Gentlemen and Players: A Novel (P.S.)

著者 :
  • William Morrow Paperbacks
4.00
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 3
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・洋書 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780060559151

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • はらはら、ドキドキはするんですが、私は彼女の文体がすごく癒し系だなー、と感じるのです。なんでかはわからないけど、人物描写がうまくて、深いところまでえぐっている感じがするからなのか、それとも、建物の描写がきれいな感じがするからなのか、わかりませんが、とても好きです。

    今回のおはなしは、ある学校のはなし。ジョアンハリス自身も以前教師でした。そのためか、教師同士の人間関係や、生徒に対する会話などはリアリティーがあり、楽しかったです。ある名門学校にある恨みを持つ秘密の「生徒」が、数年後、新任教師として戻り、内部から学校を崩壊させていく、というストーリー。

    ハリスは、多くの作品で二つの視点から物語を語ります。「ゲームの仕掛け人」と「ターゲット」の二つが今回の視点。その二つは章ごとに、くるくる交代するので、スリル感がとても増します。また、どちら側からもトリックが見え、どちらにも感情移入するため、なんだか自分がどちらのサイドにいるのか、モラル感があやふやになります。

    話の中でターゲットにされるほうは、65歳になるまでずっと一つの学校に勤めた教師で、本当に素敵な先生として描かれています。生徒のことを一番に思い、でも自制してよく生徒をみて接する、寛容な態度とユーモアにあふれたキャラクターは、小学校のときの大好きな先生を思い出させてくれました。

全1件中 1 - 1件を表示

JoanneHarrisの作品

最近本棚に登録した人

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×