【ブクログスタッフレビュー】ミシェル・ビュッシさん『恐るべき太陽』

こんにちは、ブクログ通信です。

ブクログスタッフによる最近読んだ本のコラム記事!第3弾は、ミシェル・ビュッシさん著『恐るべき太陽』のレビューコラムです。
ぜひ、この機会にお読みいただけると嬉しいです。

ミシェル・ビュッシ『恐るべき太陽』(集英社文庫)

恐るべき太陽 (集英社文庫)
ミシェル・ビュッシ『恐るべき太陽 (集英社文庫)
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あらすじ

画家ゴーギャンや歌手ジャック・ブレルが愛した南太平洋仏領ポリネシアのヒバオア島。謎めいた石像ティキたちが見守るこの島に、人気ベストセラー作家と、彼の熱烈なファンでもある作家志望の女性五人が〈創作アトリエ〉のために集まった。だが、作家は失踪、彼女らは次々に死体となって発見され……。

この夏イチオシ!南国の楽園を舞台にした本格王道ミステリー

気持ちの良いくらい本作にストレートに騙され、未だその衝撃の余韻に浸っている。
何より素晴らしい点は、

  • 島に数名が招待される
  • 登場人物はゲストと島のホストのみ
  • 一人、また一人と誰かが殺されてゆく

と、これほどまでに設定を明かしても全く差し支えないところだ。この王道設定で、著者が一体どんな仕掛けをしてくるのかワクワクしながら読み進められた。

殺伐としたストーリーながら、どこか開放感があるのは舞台がヒバオア島だからだろうか。色彩豊かな景色、ペンションで振る舞われる美味しそうな料理など、南国要素をふんだんに楽しめるのも魅力的だった。巻末の阿津川辰海さんによる解説も素晴らしく、読後に筆者を襲った混乱、疑問、衝撃から立ち直らせてくれた。

帯に「最後に残るのは、誰?クリスティーへの挑戦作!」とあるように、本作は典型的な『そして誰もいなくなった』形式のミステリーだ。犯人候補がストーリーを追うにつれ狭まってゆくので、形式自体が読者への挑戦と言えるだろう。また本作では、『そして誰もいなくなった』『アクロイド殺し』の真相にも少し触れるので、これらの作品を併せて読むのもおすすめだ。

(文=ブクログスタッフ・nt)

おすすめ度:★★★★★
読みやすさ:★★★☆☆
南国度:★★★★★
読み返したくなる度:★★★★☆

ブクログユーザーさんのレビュー

今年1番のミステリーかもしれない程圧倒された。舞台となる島に配置される彫像や熱帯の植物達が不穏な空気を醸し出す。島にやってきた5人の作家志望の女性がまるでクリスティの本の様に次々と殺される。文章の上手さについつい読み入って気がついたらすっかり騙されて読了。心地よい騙され方だった。マイマちゃんの活躍が可愛い。

yoshi1004さんのレビュー


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