- Amazon.co.jp ・洋書 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9780141036250
感想・レビュー・書評
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経済評論家の勝間和代氏が翻訳したことで話題になった本。職場の先輩に薦められて購入してみた。天才がなぜ誕生するのか、その文化的・社会的背景に迫り、天才が決して突然変異で生まれるのではなく、その家族や教育・地域の背景から原因を探り出してきて、「天才は必然であり、誰でもが天才になれる可能性がある」と説いている。
氏の着眼点やトピックの選び方が斬新で、一見何の関係もない題材が、だんだんとつながっていきて、最後には上記のようなメッセージに昇華していくプロセスが読者をぐいぐい本書に引き込んでいく。トピックは天才のみならず、広く平均値から逸脱した「outlier」そのものに広がり、「飛行機事故と民族性」「稲作と数学テストの関係」「長すぎる夏休みの弊害がもたらす学力低下」など、一見何の関係もないものを見事に結び付けていく説得力に思わず唸ってしまう面白さがある。
特にやはり教育のもつ潜在能力、あるレベルまでに到達すべき圧倒的な練習量、KIPPというアメリカの学校制度の考察は、教育社会学的見地からも非常に興味を引かれた。
こういった読み物を私は英文で読んだことがなかったので、第2言語学習者としてReading for Pleasureとしても非常に興味深かった。小説だけではなく、こういった本もこれから探して読んでいこうと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読了というか、聴了。
オーディオブックで聞き流しました。
最後のサマリー的なところだけかなり集中して聞いた。
早生まれのほうが天才になっている人が多いとか、そういう成功者に秘められた法則的なことを分析している本。
早生まれ天才論は、日本じゃちょっと違うんだけどね。
日本の場合は、4月から8月くらいまでに生まれた人のほうが優秀な人が多い。
例えばスポーツ。
極端に言えば、
学年は一緒なのに、4月生まれのひとと3月生まれの人では約1歳、年が離れている。
4月生まれのほうが当然成長していて、運動能力も高いわけ。
4月生まれと3月生まれが運動会でかけっこをすると、大体は4月生まれが勝つ。
そうすると、4月生まれは運動できると思って、それがモチベーションになって、好きなスポーツに熱中する。結果、うまくなる。
3月生まれは、かけっこで負けているわけだから、運動は苦手だと思ってしまう。そうすると、スポーツを犬猿してしまう。
まあ、一概には言えないが、間違ってもいないことだと思う。
確か統計でも、スポーツ選手には4月〜8月くらいの生まれの人が多いとか。(テレビで見た。)
まあ他にも天才の法則は載っているけど、何せ聞き流しただけなので、覚えてない。orz
とりあえず。