84, Charing Cross Road

著者 :
  • Penguin Books
4.22
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本棚登録 : 11
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 8601400935408

感想・レビュー・書評

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  • Time Warner Books 版。 84 Charing Cross Rd と The Duchess of Bloomsbury St.の2編が入っています。The Duchess...のほうは、20年以上の文通を経て、ようやく憧れのロンドンを訪れた、Heleneさんの旅行記。毎日の行動や気持ちの動きがこと細かに綴られています。泊まっているホテルのカクテルが気に入らず、バーテンダーにアメリカ流のマティーニの作り方を指導したり、ガイドをしてくれているイギリスの友人(この旅行で初対面)に「いつになったら私の見たいものが見られるのよ!?」とかんしゃくを起こしたり、ちょっと子供のような素直さがあって面白い。
    不器用だし、時には辛口になるけど、基本的に人との関わりを大事にしている人だな、というのが随所に感じられます。

    その独特な読書傾向にも触れています。「書店で本を探すことはしない。図書館で借りて読んで、気に入ったら自腹で買う。
    一冊の本を何十回も、ときには暗誦してしまうくらいに読み込む。
    人が50冊の本を1回ずつ読むのに対し、わたしは1冊の本を50回読むのだ。」

  • Pipoさんの後塵を拝していますが、私がクリック注文したのもこの版だし、表紙イメージが素敵なので、載せます、ね。(詳しくは、Pipoさんの頁参照、事前承諾を得ていませんけれども、お許しを)。『チャリング・クロス街84番地―書物を愛する人のための本 』とは表紙イメージは違いますが、いずれもいいです、画像としては、まずはこちらを。中公文庫版とは、同じ底本、と言っていいみたい(まだ精査していませんが)。タイプライターの文字をそのまま想像させるような、こういうPPの風情(紙の匂いも「和書」と違う)、捨てがたいですねぇ(しみじみ、と)。私からは、表紙に添えられた副題を。 The beloved classic ― a twenty-year correspondence between an American writer and a British bookseller

  • 江藤淳さんの邦訳『チャリング・クロス街84番地』を先に読み、原著が見たくて買い足した1冊。実はリアル若者時代、英文の手紙がきちんと書けるようになりたくて、これを買ったという不純な動機もありました(笑)。

    20世紀半ばの、本の好みにかけてはちょっとうるさい米国のご婦人(主人公)と、大西洋の向こうの、英国の古書店の担当者さんとのやりとりを集めた作品…というよりも、往復書簡集。タイプライター、もしくは手書きでつづられる手紙は、紋切り型でなく、とてもしゃれていて温かいのです。注文の本が手に入らなくても、代わりに好みのものを送ってくれたり、気に入った本のお返しに、不足している物資(戦後すぐだから)をロンドンに送ったり。気心が知れてくるにつれて、主人公の切り口上が和らいでいき、書店のみなさんも手紙にどんどん顔をだすのがとてもチャーミング。「買わないんだったら来ないで」じゃなく、パリッとした白いシャツにネクタイとジャケットの小ざっぱりした紳士と、紺のスカートのご婦人が「お探しものはこちらかと」と、ものやわらかに対応してくださっている本屋さんなんだろうな…という姿が目に浮かぶ〜。

    このやり取りの顛末は劇的ではないものの、双方に平等に訪れる歳月の流れを感じさせ、「そういうことなんだ…」と思わず目を閉じてしまう雰囲気をまとっています。ボリュームは薄いものの、ギュッと詰まった大人の温かみと寂しさが素敵。ヘタに物語を作ってないから、これが際立つのです!

    Amazonのデータを検索すれば、実にたくさんのバージョンが出てきます。英米圏の本好きにすごく愛されている証なんだろうな、と思う本です。結局、英文の手紙は上達しなかったけど(笑)、たぶん、私が書簡体の作品が好き!というもとになっている本のひとつだと思います。森見登美彦氏よ、『恋文の技術』は面白いけど出る幕じゃなくてよ(笑)。

  • チャリングクロス84番地にある老舗の本屋のマネージャーと、アメリカ人読者の女性との報復書簡集。本を愛する人たちの気持ちが伝わる内容にジーンとしました。盛り上がりも何もないのに、面白くて一気読み。日本語版もあります。

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