Atonement

著者 :
  • Vintage
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レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 0000099429799

作品紹介・あらすじ

On the hottest day of the summer of 1934, thirteen-year-old Briony Tallis sees her sister Cecilia strip off her clothes and plunge into the fountain in the garden of their country house. Watching her is Robbie Turner, her childhood friend who, like Cecilia, has recently come down from Cambridge. By the end of that day, the lives of all three will have been changed for ever. Robbie and Cecilia will have crossed a boundary they had not even imagined at its start, and will have become victims of the younger girl's imagination. Briony will have witnessed mysteries, and committed a crime for which she will spend the rest of her life trying to atone.

感想・レビュー・書評

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  • 「もしあの時ああしていれば今頃は、あの人たちはあの子は幸せなはず。」と仮定を描きながら読むお話。せつないです。それがこの物語の魅力の一つでは?と思いながら読みました。映画でお話しの筋もしっているし、悲しい結末も知っていただけにより一層せつなくなりまいした。本を2度読みする感じをちょっと味わえたかもしれまません。

    この本をリビングに置いていたら、滞在していたニュージーランド人が手にとって、「これ、読んでるの?ぼくはこれちょっと読んで挫折した。」とおっしゃる。ええ?そうなの?わたしゃただの英語学習者なのでそんな判断むずかしいわと言うと本を開いて、「ほら見て、まずここに主語があるよね、そのあとずーっと散文的に描写が続いて、ああ、やっと3行飛ばして動詞があった。これは読みにくいよ。わざとこうやって書いてある。僕はマキューアンのほかの作品は読んで読みやすかったけど、これはスタイルが好きじゃない。僕はこれだけは読んでない。僕の母はこれもだいすきだけどね。」ほおお。そうなんですね。ちなみに彼は旅に出る前は編集のお仕事をしていたようです。だから彼にとってはこの本は「難しい」のではなく、「趣味に合わない」だけにしても、よかった、安心しましたよ。私には難しいはずですね。アマゾンの書評に「英語が簡単で読みやすかった。」とあったような気がしますが、わたしのこの読書日記と同じで、やはり主観がかなり入っているようですね。人によって違う。あれはきっと海外の大学なんかで文学を専攻した日本人のお言葉かもしれない。私の場合は難しかろうが、なんでもけっこう読んで楽しいと思えるところが変さかもしれませんが。この本の特徴の一つかもしれませんが、英語ネイティブがご指摘の通り、1文が長く、ピリオドまでにコンマで文が細かく仕切られる状態が続く文章です。うう~。

    もう一つの難しさは、散文的である(文学は詳しくないのでまちがっていたらご容赦ください。)と同時に、表現が非常に回りくどいです。技巧的に挑戦した作品だそうで。そうだったんですね。特に主人公の少女の屈折した心情は情景描写と心理描写を交えながら読者に「この少女は実はこう考えてるんだ。」と類推するよう求められているような気がしました。屈折した印象を覚えました。3部構成ですが、(実際にはエピローグがあるので4部とも言うんでしょうかね。)part1は読みにくい気がしました。part2は大人のカップルの心情が軸になっているので、そのへんは非常にわかりやすくて、part1でわかりにくかった点を解消もできるようになっています。part3は少女の成長を描きながら話が急展開します。part1~part3までは語り手が第三者で、エピローグが少女本人の語りにかわります。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      angelさんのレビューにタメ息。
      「贖罪」は翻訳が出た時に、直ぐに借りて。文庫になってから購入したお気に入りなのですが(映画は見逃してます...
      angelさんのレビューにタメ息。
      「贖罪」は翻訳が出た時に、直ぐに借りて。文庫になってから購入したお気に入りなのですが(映画は見逃してます)。何故なのかは、、、実は買った文庫では読んでないのです。もう一度読む時が来るとは思うのですが、、、
      2012/06/22
  • これまでおそらく40冊ぐらい洋書を読んできましたが、一番難解でした。
    さすがに1つの文章に知らない単語が2つ以上あると、「まだ早すぎたかな…」と思いますよね。
    でも、たぶん、これはNativeの方が読んでも同じような状況だと思います。
    本を読みなれていない人なら、たぶんNativeでもそうとう厳しいはずです…。
    使われている単語の美しさに気がつくのは10年先だとして、それでも話の筋などはなんとかついていけました。

    で、以上を踏まえまして、感想を言わせていただくと、「ちょっと語りすぎ?」
    Part1では、13歳のBrionyを中心とした人間模様を描いていますが、そこまで心情を描かなくてこっちで推測できるから、と思えるところが多かったです。
    とくに、Part1のクライマックスですね、あそこまでBrionyの気持ちを描かなくても、それまでの経緯で気持ちはわかりますってという気分になりました(笑)
    言葉に出さない美徳?みたいなのが日本文化にあると思いますが、なんとなくカルチャーギャップを感じたのでした…。

    この話はネタバレしないほうがいいと思いますが、Amazonではけっこうソレを書いちゃっている人がいますね。
    なので、私はなんとなくわかってしまいました。
    あの書評は読まない方がいいです。

  • この作品は内容に触れるとネタバレになるし、ネタバレなしで読んだほうがいいので、以下は英語で読んだことに対する感想です。

    オリジナルで読むときは、自分の英語の読解力が信用できず(^_^;)、読了前にAmazonなどのレビューを見てしまうのですが、今回は最後のネタバレは見ずにがんばりました 笑

    Part1は、セクションごとにナラティブの視点が変わって面白かった。
    しかし、描写部分がいささか細かすぎる?のに何度も力尽きそうになりましたが(^_^;)、あーもうやめようと思うそのタイミングでググッと引き付ける描写が入ってきて、ぼんやり読んでいた数段落前にもどる、みたいなことを繰り返しました。

    Part2は、とにかく戦争関係の語彙がわたしにはわからなすぎて結構辛かったです。

    ラストになにかが仕掛けてある、というネタバレは仕入れていましたが、それが何かは知らずに読んだので、最後に、はぁーこう来るか!と感嘆。

    わたしは、この英語は難しい部類に入るのではと思いますが、そして多分日本語版で読むと新しい発見がありそうですが(^_^;)、でもこの典雅な?文学作品をオリジナルで読み切れて嬉しいです。

  • なんか始終イラッとしてた気がする一冊…。

    【自主的に購入】

  • 物語を語る時にどこまで語ってどこをどう端折るのかは小説家にとって基本的かつ永遠の課題だと思うが、この小説の時代と舞台と語り手の視点ががらりと変わる四部構成を利用した大胆な端折り方はすばらしい。各部の間に存在したはずの時間に何が起こったかの謎解きを読者は続く章でどきどきしながらするという按配だ。
    クラシックの曲が各章を独立して聴けるように本作品の各部も独立して読めるぐらいコントラストが強いが各々の不安と未熟さを秘めた登場人物が交錯する第一部に満ちた緊張感は官能的なほどでどんどん引き込まれる。第二、第三部は一見、第一部がなかったかに進行するが戦争の影も薄い現代のロンドンとサリーを舞台とした第四部で第一部に帰着することになる。第一部には未来からみた過去としての現在を語っている部分があり読了後にこれをまた読みたい、読まねばと思わせられる。
    理性を失いそうになる肉体的な苦痛、高揚、不快、緩和が心の動きに押しては寄せる波のように与える影響や変化も全編を通して鮮烈かつきめ細かく描かれておりこれも読者をひきつけてやまない理由の一つだ。
    主要人物はもちろん、プロットに大きな影響を与えない人物の描き方もすばらしく全体に豊かな色や濃淡を加えている。人間的な弱さを富というフタをして隠して生きているようなところがイギリス的で俄然面白いと私が思ったのは夫と妹への苛立ちを偏頭痛と同じように飼いならしているエミリーと、ある意味最も悲劇的なローラである。
    64年後の姿と関係を頭に入れながら、お互いの「危機」をかばいあった従姉妹がどんな風であったかを読み返すのも面白いにちがいない。

  • 悲劇だと思ってた。皮肉が効いた諧謔は紛うことなきイギリス風ブラックユーモア。読んでてにやにやが止まらない。たぶん、これから悲しくなるのかな。

    英語が非常に技巧的でeloquent。読んでいて脳の言語中枢が快楽物質をバリバリ出しちゃう感じ。<30.5.2012>

    少し前に読み終わった。文章のスタイルが途中で変わってしまうことの理由もわかり、いろんなことが収まるところに収まった、という気持ちのいい読み終わり気分。

    人生の悲しみは涙を流すことのみで象徴されるのではない、と思った。元気よく前向きに笑っている人に向かって、「あなたは幸せでいいね」と言えてしまうことの愚かさと無神経さを改めて憎んでしまう自分にも気が付いた。<16.7.2012>

  • 映画館で見て好きになった作品。storyを知らないとこのaudibleは難しいね。abridged版しかないのが残念。英国のハイクラスの暮しと愛と戦争と無知である事の残酷さと贖罪と。映画では気づかなかったが、語り部(と書く)が忘却の世界にいく事も、救いなのか…深くて哀しい。映画も本当に素晴らしいよ。

  • 洋図書 933/Ma14
    資料ID 20101050085

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