Murder on the Orient Express. Film Tie-In
- Harper Collins Publ. UK (2017年10月19日発売)
- Amazon.co.jp ・洋書 (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9780008268879
感想・レビュー・書評
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夏休み前半に、本当に偶然で日本語で読むことになった本を、英語で読んでみる。初めてのアガサ・クリスティー。コナン・ドイルみたいに、古そうだしちょっと分かりにくい英語とかあるのかな、とやや警戒して読み始めたが、全くそんなことがなく、ところどころ出てくるフランス語がよく分からないこと以外は、普通に読めてしまった。先に日本語を読んで、しかもこのカバーの表紙にもなっているケネス・ブラナーの映画を、その後飛行機で見た後だった、ということが大きいのかもしれない。けれどたぶん英検準1級くらいだったら読めてしまいそうな気がする。
あとは気になった表現など。"There isn't anybody knows a thing on this train." (p.41)の、there isのあと名詞が来て、そのあと関係詞の省略みたいな形でいきなり動詞が来る形。ポワロが女性に何かものを頼む表現が多いが、"Perhaps you will be so amiable as to..." (p.110)とか今使うとどんな感じに聞こえるのだろうか、と思った。あとは、アリバイを聞いている場面での、「ただの形式上のことです」は英語で "It will be a mere formality" (p.124)と言うとか、「教えて下さい」"Put me wise." (p.138)という表現も面白いと思った。例えば辞書では "Put me wise to what has happened in my absence."のように使うらしい。"I saw him for the first time when lunching here yesterday." (p.151)の、lunchの動詞。辞書で調べるとbreakfastにも動詞があるらしい。dinnerとsupperにはないけど。言い間違いを修正する時の言葉で"A little pleasantry on my part, that is all."(p.159)というのも面白いと思った。辞書には「あたりさわりのない会話を交わす」exchange pleasantriesというのがあって、使えそうな単語。あとはwant of trying (p.250)「努力が足りない」という表現。辞書では"It won't be far want of trying.(それは努力不足のせいではないだろう)とかHe may have failed, but not for want of trying.(失敗したかもしれないが、努力しなかったわけではない)という形で使われている。
ということで、わりと楽しんで読めた。やっぱり英語でミステリーを読むのは面白い。(19/08/31)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
そう来たか~!という結末。 クリスティの文章、本当に読みやすいし面白い。
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なんとか読めた。