Modern Classics Tender Is the Night (Penguin Modern Classics)

著者 : F ScottFitzgerald

• Penguin Classic (2001年4月3日発売)

感想・レビュー・書評

[takapさんの感想 · 2006年3月5日]

このペンギン・バージョンはジャケットが良い

[さんの感想 · 2005年12月14日]

Tender Is the Nightには二つのヴァージョンが存在する。これは初版ヴァージョン。フィッツジェラルドは初版の評判があまりよくなかったため改訂を決意し、死ぬまでその作業を続けていたらしいが、結局完成せず、死後にカウリーがフィッツジェラルドの残した原稿を参考に編纂したのがもう一つのカウリー版で、エピソードの並びが異なる。個人的には初版のほうが好き。カウリー版では徐々に明かされていくべき事実が最初にわかってしまうため、物語上の効果が著しく失われている上、視点の変化も初版の並びのほうが成功していると思う。この小説は村上春樹の『ノルウェーの森』の元ネタであり、フィッツジェラルドの最高傑作とも一部では言われる。俺もギャツビーよりこっちのほうが好き。