Divergent (Divergent Series)
- Katherine Tegen Books (2012年2月28日発売)
- Amazon.co.jp ・洋書 (576ページ)
- / ISBN・EAN: 9780062024039
感想・レビュー・書評
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2014年に公開された映画の原作。"Abnigation"(施しをする人)、"Erudite"(知識を重んじる人)、"Dauntless"(勇敢な人)、"Candor"(正直な人)、"Amity"(友愛を重んじる人)という5つのfaction(派閥)プラスfactionless(無派閥)で構成される社会で生きる人々の物語。何から守られているのか分からないが、この都市はフェンスで守られている、というところが面白い。
飛行機の中で映画を見て、こういう話(ジストピアというらしい。ユートピアの反対)がとても好きなので、読んでみた。映画と違う部分も結構あるが、おおむねは原作通りだった。
映画とのタイアップバージョンの本だったので、ボーナスとして原作者の話や、あなたはどの派閥に入るのかという診断テスト、そして5つの派閥のマニフェストなどが載っていて、英語の授業で使えるんじゃないかと思った。特にリーディングのアクティビティというのはネタが少ないので、ちょうどいい。Amityのマニフェストは聖書みたいな感じで面白い。それよりもおれがどの派閥なんだろうか、と考えるとやっぱりEruditeだと思う。でも知能テストで最低条件をクリアしてないと追い出されて、追い出されたらfactionlessとして雑用やっとけ、それがお前らのためだ、的なことがマニフェストに書いてあるので、そうなるかもしれないとも思う。それからこの類型の発想は、シュプランガーという人が、人間がどこに価値を置いて生きるかで6つに分けて、理論人・経済人・審美人・社会人・権力人・宗教人とした、という心理学で習った話を思い出した。(14/08/23)詳細をみるコメント0件をすべて表示