Morris the Moose (I Can Read Level 1)
- HarperCollins (1991年3月15日発売)
- Amazon.co.jp ・洋書 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9780064441469
感想・レビュー・書評
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YL0.4 語数354 2024.6.26★ADY
ムースのモリスは、牛に出会ったけど、四つ足で角があるあからムースだねと言う。牛は違うよ!kキミは牛だよ! そこに近寄ってきた鹿に、四つ足で角があるから君はムースだよね?っていうと、違うよ、二人とも鹿だよ!といわれる。 これの繰り返しなのですが、なんだかちょっと面白いです。 大好きなモリス、再読です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
YL0.4 語数354
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https://www.youtube.com/watch?v=ZBF0tg1CQ9A
読みながら、ネイティブ・アメリカンを「インディアンに見えない」と言ったトランプや、アイヌ民族を「アイヌに見えないからアイヌは居ない」と言う一部の日本人を思い出した。
私たちは様々なルーツを持つ人々によって構成されている社会で暮らしている。
見た目が似ている人も、似ていない人もいる。
似ていようが似ていなかろうが、私たちはお互いの間に共通点を見つけ出して、うまくやっていくしかない。一緒の社会で生きていくために。
でも、共通点だけを見て、お互いの違いを無いものとして扱ってはいけない。誰でも自分固有の歴史の重みによって自分自身になっている。それを「無いもの」として扱われると、自分が透明な存在になってしまうように感じるんだ。
大部分の日本人、つまり和人やヤマトンチュは、見た目も同じで、言葉も同じという環境で生きている。世界的に見るととても珍しい。だから自己を確立する思春期にも、自分のルーツについて深く思い悩んだり、真剣に考える必要がない。見渡す限り誰も彼も同じだから。せいぜい家族のアルバムを見ればいい。家族のアルバムを見ることが出来る貴重さだって、知らない人が多いんじゃないか。
見た目が似ていても違っていても、人間の生き方にそれほど大きな違いはない。でも、違いがないと思っていると、お互いの違いにどうしたらいいか途方に暮れる。
人と人が関わり合って生きるのは、とても手間暇のかかることだ。でも、そうするだけの価値があることだ。なぜなら、私たちは社会を作って生きるように進化してきたからだ。
ナンセンスな楽しいお話だけれど、この本は多民族多文化社会で生きるために必要なことを伝えているように思える。
この本の登場人物たちは、はじめはお互いの違いを理解できなかったけれど、理解して友達になったから。 -
2011-26
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Hats 貸し出す