- Amazon.co.jp ・洋書 (64ページ)
- / ISBN・EAN: 9780064441049
感想・レビュー・書評
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これほんとにいい本。なによりこの本に流れるゆったりとした時間が胸にしみる。多くの人に読み継がれてきた理由がわかる。
仔象の「ぼく」あるいは「わたし」の両親が船出した日、ぼく/わたしは風邪をひいて留守番していた。
不幸なことにその日嵐が来て、両親ののったボートの行方がわからなくなってしまう。
ぼく/わたしがしばらくひとりぼっちでいると、象のおじさんがとつぜんふと、迎えにやってくる(この、偶然立ち寄った、みたいな感じがまたいいのだ)。
ここからこの物語は始まる。
どこかユーモラスなこの象のおじさんは、ぼく/わたしのさびしさを癒そうというそぶりは見せない。騒ぎ立てない。
ただ列車の車窓のむこうを走りすぎる畑や家を数えてみたり、
あることが理由で喋っているかに見えるランプに願い事を言ってみたり、
朝日にむかって鼻のトランペットを吹いてみたり、ぼく/わたしのために歌を作って歌ってみたり、
その時々にささいな楽しみを見つけ、時を仔象とともにただ過ごすだけ。
けれども象のおじさんには独特のユーモアがあるから、仔象はつい興味をもっていっしょに楽しんでしまう。仔象はおじさんの広々とした愛情に包まれていることも知らずに。
いつのまにか、両親がいないさびしさが薄らいでいく。
象のおじさんはゆったりと、たたみかけるように仔象に話しかける。そして仔象の突拍子のない子どもらしい質問に当意即妙に応じ、遊びを発明し、ともに楽しく遊ぶ。
こうして象のおじさんとの幸福な日々がすぎていく。
さいわい両親の乗ったボートは見つかるのだけれど、
仔象は数日間象おじさんの家に遊びにきたみたいに、また再会を約束してからりと帰っていく。
仔象を送り届ける帰りの電車のなかで、象のおじさんは仔象と過ごした日々を数える。
「すばらしい毎日だった。時が過ぎるのは速すぎる」
おじさんはそう言って、仔象の部屋のドアを閉める。
何度思い出しても鼻の奥がつんとする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
YL1.3 語数1700 2023.9.7★CIH 両親を嵐の海で亡くしてしまった象の元へUncle Elephantがやってきて、自宅へ連れて帰り一緒に暮らします。花を見たり、散歩して迷子になったり、悲しくなった時には一緒に歌ったり。
Arnold Robelの本はいつも優しくて、 ちょっともの悲しい空気を感じます。" -
RL: 2; 1785 words
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伏線回収があっておお〜ってなった
英語としても勉強になる
わかりやすい本
ふたりはともだちの作者が書いたらしい
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128
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YL1.2-1.6 WC1785
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Everything is passing too darn fast.
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始まりから終わりまでじんわりと切ない物語だった。Uncle elephantというのがいいんだね。There is no better made than an uncle and nephew duet.
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2013.5
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YL1.2-1.6 語数1785w 航海に出たゾウの夫婦が嵐に合って行方不明に。残された子ゾウの元に、親戚のおじさんゾウが現れます。
汽車に乗っておじさんの家に行き、ご飯を食べたり庭を見たり。二人の楽しい日々はあっという間に過ぎていきます。
始まりにびっくり。いきなり両親が遭難してしまうなんて。
孫に接するみたいに優しいおじさんゾウ。
小さい頃、親戚との交流ってこんな感じだったかも。普段会わない分、帰るのが悲しかったような。
他のシリーズとまた違った雰囲気で微笑ましかった。おじさんが電車で行きとは違うものを数えてたことにじんと来させるラストが泣かせる。
Kindleあり。
Audibleと別売CDに4冊収録のものと単体あり。
4冊収録のタイトルは
『Arnold Lobel Audio Collection』
(ToadシリーズとMouseシリーズ以外の4冊。
Toadシリーズのような著者自身の朗読ではありません)
邦題『ぼくのおじさん』
ArnoldLobelの作品





