【ブクログスタッフレビュー】千早茜さん『透明な夜の香り』

こんにちは、ブクログ通信です。

ブクログスタッフが最近読んだ本のコラム記事!今回は、千早茜さん著『透明な夜の香り』のレビューコラムです。
ぜひ、この機会にお読みいただけると嬉しいです!

千早茜『透明な夜の香り』

透明な夜の香り
千早茜『透明な夜の香り
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あらすじ

元書店員・一香の新しいアルバイトは、古い洋館の家事手伝い。その洋館では、オーダーメイドで客の望む「香り」を作る調香師の小川朔がいた。人並み外れた嗅覚を持つ朔のもとには、複雑な事情を抱えた依頼人が次々訪れる。次第に一香は、朔の天才がゆえの「孤独」に気づきはじめ——?

「香り」がつなぐ人の縁が、温かい関係と変化を生んでゆく

ブクログ通信を担当するようになり、色々な著者を知るようになったが、千早茜さんはその内の一人。あらすじを読み、「香り」が重要なキーワードだと知り手に取ることにした。

主人公の若宮さんはどこかにいそうな繊細な女性で、ひょんなことから人並み外れた嗅覚を持つ小川さんのもとで働くことになる。この二人の距離感や、お客さんを通じて変化してゆく姿がとても素敵な時間に感じる。章ごとにお話が一段落することが多いので、少しずつ読み進めるのにも向いている。とはいえ、途中から続きが気になって一気に読み切ってしまった。

「香りは海馬に直接届いて、永遠に記憶される」というフレーズが出てくるが、筆者もふとした瞬間に香りで懐かしくなったり、お腹が空いたりすることがある。作中の香りもバラエティ豊かで魅力的に見える。また、出てくる食事がいちいち美味しそう。筆者はハーブを使った食事も好きなので、食事の描写もとても良かった。

全体を通じて、静かな雰囲気を持つ素敵な本だった。最近発売された続編の「赤い月の香り」もそろそろ読み出そうと思う。

(文=ブクログスタッフ・keyone)

おすすめ度:★★★★★
読みやすさ:★★★★★
一気読み度:★★★☆☆
香りの濃度:★★★★☆

ブクログユーザーさんのレビュー

描写がとても色鮮やかで綺麗。すっと読み飛ばすにはもったいないくらいで、じっくり想像を膨らませながら読んだ。彩りある描写と対照的にやや物語は落ち着いたものやけど、救いのあるお話で好きだなぁ。この人の作品をさらに読んでみたくなった。

おかっちさんさんのレビュー


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