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- Amazon.co.jp ・洋書 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9780099546887
感想・レビュー・書評
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16世紀、ポルトガルの国王がオーストリア大公マキシミリアンの婚礼の祝いに、インドから2年前に連れてきてあった象のソロモンを贈ったという史実から書かれた物語。史実に従い、ソロモンはリスボンからスペイン、海路イタリアへ、そこからアルプスを越えてウィーンへ旅する、ただそれだけの話なのに、なんともウィットが聞いたnarrativeが楽しい。インドからソロモンと共にやってきた象使いSubhuroが象の背中に乗って旅をしながら、目にすること、耳にすること、感じることを私たちに伝え、ひいては黙々とただ歩くソロモンに比べて、人間とはなんとまあ愚かしく騒々しいいきものよ、と思わせる。
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