミステリとして優秀以上に、ラストのエピローグで信じていた全てを踏みにじられる絶望感! 今年のミステリランキングにいくつも入賞してるだけある! 面白い!

たにひろさんのレビュー


ブクログユーザーさんが注目した2022年下半期のハイライト作品をご紹介しました!
気になる作品には出会えましたか?2022年上半期ハイライトも併せてチェックしてみてくださいね。