All About Love (Love Song to the Nation, 1)

著者 : bellhooks

• William Morrow Paperbacks (2001年1月9日発売)

感想・レビュー・書評

[Kyokodidiさんの感想 · 2009年10月8日]

人間にとっての「愛」とは何かをつづったセルフ・ヘルプ本。アメリカ人読者を想定して書かれていますが、日本人読者にも通用する部分は大きいと思います。ちなみに本書で扱われるのはパートナーはもちろん友人、隣人、コミュニティ、ひいては世界に対するものを含めた広い意味での「愛」であり、「恋愛」本ではありません。

本書の主な切り口は
・そもそも「愛」とはなにか
・子どもの頃に経験する家族関係が「愛」の扱い方に及ぼす影響
・なぜ「愛」には正直さが必要なのか
・なぜ「愛」には意志が必要なのか

本書を通して筆者が一貫して訴えるメッセージは
「愛」とは意識して行う行動であり、突然どこからか訪れるものではない。
日々、意識して「愛」を実践することが大事である。

ティック・ニャット・ハンの教えに通じるところもあります。

昔友人からプレゼントされたものを今回再読。最初に読んだときから6年ほど経過しているのですが、さすがにぐんと理解度が上がったようです。おそらく「結婚」を経験したことは無関係でないでしょう。今はまだ予定がないですが、もし将来子どもを産んだりしたら再々読してみたいと思います。