- Amazon.co.jp ・洋書 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9780007215997
感想・レビュー・書評
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こういう、トラやライオンが人間社会に姿を現わすお話、きっとたくさんあるのだろうけど、あまりに擬人化されてるのは好みじゃない。あるいはあまりに人間社会に順化されすぎてしまうパターンとか(「図書館ライオン」)。
その点本書はすごく良かった。
Sophieという女の子とお母さんがキッチンでお茶を飲んでいると(父は不在)、突然トラがうちを訪ねてきて、ありったけの食糧を食べ尽くして帰ってしまうという内容。
挿絵で母娘は微笑んではいるけれど、トラの眼がリアルに描かれていて、しかもあまり視線を合わせないので、人間たちまで食べられかねないという緊張感がずっと失われず漂っている。ここが良い。読む者をぐいぐいと引っ張っていく。
ついにトラが、
「おいしいお茶をありがとう。そろそろ行かなきゃいけないね」
と言って家をあとにするとき、すごくホッとする。
さて、トラが食糧を食べ尽くしたせいで、夕食に食べるものがない。お父さんも仕事から帰ってくる。
そこでSophieと両親はカフェへ外食に出かけ、結果的にちょっと特別な夜を過ごせました。おいしい食事とアイスクリームも食べられたし。という楽天的な展開がまた最高。
これだけでも十分。
が、Sophieとお母さんは朝買い物に出かけ、トラが次きたときのために「タイガーフード」を買ってやるのだ。ところが。
「でも彼(トラ)は二度と来ませんでした」
思わず拍手したくなった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
紹介者 カイ
邦題:おちゃのじかんにきたとら
ドアを開けたらチャーミングなトラさんが。「私、とってもお腹が空いてるんです。あなた達一緒にお茶をする事は出来ますか?」とっても丁寧なトラさんですが、サンドイッチもビスケットもケーキも、テーブルの上のものを全部食べてもまだお腹が空いてます。だんだん無茶苦茶するトラさんがかわいい?。私がこどもの頃から大好きな一冊。入門編としておすすめです。 -
トラがティータイムにやってきて、家の食べ物を食べ尽くしてつくしてしまいます。499語、32ページ。
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トラの目的は果たして何だったのか。SophieとMomが優しすぎる。
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いろいろな受け止め方で、思い思いに読まれているこの絵本。
ネットで見かけたさまざまな読まれ方を紹介するので、見方を変えるヒントにしてね。
・心から素直に楽しむ
・子どもが空想したわくわく楽しい話
・「トラ」を「予定外の事」と例えて読む(あわてずドンと構えて前向きに乗り越える)
・お客さん(トラなんだけど)に、敬意と誠意をもって接客する話
・ちんぷんかんぷんで、へんてこりんなお話として楽しむ
・昼間のおうち時間を楽しみたい仕事中のお父さんが、トラに姿をかえてやって来た
・絵本の書かれた時代背景を考え、「トラ」を「ナチス政権」に置きかえてみる
などなど、1つの絵本なのに自由に読むと、人によってぜんぜん違う話に感じますね。
498語
1968年発行
~こんな表現や文法も学べます~
There was
was 動詞ing
I wonder who
can
would better
Excuse me
could
of course
come in
Would you like
what
was 動詞ing
I’d better go now
I don’t know what to do
have 動詞ed
has 動詞ed
関係代名詞what
will
put on
go out
walk down
should
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子供たちは、大好きです。トラのしっぽをにぎる女の子をうっとり見つめて、いいなあ~
キャットフードじゃなく、タイガーフード?
お父さん、クール過ぎ。 -
「おちゃのじかんにきたとら」でおなじみですね。お茶の時間にトラが普通~にやってきて…。女の子、ママ、パパのこれまた普通~の対応にいやされます。Judith Kerrさんのイラストも人気です!
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童話館出版の日本語の方を図書館で借り。ブクログで登録できなかったのでこちらを代わりに登録。
色が、大好き。女の子が台所で水を飲むトラの尻尾にスリスリ頬擦りしているシーンが何とも言えず好き。娘は読後、「さよなら(大)さよなら(中)さよなら(小)…」と言うのにハマっていた。 -
けっこう長いのに、気に入ったみたいでよく持ってくる。
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S太朗4歳11カ月で読んだ本。