Blueberries for Sal (Picture Puffins)
- Puffin Books (1976年9月30日発売)


- Amazon.co.jp ・洋書 (64ページ)
- / ISBN・EAN: 9780140501698
感想・レビュー・書評
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ブルーベリーが超好きという単純な理由から、タイトルが美味しそうだと手に取った。
そしたらたしかに美味しそうな絵本だった。
ある日、Little Salという少女とお母さんが、ブルーベリーを摘みに丘へ行く。お母さんがせっせと実を摘んでいる間、少女は摘むよりも食べているほうが長い。
一方、反対側の斜面では、子グマと母グマが冬に備えてブルーベリーをたらふく食べに来ている。
やがてLittle Salはお母さんと、子グマは母グマとはぐれてしまう。
気がつくと2組の親子はシャッフルされ、Little Salは母グマのうしろを、子グマは母人間のあとをついて歩いている。
けれども1人と1匹は、相手が別の動物になろうがへっちゃら。
けれども1人と1頭は、「もう大人だけにクマにしりごみする、あいてがLittle Bearみたいな小さなクマであっても」し、「もう大人だけに人にしりごみする、あいてがLittle Salみたいな小さな人であっても」なのだ。
つかの間シャッフルされた4者はまたすぐにもとの組み合わせに戻るのだが、いかんせん本書の絵がけっこうリアルなだけに、ちょっとヒヤヒヤさせられる。
思い出したのは、宮沢賢治の「なめとこ山の熊」の小十郎と熊(全然話は違うけど)。あるいはそこからこんな、中沢新一のカイエ・ソバージュ(2)「熊から王へ」につながっていく。
「人間も熊になることがありますし、熊も人間に変身できます。このような表現をとおして、人間と動物には対称的な関係がなりたつべきであって、人間だけが圧倒的な優位に立って、動物たちの運命を好き勝手にしていいという道理はない、という思想が実現されたのです」
このへんのこと、前からすごく気になっている。
子どもはこうした野生の思考をやすやすと体現する。
そうそう、本書もまったく人間と熊の親子がまったく「対称的」に描かれている。構図まで対称的。「相似形」や「反転」が多用されている。
(じっさい、犬が子猫の面倒を見たり、猿が人間の赤ちゃんの赤ちゃんを気遣ったり、というケースってけっこうあるみたいだけど、この輪ってどこまで広げられるんだろう?鳥もありそうだけど、爬虫類はさすがに無理かな。)
なんか美味しそうを通りこして意外なほど考えさせられた絵本だった。読後むしょうに甘いものが食べたくなった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Salという名前の女の子が、お母さんと一緒にブルーベリーを
摘みに来ました。
同じ場所に、クマの子どもとお母さんも来ていました。
シンプルな色使いで、表情豊かな絵に癒されます。 -
0830
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米国公文すいせん図書A2(小1後半レベル)−11/15
●YL:2
●総語数:1,011 -
絵がかわいくて好き。Salちゃんのでてくる本は他にもあるのかな
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○あらすじ
お母さんとSalは、冬用の缶詰を作るため、
丘にブルーベリーを摘みに行きます。
同じ頃、丘の反対側にはクマの親子が、
冬眠に備えて、ブルーベリーを食べに来ていて…。
(あらすじは参考程度にお願いします。)
☆感想☆
Caldecott Honor Bookです。
図書館で、同じ作家さんの「Make Way for Ducklings」を探していた時に、
発見しました。
お目当ての本は見つからなかったけど…;;
二組の親子の出会いが、可愛らしかったです☆ -
2009年2月読了。
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1047語、58ページ。
ブルーベリー摘みに出かけたSalとお母さんのお話。
イラストはモノクロだけれど、趣きがある。
日本語版タイトル「サリーのこけももつみ」
(所蔵ISBN0670050024) -
冬支度の為にママとブルーベリーを摘みに行ったサル。
後ろを付いてきていたはずのサルがこぐまに、お母さんくまに付いて来ていたはずのこぐまがサルのママに・・・・。 -
山の片側でブルーベリーを摘む母子と、もう片側でブルーベリー食べる熊の母子のお話。女の子は3才前後かな。<BR>1,039語
RobertMcCloskeyの作品





