- Amazon.co.jp ・洋書 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9780060560157
感想・レビュー・書評
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赤ん坊の時に孤児院の前に捨てられたDallasとFloridaの双子のきょうだい。
二人は、何度も沢山の里親に出されては、施設に戻されていた。
今回里親に出されたのは、電気も水道も通っていない森の中でひっそりと暮らす老夫婦の家。
これまでの経験から、誰かを信用することも、誰かに期待することもなくなっていたきょうだいは、夫婦の穏やかな会話にも、温かい対応にも、戸惑い、困惑するばかりで…
大きな感動というよりも、なんか、ほっこりあったかくなってくる感じで、すごくいい。
ストーリー的には、けっこう大きな動きがあってハラハラする展開なんだけど、読み終わった後に、すごく小さなさり気ない部分がいつまでも心に残ってたりするのが、Sharon Creechの作品らしいのかな。
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展開が早く、スムーズに読み進めることができた。
軽い口調で書かれているし、主人公の双子が打たれ強く軽妙なしゃべり方をするので重い悲痛感はないけれど、児童虐待が主要テーマのひとつ。
あと子育て後の夫婦の絆でしょうか。
こういう反応をする親だと、こどももいたずらしやすいだろうなって思います。
夫婦の倦怠期にさしかかった大人が読んでみるのもいいと思います。
Trepid夫妻とZが最終的にどうなったのかが分からないまま終わってしまうのが残念でした。
文脈から分かるけれど知らない単語が結構あった。カーネギー賞受賞作品。 -
アメリカの児童文学賞、ニューベリー賞受賞作品。
孤児院にいた双子が里子だされた先の心優しい夫婦のおかげで
心を開くお話。
老夫婦は、決して怒ったりすることなく、子供をいつも肯定的に捉えている。
大人が子供を肯定的に捉えると、子供は自分を信頼してくれてると共に
一人の人間として認めてもらってると感じるのだろう。
どんどん心を開き、自発的にその人のために何か喜ぶことを
してあげようとか、頑張ろうとかやはり肯定的になる。
学ばなければ・・・と思った。