Of Mice and Men (Penguin Great Books of the 20th Century)
- Penguin Publishing Group (1993年9月1日発売)
- Amazon.co.jp ・洋書 (112ページ)
- / ISBN・EAN: 9780140177398
感想・レビュー・書評
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大恐慌時代のカリフォルニア。粗野だが面倒見の良いジョージと、知的障害を持ちながらも力持ちで心優しいレニー。農場を持ち、ウサギを育てながらのんびり暮らす事を夢見ながら、二人は日雇い労働者として働いていた。そんな彼らがやっと夢を掴みかけたその時ー。人を拒みもせず、受け入れる事もなくただそこに在る、広い広いアメリカの荒野で、ろうそくの灯のように小さな夢を追いながら生きる人々。主人公の二人、老いに怯える男性、仲間外れの黒人、女優を目指す女。そして夢を追う者は同時に孤独でもあり。たった少しの間でも互いに夢を共有できたジョージとレニーは間違いなく幸せだったと思う。短いながらもスタインベックらしさが凝縮された、鉱石のような一冊。ちなみにゲイリー・シニーズ監督兼主演の映画もオススメです。
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text stats
Fog Index: 4.9
Flesch Index: 86.9
Flesch-Kincaid Index: 3.3
Words: 29,888
ATOS Book Level 4.5
アルクの標準語彙水準 SVL12000のレベル別
SVL9: sling, forefinger, dabble, gutter, reluctantly, carp, buck, bitch, mimic, irrigation, jack, rectangular, latch, occupant, unbutton, cultivator, tart, harness, rectangle, twitch, poke, stink, bust, pulp, reversal, thong, sheriff, hoe, aloof, meager, avert, woe, preview, redden, hover, gust, starch, sewer, hoot
SVL10: debris, wedge, denim, bony, bastard, wee, shuffle, bristle, gingerly, punk, tangle, butt, politic, upside, bout, receptive, flop, manure, flare, lousy, dusky, lance, skull
SVL11: drone, scoff, whisk, stave, glimmer, roach, scourge, skinner, squint, grunt, squirm, doe, screech, mule, nasal, brittle, apprehensive, derision, picket, hunch, scuttle, gnaw, whore, nibble, poised, flex, fawn, whine, dope, fin
SVL12: scowl, periscope, whimper, bunk, whitewash, whisker, stocky, bale, muzzle, slough, derogatory, thud, bridle, hatchet, overtone, crease, douse, stead, stubble, cot, welter, cower, buggy, baloney, appraise, jeer, tenement, writhe, muffle, hoarse, cringe, squat -
『ハツカネズミと人間』という邦題で翻訳もされているけど、是非原書で読んで欲しい一作。邦訳版だけでこの作品の印象を決めてしまうのはもったいないかと。
流れの労働者2人組を取り巻く救いのない状況と、彼らの無邪気な夢との対比がこの話の悲壮感を一層際立たせます。演劇を意識した作品とのことで、短いながらもテンポよく話が進み、読みやすいです。
個人的には小説を読んで初めて泣いた作品なのでとても思い入れがあったり。
ジョン・マルコビッチ出演の映画版も原作の雰囲気がでていて素敵でした。
舞台を現代にしたリメイク版映画がでないかなと期待。 -
有名な本なので、何となくラストを知らないでもない状況で読みましたが、それでも泣きそうになりました。
舞台演劇を観るような構成で、登場人物の描写にも、たとえば私小説のような「リアル」はありませんが、だからこそシンプルに(ある種寓話的に)話がまとまっており、すっと作品世界に入っていけました。ちょっとしたエピソード、仕草から各人の性格、牧場内での位置づけなどのイメージがぱっと広がり、場面場面が鮮やかに目に浮かぶのもさすがです。
映画版は見ていませんが、主演の二人をはじめ好きな俳優さんが出ていいるにもかかわらず、たぶん今後もみない気がします。本から喚起されるイメージにはかなわない気がするから。
泣ける本=いい本では全くないと思いますが、この短編はただ涙以上のものを残してくれると思います。 -
洋書を読んで初めて泣いた一冊。
学校の課題図書で高校生の時に読んで、映画も見て、
いつまでも強く、心に残ってる。 -
One of the best books I've read at school.
I really enjoyed the movie too.
It's so sad
It's just so sad=( -
読んだのが中一の英語の授業の時だったのですが、あまりにも結末が悲劇的すぎて今でも覚えています。
知恵、体、全く対照的なジョージとレニーが1929年の世界恐慌にも負けず、夢に向かって頑張る姿が凄くたくましい。
しかし最後があまりにも悲しく、今まで夢を追っかけてきた2人が可哀相に思えて仕方ありませんでした。
「これで良かったのか?」何度もクラスでディベートしましたが、正論であっても受け入れにくかったです。