Eleanor Oliphant is Completely Fine
- HarperCollins (2018年1月25日発売)
- Amazon.co.jp ・洋書 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9780008172145
感想・レビュー・書評
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オーディブルで聴きました。
エレノアは一人暮らしの29歳の会社員。友達がいなくて、仕事以外で人と話すことはほとんどなく、口を開けばかなりな毒舌。仕事をして、家で一人でウォッカを飲む生活を続けている。ある日、会社で新しいIT係のレイモンドと知り合いになったことから、エレノアの生活が少しずつ変わっていく。
とにかくエレノアの他人とのやりとりが面白い。人とは変わった環境で生活してきたからか、普通なら言わないであろうことをそのまま口に出してしまう。または口に出さなくても彼女の心の声があまりに正直で、辛辣で吹き出してしまう。毒舌と言っても、彼女にとっては悪気は全くなく大真面目なところが楽しい。
そしてエレノアの過去が少しずつ明かされていき、なぜ彼女がこういう仕上がりになったのか、なぜウォッカを切らすことがないのか…がわかってくると、エレノアの幸せを願わずにはいられなくなる。
笑える部分もたくさんあるけれど、ベースはかなりダークで、特にエレノアと母親との会話は辛い。なぜエレノアはこの毒親の母を拒否することができないのか…も、あとでわかります。
エレノアがレイモンドと出会ってよかった。レイモンドがいいやつでよかった。もし出会わなかったらと思うと怖い。
リース・ウィザースプーンが彼女主演で映画化すると読んだけど、いつ??詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
I absolutely loved the book.
At first I just only saw the weirdness of Eleanor, but gradually, at some point, I started to actually smile and have a warm feeling about what was going on in her head or what she blurted out. I felt really bad because I probably am like Eleanor's colleagues who don't see the depths of her and just see the "differences". I so wish that I can be someone like Raymond. But I was just so glad to see Raymond and Eleanor get along, and as a result, Eleanor's world expanding.
The last part of the book was really unpredictable. I couldn't foresee it, and it took me by quite a surprise.
Reading this book made me think about loneliness, and that some people might just be looking for connection. Some people around me might have a tragic past and trauma. I want to be like Raymond, Sammy, or Raymond's mother who can just unconditionally accept a nice person.
Definitely reading this again when I feel I'm being self-centered. -
優しい気持ちになった。
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書き出しからはブリジットジョーンズ的な内容を想像したが、良い意味で予想を裏切られました。
主人公は過去の経験から変わったパーソナリティを持っているが、描写が非常に言葉巧みで細かいため共感は出来ずとも容易に情景が想像できる。
読み終わった後は心がほんのり温まると同時に少ししんみりもする本でした。
ビタミン系の映画に向いてる小説だなと思ったら本当に映画化されるようです。 -
まさかこういう話とは!
「エレノア・オリファントはぜんぜん大丈夫」みたいなタイトルで、なんとなくユーモラスでハッピーな感じの話かなぁ?と思って読み始めたこの本。
最初は、エレノアがちょっと変わった子だなと思うくらいだったのだけど、少しずつ、少しずつ、エレノアの過去がわかってくると急に話が変わってくる。エレノアは変わらないのだけど、こっちの見る目が変わるというか。そのうち、エレノア自身も変わり始めて。
エレノアが過去に向き合い出す辺りからの展開はさながらミステリーで、ページをめくる手が止まらず、最後は一気に読んだ。
でもすごく暖かい、良い話だった。
話の内容は違うけど『ルーム』を読んだときのような感じ。人に勧めたくなる本。 -
Really good story. At first part, there were so much weird but also funny descriptions about Eleanor which made me laugh. In the same time, the crash which her made with the musician was uncomfortable to read straight because I was quite familiar with that kind of feeling back in school days(I believe many of us were). Second part was quite painful and dark. But thankfully some supporters appeared around her so in the end, this story warmed and cheered my heart up. After reading, I feel like I can be bit kinder to others.