- Amazon.co.jp ・洋書 (592ページ)
- / ISBN・EAN: 9780099466031
感想・レビュー・書評
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ショーン・コネリー主演の映画を観てゴシックホラーのイメージが焼き付いてしまっていたのだが、原作は連続殺人事件もさることながら、様々な文学作品・作家へのオマージュでもあったし、カトリック教会の歴史に関する話でもあった。作品内の情報量が圧倒的で、読みながらラテン語の素養が欲しいと思った。言語一般に関する情熱もそこここに‘溢れていた。個人的には「語りて」のAdsoがお勤め中の居眠りで見る夢が秀逸だと思う。
連続殺人事件が黙示録に沿って行われているという発想はC.J.SamsomのMatthew Shardlake Seriesの4作目Revelationにも出てくるもので、キリスト教圏の読者には馴染みのあるものなのかもしれないと思った。
数年前にテレビシリーズが放送されたのを録画したまま観ていないので、この機会に観てみようかと思う。最後まで録画してなかったかもしれない…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大学の生協で見つけて、何を思ったか購入しちまった。記念に。
おかしいよね、こんなの読めるハズ無いのに。
そもそもが長いのに、ところどころにラテン語の文章が挟み込まれてる、にわかファン泣かせの一冊。そっか、日本語版のカタカナパートはラテン語部分を訳したものだったんだな。古典的かな遣いにしてくれなくて本当に助かった。カタカナなら、まだ読む気になれたからな。
とか言ってるけどさ、実はラテン語パートに行く前に挫折したんだよね。単語レベル高すぎてマジ訳分からん。専門用語のバーゲンセールかよ。
てな訳で、今では立派に本棚の肥やしになってるよ。たまに表紙を眺めてニヤッとする位しか使い道が無いね。作者には申し訳ないと思ってる。でも、日本語版はちゃんと読んだんだから良いだろ? -
212ページまで読んで飽きた。
謎解きは中途半端、歴史背景はオタクすぎ、トレードマークの冗長な美文調も途切れ途切れで、あまり心に残るところがありませんでした。
この作家は現代のソフィストだ、と勝手に思っています。