Americanah

  • Fourth Estate Ltd
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780007356348

感想・レビュー・書評

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  • 基本恋愛小説だけれど、ナイジェリア人がアメリカやイギリスに移民するときの苦労話や人種差別の様子がかなり細かく書かれていて、その部分が一番自分には共感できた。彼らの経験は私自身の移民経験と重なる部分もあったけれど、アフリカ系の人たちの苦労は比べ物にならないくらい大変。登場人物たちのアメリカ・イギリスでの経験の次に興味深く読んだのがナイジェリアの現状。汚職や不正が蔓延る様子は途上国あるあるという感じだけれど、そういう所にしか発生しないようなエネルギーも感じられる作品だった。


    ナイジェリアはアフリカの中で一番人口の多い国で、アメリカやイギリスへの留学・移民も多く、不法滞在も多いようで、作中にも永住権を取得するための偽装結婚やら他人のIDを使っての就労などが当たり前のように出てくる。反面コミュニティも確立されていて互いにサポートし合う部分もあって、そういう経験は自分にはなかったので羨ましいなと思った。下手すればそのコミュニティ内で全てが済んでしまうのは問題だけれど。

  • とても深い話。ナイジェリアからアメリカへ行って、黒人である理不尽な部分、人種についてうまく折り込みながら話が進んでいく。
    主人公のIfemeluは幼少期を楽しくナイジェリアで過ごすが、アメリカへ移住し、なかなか就職できず、悩みながら過ごす。ナイジェリアに彼氏がいるが、なかなか連絡も出来ず自然消滅してしまう。主人公は様々な人と出会いを繰り返し、ブログを立ち上げることに。そのブログはアメリカ人ではない黒人からみた視点で周りに起きたことを綴っているが、それが思いの外人気ブロガーとなっていく。そして最終的にナイジェリアへ戻り、就職するもうまくいかず、また別のブログを立ち上げたり、疎遠になってしまった彼氏と再開する、という話。
    髪の毛に対するプライドやアイデンティティが入っていて、黒人にとってとても重要な印だということが分かった。

  • 洋書

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