- Amazon.co.jp ・洋書 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9780008297190
感想・レビュー・書評
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様々なところで評判が良くて読む前の期待値が高すぎたかもしれない…
前半から全くエンジンがかからず、あっという間に終わってしまった印象。
現代のアガサクリスティと書かれていたからミステリーや密室殺人要素が強めなのかと思いきや全くそうでもなかった。
そこにいた結婚式のゲストの人間関係は面白かった。
ただ久々にこんながっかりした本を読んだかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いったい何度目の正直なのかw
みんな大好き「そし誰」フォロワーではありません。
てか、孤島で人が死ぬ「だけ」のミステリですらないかも。なんせはよ死ね、まだ死なぬでイライラ最高潮。7割過ぎても、(はっきりした形では)殺人が起こらない。読むの遅いせいかと思ったけど、いや私のせいじゃないよねこのいらだちはw
閑話休題。
そういうの除いても、ふつーに腹立つストーリー。「どいつもこいつも腹立つ奴ばかり」的なレビューを見たけど、いや諸悪の根源は1人だろ。
そいつが伝染病のように周囲の人間を悪人菌に冒していくんだけど、この大元のワルさが半端じゃない。しかもシャレになんない、ガチで気分悪くなる種類のワルさなので、爽快感のかけらもない。本気で腹立つ奴の卑怯卑劣な所業と、なかなか殺人事件が起こらないイライラがてんこ盛りとなると、これはツラいなんてもんじゃない。
本書から得られるものとしては、「男は(特に徒党を組むと)ろくなもんじゃない」という教訓のみ。まあそれも、とっくにわかりきってたことですけど。
唯一、被害者ではなく○○に意外性を盛り込んだ最後のネタは効いていたと思う。そこで加点しての、かろうじての星3つ。
2021/10/18〜11/15読了 -
Audible。
洋書ファンクラブでページターナーとしておすすめだったので。
アマゾンなどでは★1つもたくさんあってびっくりしたのだけど、よくみると酷評レビューの多くは期待しすぎだと思うので、あんまり「現代のクリスティ!」みたいに宣伝するのも善し悪しかなあと思いました。著者は多分クリスティはお好きだしオマージュもささげているとは思うけど、出版社がクリスティを引き合いに出すのは「そして誰もいなくなった」や、アクロイドやオリエント急行のようなそれまでにない作品を生み出した天才作家クリスティに劣らぬ出来という意味ではなく、クリスティ的要素(孤島、階級の違う多数の登場人物など)とエンタメ性(クリスマスにはクリスティを!)をもった作品、という意味にとるべきかなと。
いわゆる「嵐の孤島もの」である時点でもう全く現実的ではないので、ちょっと偶然が過ぎないかというようなどんでん返しの連続もむしろ待ってましたって感じ。名作の期待をしすぎず、けれんみたっぷりのページターナー、現実逃避として読めばとっても楽しく読了できました。★3.5+くらいの感じ。