矢沢あいさん作品おすすめ5選!~ドラマチックな恋愛マンガ選~

こんにちは、ブクログ通信です。

少女漫画家・矢沢あいさんは、1983年に雑誌『りぼん』にマンガを投稿し頭角を現しました。1985年『りぼんオリジナル早春の号』に「あの夏」が掲載され、マンガ家として本格的に活動を開始します。1991年には『天使なんかじゃない』を発表、多くのファンを獲得し出世作となると同時に著者代表作としても知られるようになりました。その後も『下弦の月』や『NANA』などの人気作を次々と発表しますが、急病により2009年からマンガ家としての活動は休止状態となっています。

そんな矢沢さんの作品の中から、今こそ読むべきおすすめ作品を5つ紹介いたします。少女漫画の王道を貫くストーリーと美しいイラスト、繊細な心理描写が光る傑作選です。男女問わず魅了される作品世界へ、ぜひ足を踏み入れてみてください。

『矢沢あい(やざわ あい)さんの経歴を見る』

矢沢あいさんの作品一覧

1.矢沢あい『天使なんかじゃない』恋の甘酸っぱさを爽やかに描いた代表作

天使なんかじゃない 完全版 1 (愛蔵版コミックス)
矢沢あい『天使なんかじゃない 完全版 1 (愛蔵版コミックス)
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あらすじ

創立したばかりの私立聖学園に通う女子高生・冴島翠は、風邪で休んでいる間に生徒会選挙に立候補させられてしまう。密かに憧れていた須藤晃と共に生徒会役員に就任した翠は、持ち前のポジティブさを活かして活躍するのだった。何事にも全力投球な翠を中心に、女子に人気の瀧川秀一、瀧川に想いを寄せる麻宮裕子、中学時代からの知り合いである河野文太ら個性的な生徒会メンバーの恋と友情を描く不朽の名作。

おすすめのポイント!

矢沢あい作品といえば、この『天ない』なくして語ることはできません。女性のみならず多くの男性ファンをも獲得している、少女漫画界のレジェンド的作品です。新設の学園で恋と友情の日々を過ごす主人公たちの姿が、ときに甘酸っぱく、ときにほろ苦く描かれています。主人公・翠はもちろん、登場するキャラクターが全て魅力的なのも、本作品の魅力です。きっと誰もが、作中で描かれる恋や友情に、キャラクターたちと一緒になって笑ったり泣いたりしてしまうことでしょう。キラキラした青春の日々を体験できる素敵な作品です。

当時幼かった私に恋する楽しさ、恋する故の辛さや切ないという感情を教えてくれたマンガ。大人になったいまでも読むと号泣してしまいます。矢沢あいの作品ではこれが一番好きですね。今から買うなら、カバーもサイズも一新した完全版4冊まとめて大人買いを是非!!

りんりん’ s Momさんのレビュー

2.矢沢あい『ご近所物語』夢追う少女の爽快なラブストーリー!

ご近所物語 1 (りぼんマスコットコミックス)
矢沢あい『ご近所物語 1 (りぼんマスコットコミックス)
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あらすじ

「ヤザガク」こと矢澤芸術学院に通う女子高生・幸田実果子の夢は服飾デザイナー。幼馴染のツトムは同じマンションに住み同じ学校に通い、いつも一緒に行動するのが当たり前になっている。ところが、ツトムが「バディ子」と付き合うことになってから、実果子の中でツトムの存在は徐々に変化していくのだった。一方、ツトムの方も自分の本当の気持ちに気が付くのだが……。

おすすめのポイント!

服飾学校に通う若者たちの恋や友情を明るく爽やかに描き出した作品です。異性の幼馴染、すれ違う恋心、キラキラした高校生活といった少女漫画の王道要素をたっぷり楽しめます。全7巻というコンパクトさなので、大人買いやまとめ読みしやすい点も魅力です。ファッションがテーマの作品というだけあって、登場するキャラクターがみんな個性的でかわいいファッションをしている点にもご注目ください。夢を追いかけて努力し、現実の壁にぶつかりながらもまっすぐに成長していく主人公の姿に元気をもらえる作品です。

矢沢あいの漫画が読みたくて買った。やっぱり面白いなあ…自分が小さい頃に、ハッピーベリーちゃんのバブルバストイが家にあったのを思い出した。おもちゃもすごくかわいかったなあ。人の”ここがいいな” ”こうなりたいな”が素直に文字に書いてあって大人になって読んでも面白かった。

ジュゴンさんのレビュー

3.矢沢あい『Paradise Kiss』情熱的でスタイリッシュな恋物語

Paradise kiss (1) (Feelコミックス)
矢沢あい『Paradise kiss (1) (Feelコミックス)
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あらすじ

高校3年生の早坂紫は、教育熱心な母親の期待に応えるため受験勉強に明け暮れていた。ある日、パンクファッションに身を包んだ見知らぬ男・永瀬嵐や仲間のイザベラに声をかけられる。アトリエに連れていかれた紫は、彼らが矢澤芸術学院の3年生で、文化祭でファッションショーをするためモデルを探していたことを知るのだった。ファッションに縁のなかった紫は、思いもよらない出会いによって未知の世界に飛び込んでいく——。

おすすめのポイント!

ファッション業界を志す若者たちを描いた本作では、とにかくおしゃれで可愛い洋服や小物がたくさん登場します。見ているだけで心浮き立つイラストに加え、丁寧な心理描写で紡がれる青春群像劇が心揺さぶる作品です。誰もが一度は直面したことのある「夢」や「進路」にまつわる悩みや葛藤、親子のぶつかりあいなどが描かれ、ついつい感情移入して読んでしまうことでしょう。読み終わった後には爽やかな余韻が残る作品なので、ぜひ手に取ってみてください。根強い人気を誇る『ご近所物語』の続編としても楽しめます。

電子書籍で無料版が出たので久しぶりに読んでみた。独特のおしゃれな世界がやっぱり好き。この前のご近所物語も読まなきゃ。それにしてもNANAの続編でないかなぁ。

lyricacoさんのレビュー

4.矢沢あい『下弦の月』異色のダーク・ラブストーリー

下弦の月 1 (りぼんマスコットコミックス)
矢沢あい『下弦の月 1 (りぼんマスコットコミックス)
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あらすじ

満月の夜、女子高生の美月はギターをつまびくアダムと運命的な出会いを果たす。居心地の悪い家を飛び出しアダムと暮らすようになった美月。ある下弦の月の夜、アダムと待ち合わせていた美月は交通事故に遭い意識不明の重体になってしまう。一方、小学生の蛍も事故に遭い意識を失っていた。昏睡状態の蛍は夢の中で美しい女性と出会う。やがて退院した蛍は、ピアノの音に引き寄せられ侵入した廃墟で夢の女性と再会するが……。

おすすめのポイント!

爽やかなラブストーリーを多く描いている矢沢さんですが、この『下弦の月』はダークでミステリアスな作品です。「月」と「音楽」がテーマであり、作風は人気作『NANA』に通じるものも感じられます。また、繊細で美しいイラストが多くのファンに支持されている作品でもあります。先の読めない展開、謎が謎を呼ぶ物語、ほのかに漂う「死」の気配など、矢沢作品の中でも異色の存在感を放つ傑作です。2004年公開の実写映画では主人公を女優の栗山千明さん、アダムをミュージシャンのHYDEさんが務め話題となりました。

連載中の『NANA』も今後の展開がとっても気になるところだけど、矢沢あいの作品中、3巻完結のこの『下弦の月』はかなりオススメです。絵もすごくキレイ。“美月は、ギターでせつない旋律を奏でるアダムと運命的な出会いをする。居心地の悪い家を飛び出し、アダムと暮らし始めた美月だが…。ミステリアス・ラヴァーソウル。”10年前に『りぼん』で連載されてて、賢くてかわいい小学生達がメインキャラの話だけど、ピアノ曲のような独特の世界観とちょっと重たいストーリーは大人向けな気がします。1巻は蛍達とイヴの出会い~アダム探しスタートまでのお話。顔に似合わないイヴの絵心のなさが笑えます。

oto0620さんのレビュー

5.矢沢あい『NANA』夢を追う若者たちの「光と影」が胸に迫る!

NANA (1)
矢沢あい『NANA (1)
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あらすじ

歌手になるという夢を叶えるため東京を目指す少女・大崎ナナ。離れて暮らす彼氏を追いかけて上京する少女・小松奈々。新幹線の中で偶然出会った2人は、意気投合し一緒に暮らすことになる。ナナは東京でバンドを組み本格的に音楽活動を始めた。一方奈々は、彼氏の浮気が発覚し破局してしまうのだった。ナナの音楽仲間やライバルバンドとの交流を経て、2人の「NANA」は少しずつ成長していく。

おすすめのポイント!

実写映画化もされた大人気作品です。スタイリッシュなイラストとクールな世界観に、連載当時子供心をガッシリ掴まれたという人も多いことでしょう。かっこよくて音楽の才能にあふれたナナと、可愛くて夢見がちな奈々、正反対なダブル主人公という斬新な設定も見どころの1つです。都会で夢を叶える華々しさがまぶしく描かれる一方で、悩み葛藤する若者たちのリアルな姿もしっかりと描いている本作は、人間ドラマとしても読み応えがあります。作者急病のため未完のまま休載となっていますが、数ある少女漫画作品の中でも屈指の名作です。

小学生のときに1度読ませて頂いたことがあり、当時はあまり分からないまま読んでいたのですが高校生になった今読んでみると胸が締め付けられるほど引き込まれました。1度読んだことがある方も、ぜひもう一度…!

ゆんちゃんさんのレビュー


矢沢さんの作品は、一度読んだら忘れられない感動を与えてくれます。恋する楽しさ・苦しさをドラマチックに描き出す名作の数々、ぜひこの機会に手に取ってみてくださいね!