All the Light We Cannot See

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  • Amazon.co.jp ・洋書
  • / ISBN・EAN: 9780008130824

感想・レビュー・書評

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  • 2015年1月6日、図書館から借り出し。意外と分厚い本なのでたじろぐ。他の本の都合で122頁で中断。

  • [密なる絶望、朧げなる救い]父親が作成したパリの街の模型を手がかりとして生活のための地形を覚えるMarie-Laure。ドイツの孤児院で育つも、技術に関して天性の才能を持ち、軍によって引き立てられていくWerner。高まる戦争の足音を背景として、1つのラジオと度重なる偶然が結びつけた2人の若者の人生を描き切った小説作品です。著者は、本作でピューリッツァー賞を受賞したAnthony Doerr。


    読んだあとに「あぁ、良い本を読んだなぁ......」と素直に感じられる一冊。フィクションではあるのですが、現実の人生に伴う不可思議さややりきれなさが、読み進めるにしたがってぽつぽつと胸の内に滴ってくるかのようでした。とにかく切ないのですが、読んだあとはなにか清らかなものが心に残る、そんな得がたい読書体験でした。


    特にMarie-LaureとWernerの歩みが次第に重なり合っていく本書の後半は、プロットの進め方の点でもその描き方の点でも本当にお見事。伏線となる部分についても無理なく自然に回収がなされており、ぜひ読者の方には、すべてを読み終えたときの円環が閉じる感覚を味わっていただきたいです。

    〜All your life you wait, and then it finally comes, and are you ready?(評者訳:今まで君は待ち続けた。そしてついにその時が来る。その準備はできているかい?)〜
    いつか舞台となったサン・マロ島に行ってみたい☆5つ

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