吉田秋生さん作品おすすめ5選!~読まないと人生損する傑作選~

こんにちは、ブクログ通信です。

人気漫画家の吉田秋生さんは、1977年に『ちょっと不思議な下宿人』でデビューしました。ハードボイルドなストーリーと武骨なキャラクター造形が持ち味で、少女漫画界に新風を吹き込む存在として早くから注目を集めた漫画家です。1983年『吉祥天女』で第29回、2001年には『YASHA -夜叉-』で第47回「小学館漫画賞少女部門」を受賞しました。代表作『BANANA FISH』は少女漫画の枠を超え、幅広い層に支持されている伝説的作品です。

今回はそんな吉田さんの作品の中から、「読まないと人生を損する」と言っても過言ではない傑作を5つ紹介いたします。骨太なストーリーと繊細な心理描写、躍動感あるイラストに引き込まれる名作ばかりです。ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。

『吉田秋生(よしだ あきみ)さんの経歴を見る』

吉田秋生さんの作品一覧

1.吉田秋生『BANANA FISH』少女漫画の枠を超えて広く愛される不朽の名作

BANANA FISH (1) (小学館文庫 よA 11)
吉田秋生『BANANA FISH (1) (小学館文庫 よA 11)
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あらすじ

1985年のニューヨーク暗黒街––非情と暴力にまみれたこの街で、ストリート・キッズを束ねる少年がいた。彼の名は、 アッシュ・リンクス。IQ200の知能と超一級の戦闘力を併せ持つ、17歳とは思えない大人びた人物だ。日本から来た少年・奥村英二はアッシュと偶然の出会いを果たし、思いもよらない運命に巻き込まれてゆく……。

おすすめのポイント!

ニューヨークを舞台にマフィアとの抗争を描いた、少女漫画の枠に収まらない異色の作品です。圧巻のストーリーと魅力的なキャラクター、先の読めない展開に、物語序盤からグイグイ引き込まれます。吉田さんの代表作であり、刊行から長い時を経ても今なお色褪せない輝きを放つ名作です。舞台、アニメなどメディアミックス作品も数多く発表されており、世代を超えて愛されています。「人を愛するとはどういうことか」を考えさせる物語であり、「無償の愛」について教えてくれる作品でもあるので、ぜひこの機会に手に取ってみてください。

このレベルまで行くと、漫画も文学や映画と同じだなと感じる。傑作中の傑作。男女問わず楽しめるので、「少女漫画」というカテゴリーに入れて敬遠しないでほしい。

百々子さんのレビュー

2.吉田秋生『海街diary 1 蝉時雨のやむ頃』情緒豊かな街並みを背景に描かれる繊細な群像劇

海街diary 1 蝉時雨のやむ頃
吉田秋生『海街diary 1 蝉時雨のやむ頃
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あらすじ

三姉妹の次女・佳乃(よしの)は、男の部屋で迎えた朝に父の訃報を受け取った。父母が離婚していたため、長い間会っていない父の死。佳乃にとっては何の感慨もわかないのだった。父の葬式で母親の違う妹と出会った佳乃は、意外な決断をして……。鎌倉を舞台に家族の絆を描く、切なくも優しい物語。

おすすめのポイント!

鎌倉の美しい風景を舞台に描かれる群像劇です。親子関係、姉妹関係、恋人……様々な悩みを抱える人々が、寄り添い時に離れ、心通わせてゆく様子が丁寧に描かれています。第11回「文化庁メディア芸術祭マンガ部門」で優秀賞、「マンガ大賞2013」および第61回「小学館漫画賞一般向け部門」で受賞を果たしました。2015年に実写映画が公開され、2017年に舞台化作品が上演されると、ファン層が拡大したことでも有名です。誰の心にもしっとり染み入る感動作だといえます。

鎌倉を舞台に、香田家の三姉妹と異母妹のすずが、悩んだりしながらも前へ進んでいく物語。香田家が、すずをすんなりと妹として受け入れていて、賑やかで楽しそうな日常を送っているのが印象的。温かくてとても素敵な作品です。

更紗さんのレビュー

3.吉田秋生『詩歌川百景』小さな温泉町の日常を切り取ったみずみずしい作品

詩歌川百景 (1) (フラワーコミックス)
吉田秋生『詩歌川百景 (1) (フラワーコミックス)
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あらすじ

山形の山里にある小さな温泉町・河鹿沢温泉。和樹は旅館で湯守り見習いとして働いている。弟の守とともに、旅館の女将や周りの大人たちに守られ、時には翻弄されながら、それなりに平和な毎日を過ごしているのだった。数年前に引っ越してきた旅館の大女将の孫娘・妙や幼なじみ達との友情、恋、そして人生を穏やかに紡ぐ物語。

おすすめのポイント!

架空の小さな温泉町を舞台に描かれる、「わけあり」な子どもたちの成長物語です。様々な事情から、年齢より早く大人にならざるを得ない子どもたちの日常とちょっとしたドラマを、淡々と、穏やかな筆致で捉えています。大きな事件やダイナミックな展開などは発生しませんが、読むほどに味わい深い物語で心に迫る作品です。『海街diary』とリンクした世界観なので、ぜひ一緒に読んでみてはいかがでしょうか?逆境でもひたむきに生きる子どもたちの姿に、勇気をもらえる物語です。

海街の流れを汲む新作。件の作品の世界観が好きだったから、本作もすんなり受け入れることが出来た。こちらはこちらで面白い。

dai-4さんのレビュー

4.吉田秋生『吉祥天女』天女の血を引く少女をめぐって欲望渦巻く人間ドラマ

吉祥天女(きっしょうてんにょ) (1) (小学館文庫)
吉田秋生『吉祥天女(きっしょうてんにょ) (1) (小学館文庫)
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あらすじ

昔々、一人の天女が地上に降り来たり、神官の息子と夫婦になった––伝説じみた由来をもつ叶家の娘・小夜子が街に帰ってきた。17歳にして凄絶な美貌を誇る彼女は、地元の高校に転入する。同じ高校に通う者たちの中には、叶家の財産を狙う遠野家の暁と涼がいた。陰謀渦巻くこの街で、小夜子に近づく者が次々に死んでゆく……。

おすすめのポイント!

1983年3月号から1984年7月号にかけて『別冊少女コミック』に連載された作品で、1983年に小学館漫画賞を受賞しています。魔性の女とも呼べる凄みを持った少女・小夜子をめぐる、欲望と陰謀が渦巻く重厚な物語です。作品発表から約40年が経過していますが、今読んでも十二分に面白いのでぜひ多くの人に手に取ってほしい名作だと言えます。2006年にドラマ化、2007年に映画化されました。小夜子の美しさ、カリスマ性は圧巻なので、まだ読んだことが無い人はぜひこの機会に手に取ってみてください。

小夜子さんの格好良さが素晴らしすぎて素晴らしすぎて。心を閉ざしつつ、誰にも心を許さず、孤独なようでいて孤独にも見せ掛けない強さ。素敵です。でも、それと正反対の由似子さんも何か良かった。

ひぃちゃんさんのレビュー

5.吉田秋生『ラヴァーズ・キス』秘密を抱えた高校生たちの想いが交錯する連作短編集

ラヴァーズ・キス (小学館文庫 よA 23)
吉田秋生『ラヴァーズ・キス (小学館文庫 よA 23)
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あらすじ

高校三年生の藤井朋章は、何かと悪い噂の絶えない男子だ。しかし、家庭の事情から家を出ていて、実はストイックな一面がある。同級生の川奈里伽子は、断ることができない性格なため、惰性で男遍歴を重ねていた。ある時、一度だけ関係を持った朋章に意見されたことで、里伽子は秘めていた自分の恋心に気が付く……。

おすすめのポイント!

鎌倉を舞台にした男女六人のラブストーリーです。同じ時系列で三組、六人の視点から一つの物語を三度描くという斬新な手法で描かれています。本作は、同性愛や禁断の関係など、重たいテーマを扱っているのが特徴です。人には言えないような悩みを抱え葛藤する高校生たちの姿を、繊細かつ美しく描いており、吉田さんの圧倒的な筆力を改めて実感できます。2003年に映画化された際は、宮崎あおいさんや市川実日子さんら実力派俳優が勢ぞろいしたキャストが話題を集めました。

色んな形の恋があって、それを普遍的に、しかも瑞々しさを忘れずに描ける吉田秋生はすごい!と思った。繊細な年頃の繊細な気持ちを、丁寧にみせてもらった。

かずはさんのレビュー


吉田さんの作品は、独特な世界観と読み応えあるストーリーが魅力で、何度も読み返したくなる名作ばかりです。今回ご紹介した作品は、読まないと損する傑作揃いなのでぜひチェックしてみてくださいね!