The Moon and Sixpence

  • Vintage Classics
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780099284765

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  • Somerset Maugham
    1919
    Vintage Books
    P215

    サマセットモームといえば、代表作はやはり、Human Bondage(人間の絆)の4年後に発表された、本書The Moon and Sixpence(月と6ペンス)ということになるらしい。

    高校生の頃、図書館に新潮社世界文学全集があって、その31巻がモームⅡ。
    それを借りて、「ラムベスのライザ」「月と六ペンス」「お菓子と麦酒」「劇場」を読んだが、あまり面白くなかったということは覚えている。わざわざそんなことを覚えているぐらいだから、よほど退屈したに違いない。

    ちなみに世界文学全集の30巻がモームⅠで、こちらには「人間の絆」「雨」「赤毛」が収められている。先に読んだⅡがあまりにおもしろくなかったので、Ⅰに手を出すのをやめたのだと思う。

    ところが先日Human Bondageを読んでみたら、非常に良かった。Summing Upも面白かった。ここはやはり代表作を読まなければならないと思って、読んでみたら、なんのことはなかった。

    わりとサクサク読めるが、それだけ。何の感興も起こらない。ああ、そうですか、という物語だった。

    こういうストーリーは、もう映画とか小説とかテレビとかで十分見たり読んだりしているので、驚きがないのではなかろうか。発表された当初は、斬新な展開で世間を驚かしたのかもしれないが、いまでは、容易に先が想像できるあたりまえのストーリーになっているのではないか。

    しかしそうなると、いまだに世間で代表作扱いされているのがよくわからない。
    わたしにはわからない貴重な価値がこの作品に秘められているのだろうか。

    それとも、たんに体質的に合わないということかいな。
    それで昔も今もピンと来ないのかな。
    もう少しほかの作品も読んでみた方が良いかもしれない。

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