- Amazon.co.jp ・洋書 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9780007578498
感想・レビュー・書評
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The world of this book is really interesting. I thought “what is equality?” After reading. I know we try to make the world equal as much as possible but it might take the opportunities to make the world better
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Jonasが暮らすCommunityは規律が重んじられ、すべては規則に従って決められていく。毎年12月になると12歳を迎えた子供たちは役割を任命される。今年12歳のJonasは重要な日を前に緊張していた。
極端に描かれる管理社会は大人に響くだろう。社会秩序、善悪、感情、記憶、幸福、様々なキーワードについて考えさせられる。
朗読CDも聴いたが、私には本の方が良かった。 -
途中まではとても面白くて、どんどん読み進めていったが、ラストは微妙な終わり方だった。全四部作で、次に続くからなのかな?
作品としては、貴志祐介の新世界よりに近いものを感じた。 -
The Giver 1993
ジャンル的にはディストピアもので、安全で均質な管理社会・全体主義の社会から少年が脱出する話である。半分以上がこの社会を描写していて、出産はBirtth Motherという職業の女性が行う。この女性はあまり社会的地位は高くない。三人の子供を産むと労働者として一生をすごす。家族はFamily Unitといわれ、委員会によって組織され、父母と子供二人と決められている。子供に自転車が与えられる年齢とか、どんなおもちゃで遊ぶとかも決められており、夕食のあとに家族で一日の感情を整理するなどの儀式も定められている。ちなみに、思春期になると錠剤がわたされ、性欲?は抑制されている。
主人公はジョナスという少年で、物語はかれが12歳になる前から始まる。父は保育士、母は法律家である。このコミュニティーでは、12歳になると、委員会が配属をきめ、以後、その職業につくための訓練がはじまる。ジョナスは12歳のセレモニーで、the Receiverに任命される。これはコミュニティーの相談役であり、名誉ある職業である。その仕事は記憶によって政治を補佐することだ。ジョナスはReceiverの師匠、the Giverから雪や色彩、海などの記憶を転送され、痛みや戦争、愛情、(むかしの)家族などの状況を知る。そんななか、父が職場で双子の一方(体重が軽い方)をreleaseしているのを知ってショックをうける。releaseとは要するに薬物注射による死であり、コミュニティーに居場所がない子供や、規則の違反者、老人はリリースされるのである。このリリースの実態を知り、ジョナスはリリースが決まった弟(?)ガブリエルをつれて、コミュニティーを脱出する。最後はthe Giverから授かった雪の丘をソリでくだるイメージや、クリスマスの家族団欒のイメージなどがでてくるが、すこし抽象的な終わりでよくわからない。
1993年の作品で、物議をかもし、一時期はアメリカの一部の学校図書館から撤去された問題作らしい。いろんな言語に翻訳されているが、ドイツでは全体主義を学ぶテキストにもなっているそうだ。続編が3作あり、The GIver Quartetというそうだ。最初の感じは、アーサー・C・クラークの『都市と星』みたいだと思った。こういう小説は社会システムを描写していくのであるが、この社会設定を読むのに苦労する。『都市と星』には爽快な解決があるが、この作品にはない。それから、設定が小出しにでてきて、ちょっと作者に付き合わされる感じがして、前半はとくに面白さに欠ける。後半1/4くらいは少し考えされられるテーマはある。 -
英会話スクールの先生に勧められてtry
【ざっと内容】
主人公Jonasは完璧に管理された社会で過ごす少年。
その社会では持続性の維持のため、出生数、職業、各年代における教育がそれぞれ決められている。コミュニティの維持を脅かす内容は徹底的に排除されており、人々は他の選択肢があることも、歴史も、天気も、色も、苦痛も、戦争も知らない世界で生きている。
そんな中、主人公のJonasに与えられた職業はレシーバー。世界が本来持っている歴史や苦痛の知識を受け継ぎ、コミュニティの有事の際は助言を行う役割に就くことになる。世界の真実を知っていくJonasはそれでも同じように過ごすことができるのか、コミュニティの真実とは!?
【こんな人にオススメ】
・SF系小説が好きな人
・英語小説に挑戦したいと思ってる人
・これってどういう解釈!?って小説で議論したい人
【感想】
全体的に面白かった。序盤で若干ストーリー展開の少なさに苛立ちを思えるが、終盤は夢中になって読むことができた。個人的にはストーリー展開をもう少し早くして、終盤の情報量を厚くしたり、Jonas行動後のコミュニティをしっかりと描写して欲しかった。
あとがきでは世界各地で、特にキリスト教国では議論を呼んだ一冊であったことが触れられている。完璧に管理され、職業を選ぶことができない、かつそれが当たり前になっていて疑問を持つような情報が一切入らないようになっている社会と現代社会、どっちがいいのか?日本の中間層で生まれ育った自分は後者のような気がしてしまうが、もしそうでない家庭環境や国で生まれてたらどうなんだろう。
ズシッと考えさせられる一冊でもある。