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- Amazon.co.jp ・洋書 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9780099465935
感想・レビュー・書評
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まあエンターテイメント小説としては面白い。蛮族に同情するあまり、職務に忠実になりきれない主人公の内面が上手く描かれていたが、私の(英文)読解力が足らないので作者の意図を完全にくみ取ることができたかどうかは定かでない。
英語の小説は難しい表現が多くて読むのに骨がおれる。今、英語のビジネス本を読んでいるが、こちらはplaneな英語で書かれていて読みやすい。
英語の小説は避けたほうがよいと思った。(日本語の小説も別の意味で避けたほうがよさそうだ。)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大国の辺境で原住民とそれなりに交流していた町に軍隊がやってきて、原住民との関係が一変する。語り手である判事は、軍隊の野蛮さや原住民の取り扱いに違和感を抱いているが表立って軍隊に反発はできない。この年老いた判事は、多くの普通の人を代表している。権力をかさに着て原住民を抑圧してはいないけれど、原住民のほうに寄り添っているわけでもない。結局は帝国の影で自分の都合のいいように生きているだけなのだ。作家の出身地である南アフリカを思いながら読んだが、これはどんな時代のどんな場所にでも当てはまる物語だ。
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